大人や社会人のための「世界史」学習本を紹介【通史・教養・歴史の勉強】

「世界史」を勉強し直したい大人や社会人のために、おすすめの「世界史」学習本を紹介する。

かなり厳選して「定番」のもののみを紹介しているので、初学者にとっては参考になるリストになったと思う。

世界史を勉強するモチベーションのある人は、よかったら読んでいってほしい。

 

詳説世界史研究

著者 :木村靖二、岸本美緒、小松久男
出版社:山川出版社
発売日:2017年12月3日

大人や初心者の「教科書」にあたる世界史のテキストとして、家に置いておいて絶対に損のない「定番」の一冊。

地歴公民の教科書の定番である「山川出版社」が出しているロングセラーの改訂版。

東大や京大を受験するレベルの高校生が教科書として使うこともあるらしいが、基本的には社会人向け。

教科書的なしっかりとした記述が特徴で、後ろの索引から知識の確認や補強に使いやすい。巻末のブックガイドも有用。

重要な語句や出来事を確認できるし、読みやすくまとまった記述なので、頭から読むのにもおすすめだ。

他の色んな「通資本」で世界史で勉強していく途中でも、傍らに置いておきたい。勉強しているとわかるが、「準拠できるテキスト」が傍らにあると、勉強のしやすさと、知識の身に付きやすさが違う。

初学者と、世界史をある程度勉強した人とでは、本書から受け取ることのできるものが大きく異なるかもしれない。

それなりに知識がついてくれば、「教科書的に歴史を記そうとした記述」の価値がわかってくる。ちゃんと勉強した後に本書を見ると、人類の歴史を編集しようとした途方もなく壮大な努力の結晶を、シンプルな単語と年表から感じとることができるだろう。

 

山川 詳説世界史図録

著者 :木村靖二、岸本美緒、小松久男
出版社:山川出版社
発売日:2017年2月3日

ぼんやり眺めているだけでも面白い、世界史の「資料集」。

上の「詳説世界史研究」に対応しているので、一緒に買うとより良いかもしれない。

価格が1,000円もせず、内容のわりに非常にリーズナブルなのが特徴。

本当に、パラパラめくっているだけでも色んな勉強になる。

もし創作活動なんかをやっている人で、行き詰まったときなど、世界史資料集を眺めているとアイデアが浮かんできたり、リラックスになったりするかもしれない。

持っておいて損はないと断言できる。

 

一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書

著者 :山崎圭一
出版社:SBクリエイティブ
発売日:2018年8月17日

YouTubeで世界史の授業をやっている先生(チャンネルはこちら)が出版している、わかりやすくて面白い世界史の教科書。

世界史をわかりやすく掴むための、大局的な視点が気持ちいい。ワクワクしながら夢中で読むからこそ、内容を忘れなくなる。

「年表」を使わず、「ストーリー」を中心に世界史を学んでいく。(結局のところ、年表を覚えたい場合でも、まずは大まかな流れから先に把握しておく必要がある。)

「世界史の通史」の学習として、お手本のようなわかりやすさと取っ付きやすさ。構成の工夫がとても素晴らしい。

お話のキャッチーさのみならず、ちゃんと「高校の教科書」に準拠した教え方をしているのが信頼できるポイント。

世界史に興味があるすべての人におすすめしたい入門書。

 

世界全史 「35の鍵」で身につく一生モノの歴史力

著者 :宮崎正勝
出版社:日本実業出版社
発売日:2015年3月20日

世界史の通史を踏まえながら、35の「歴史の転換点」を紹介することで、世界史の大きな流れを掴むことを目的とした本。

「暗記した知識」は、時間が経つと忘れてしまうし、単に名詞を覚えるだけでは、テストがあるわけではない社会人の勉強法としては不適切だろう。

流れと背景を踏まえてしっかり「理解」した記憶は、時間が経っても消えない本物の「教養」となる。知的興奮と共に、「一生モノの歴史力」を身につけるための足がかりとなる良書。

「世界史」といっても、つまるところ「人間の話」であり、本物のエピソードに触れれば、退屈さなどたちまち吹き飛んでしまう。

重要ポイントがしっかり整理され、優れた視点が濃縮されている。

世界史(人類史)の入門書として、あらゆる人におすすめしたい最高の一冊。

 

早わかり世界史 ビジュアル図解でわかる時代の流れ!

