ホワイトニングの仕組みを解説、なぜ芸能人の歯はあんなに白いの?

歯が白いって、清潔感があっていいよね!

海外の俳優とか、普通じゃありえないくらい歯が白いし、日本でも女優やアイドルなどの芸能人はめっちゃ歯が白い。

「芸能人は歯が命」などと言われるくらい、歯の綺麗さは大きく印象を左右するから、みんなきっちり「ホワイトニング」をしている。

普通に歯を掃除しただけでは、あれほど綺麗にはならず、「ホワイトニング」をしているからこそ芸能人レベルの白さになる

この記事では、芸能人などがやっている「ホワイトニング」は、いったいどういう仕組みなのか?を解説していく。

簡単に要点をまとめているので、気になる人はさっと読んでみて欲しい。

歯を白くする方法は大まかに3つ

「歯を白くする方法(ホワイトニング)」は、大まかに3つある。

  • 綺麗に掃除する
  • 「ブリーチング」する
  • 「マスキング」する

の3つだ。

それぞれ完結に説明していきたい。

 

掃除をすれば、自然な白さにはなるが、まだ黄色い

人間の歯はもともと、ある程度は白い。

歯垢などの汚れ、煙草やコーヒーなどの着色汚れが付着することで、歯は黄色くなっていく。

その汚れを綺麗に掃除すれば、歯はもともとの白さを取り戻す。誰でもわかる当然の理屈だ。

ただ、一般的に「ホワイトニング」とは、「綺麗に掃除する以上のやり方で歯を白くする」ことを言う。

どういう方法で「ホワイトニング」が行われるのかは、まず、歯には「エナメル質」と「象牙質」があることを理解する必要がある。

 

「エナメル質」と「象牙質」

人間の歯には表面の「エナメル質」と、内側の「象牙質」がある。

表面を覆っている半透明の歯が「エナメル質」で、その内側にあるやや黄色い歯が「象牙質」だ。

外側にある「エナメル質」はほぼ無色透明なので、「象牙質」が実質的に外から見える「歯の色」になる。

「象牙質」は、もともと人によって最初からちょっと黄色かったり、加齢によって黄ばんできたりする。

歯の表面をいくら綺麗に掃除しても、内側の「象牙質」の色が白くなければ、それほどの白さにはならない。

そのため、芸能人レベルのホワイトニングは、「自然に綺麗にする」とは別のアプローチで歯の白さを作り出す。

その方法として、歯の「象牙質」に働きかける方法を「ブリーチング」、歯の「エナメル質」に働きかける方法を「マスキング」と言う。

 

薬剤を使って「象牙質」を漂白する(ブリーチング)

「象牙質」に色がついている以上、表面の着色を取り除くだけでは限界がある。

歯の内側の「象牙質」に薬剤を入れて歯を白くする方法のことを「ブリーチング」、または「ウォーキングブリーチ」と呼ぶ。

歯の表面に薬剤を塗り、それが歯に浸透して、「象牙質」が白くなる。

ホワイトニング薬の主な成分は過酸化尿素や過酸化水素で、これらの成分が歯の中に含まれる色素を分解し、「象牙質」を漂白する。

「大丈夫なの?」と思うかもしれないが、「ホワイトニング」は施術の件数が非常に多く、安全性には厚く配慮されていると考えていい。

「内側を白くする」という発想で行われるのがこの方法。

 

「エナメル質」を加工して白く見せる(マスキング)

「マスキング」と呼ばれる方法は、「エナメル質」の部分を加工することによって、歯を白く見せる。

これは非常に面白いやり方で、通常の「エナメル質」の表面はデコボコしているが、ホワイトニング剤で加工することによって、「エナメル質」の形を角状から球状に変化させる。すると、歯の表面で光の乱反射が起こりやすくなり、より多くの光が跳ね返されることで、外側からは白く見えるようになる

最初にこれを知ったとき、「すごい発想だな……」と思った。実質的に白くなってるわけではないけど、外側からは白く見えるのだ。特に芸能人が映るテレビなど、光量が多めの場では、マスキングされた歯はめちゃくちゃ白く映るだろう。

健康な歯には「再活性化」という作用があり、時間が経てばホワイトニング前の状態に戻ってしまうので、定期的なケアは必須だ。

 

「ホワイトニングの仕組み」の紹介は以上になる。どの方法がおすすめなのかは、人それぞれなので一概に言うことはできない。いずれの方法にしても、歯を白くするのはそんなに楽なことではない。日頃から気をつけて歯を綺麗にしておく必要がある。

歯は健康にも大きな影響を与える重要な機関なので、清潔にしておいたほうが良いことは言うまでもない。「歯の白さには特にこだわらない」という人でも、定期的に歯医者に行ったほうがいい。

定期的に歯医者に行け!

2019.06.22
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