著者 :宮崎正勝
出版社:日本実業出版社
発売日:2008年10月10日

ひとつ上で紹介したものと同じ著者の本だが、非常によくまとまっているので、世界史をさっと復習する上で非常に良いテキスト。

各国個別の情報だけでは、世界史はなかなか見えてこない。

「それぞれの国の繋がり」に焦点を当てることで、一気に展望が広がるように、歴史の流れが見えてくるのだ。

「地図や図解をたくさん使って、世界史の流れをイメージしやすくする」という発想のもので書かれている。

受験生などにも非常におすすめできる良書だし、他の世界史本と併用して理解を深める、という使い方でも良い。

世界史を捉える上で、「ビジュアル化」は非常に重要だ。

世界史を勉強していて、「単語とマップが結びつかないので、あまりよく理解できた気がしない」と感じる人には、本書を強くおすすめする。

 

図解 大づかみ世界史

著者 :『歴史読本』編集部
出版社:KADOKAWA
発売日:2015年4月13日

図解、写真、イラストなどを多用して、大づかみで世界史の流れを把握しようという趣旨の本。

本書単体ではやや記述が物足りないものの、他の世界史本と「併読」すると一気に世界史がわかりやすくなる。

テキストとビジュアルの両方で学ぶことによって、知識がよりしっかりと自分のものになる。

価格も安めなので、「世界史を学ぶためのもう一冊」として使うことを推奨。

 

「民族」で読み解く世界史

著者 :宇山卓栄
出版社:日本実業出版社
発売日:2018年2月1日

「民族」に着目しながら、世界史を学んでいこうとする試み。

人種や血統というのは、非常にデリケートな問題ではあるが、たしかに「民族」という視点で見れば、色んな歴史上の出来事が理解しやすくなる。また、現在起こっている色んな問題を考える視点をも提供してくれるだろう。

他の「通史本」と併読しても、知識の補強に繋がるだろう。

「民族史」を勉強するという目的で読んでも、多くのものが得られる。

ある意味では、教科書な記述ではタブー視されていたり、うまく誤魔化されていた部分を学ぶことができるので、「別の視点からの理解」に大いに役立つ本。

最初に読む本というよりは、2冊目、3冊目に読む本としておすすめ。

 

経済で読み解く世界史

著者 :宇山卓栄
出版社:扶桑社
発売日:2019年1月31日

『「民族」で読み解く世界史』と同じ著者による本。

「経済」という視点から世界史を眺め直すことで、今起こっている様々な問題の背景も見えてくる。

「経済史」というよりは、「経済」の結果として世界史がどう動いたかを説明する一般向けの本。

難易度は「高校世界史レベル」であり、経済に興味がある人や、ビジネスマンでも、無理なく読み通すことができるだろう。

経済と歴史における基礎教養を一気に得られるお得な本。歴史に対するより深い理解にも繋がる。

 

サピエンス全史

著者 :ユヴァル・ノア・ハラリ
翻訳 :柴田裕之
出版社:河出書房新社
発売日:2016年9月16日

人類(ホモ・サピエンス)の歴史を俯瞰する、世界的なベストセラー。

上で紹介してきた「世界史本」も、親しみやすくて良い本ばかりなのだが、本書は格が違う。

ひとつひとつのエピソードは、「前提」とされるような知識なのかもしれないが、一流の構成と考察によって練られた、最高の一冊になっている。

個人的には、第1章の「ホモサピエンスが他の人類種を滅ぼした」という話の時点で、頭をガツンと殴られたような衝撃が走った。知識としてはなんとなく知っていたことでも、著者によって改めて論じられると、震え上がってしまうような衝撃がある。

教科書的な本ではなく、あくまで「著者の見解」だが、それでもなお読む価値が十分にある。

 

銃・病原菌・鉄

著者 :ジャレド・ダイアモンド
翻訳 :倉骨彰
出版社:草思社
発売日:2010年12月10日

歴史を考察することの面白さへ誘ってくれるベストセラー。

過去の人々の生活、人類の宿痾について思いを馳せることのできる、知的興奮と探究心に溢れた内容。

「歴史を学べるかどうか?」で言えば、個人的には上で紹介した『サピエンス全史』のほうがずっとしっかりまとまっていると思う。

一方で、こちらも非常に評価の高い「歴史本」なので、読んで損することはない。

 

世界史

著者 :ウィリアム・H. マクニール
翻訳 :増田義郎、佐々木昭夫
出版社:中央公論新社
発売日:2008年1月25日

歴史を勉強しようとする人の誰もが、いずれ「マクニール」に挑戦することになる。

教科書的にまとめられた内容というわけではなく、「著者の視点と編集」を楽しむものなので、要求される知識と知的水準はそれなりに高い。

今となってはやや知識が古く感じることも多いが、言うまでもなく読む価値はある。

歴史を最初から勉強する本としておすすめできるものではないが、一流の知性に触れることができる「古典」と呼ぶべき歴史の名著の一つ。

 

 

本の紹介は以上になる。

当ブログで、「日本史を勉強し直すためのおすすめ本」や、「ジャンルを問わないおすすめ本ランキング」なども執筆しているので、よかったら以下の記事も読んでいってほしい。

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