男性のための「恋愛本」「モテ本」のおすすめを紹介する。
男性の場合は、女性よりも話はずっとシンプルで、とにかくモテればいい!
「モテる男になるために書籍を参考にする」という勉強熱心な男は、ぜひとも本記事を参考にしてみてくれ!
目次
LOVE理論
出版社:文響社
発売日:2013年12月14日
恋愛系のベストセラーの中でも、日本で最も売れているもののうちの一つ。
単に人気と知名度があるだけじゃなく、非常にまっとうな内容なので、安心しておすすめできる。
「モテる男になるための27の理論」が展開されていて、どれも論理的な内容で男性にとって参考になるので、まさに「モテたい男向けの恋愛の参考書」と言えそうだ。
著者の「水野敬也」氏は、『夢をかなえるゾウ』のような自己啓発系の大ベストセラーや、『ウケる技術』などの社会人向けのライフハック本など、数々の名著を生み出している、日本で最も売れている作家の一人。(ひょっとしたら国内トップかもしれない。世界では村上春樹だが。)』
恋愛関連の本は数多く出版されているのだけど、「支持を集めるカリスマ」と「盲目的な信者」みたいな宗教的な構造があって、出版社に声をかけられたカリスマが、どこかからコピペしてきたような薄っぺらい恋愛理論を垂れ流す、というものが多い。
本書は、著者が「恋愛のカリスマ」を名乗っているわけでもないし、数ある胡散臭い恋愛マスターの薄っぺらい内容の本とは違って、きちんと「理屈」で書かれている。だから、色んなタイプの男性にとって参考になる内容だ。
知名度だけではなく、しっかり内容が評価されている「恋愛マニュアル」の名著。書籍で恋愛を勉強したい人は、まずは本書を読もう。
すべてはモテるためである
出版社:イースト・プレス
発売日:2012年12月2日
AV監督の「二村ヒトシ」による、「モテ本」。
具体的な方法が書かれている「恋愛マニュアル本」というわけではなく、「そもそも恋愛とは何だろう?」「なぜ自分はモテたいと思うのだろう?」みたいなところから考える本。
「あなたはなぜモテないのか。それは、あなたがキモチワルいからです―。」がキャッチフレーズとなっている。
AV監督だからといって何かわかったつもりでドヤ顔で語られるのは鼻につくし、説教臭いことを書きたがるお前が気持ちわりーよ、という批判的な見方をしてしまいがちだが、それでも本書をけっこうおすすめできるのは、「自分のことを客観視できる人間は強い」と思うからだ。
実践的な気づきもあるが、何より、「恋愛をしている自分を客観視させてくれる本」であり、そのためだけにも読む価値がある。
逆に言えば、「恋に落ちている自分」や「女性を求める自分」を、ある程度客観的に捉えることができている人には、本書は必要ない。
モテる男になる50のテクニック
出版社:日本文芸社
発売日:2017年11月30日
「スローセ○クス」で大ベストセラーを出したセクシー男優「アダム徳永」によるモテ本。
流石というべきか、ちゃんと1000人以上の女性とのフィールドワークを経て書かれていて、「単なる思いつき」や「せまい経験則」に留まらず、一般化できる内容のものが紹介されている。
具体的で実用的なテクニックの数々が手短にまとまっていて、似たような恋愛マニュアル本・テクニック本の中では一番おすすめ。
「ありきたりな内容」に感じるトピックもあるだろうが、本の価格も安く、パラパラとめくっているだけでもヒントを得られるかもしれない。
オクテ男子のための恋愛ゼミナール
出版社:永岡書店
発売日:2014年1月16日
「モテたい!」「彼女が欲しい!」と考えたときに、書籍から情報を得たいと考えるタイプのあなたには、本書が向いている可能性が高い。
ニコニコ動画のチャンネルで大人気の「アルテイシア」さんが、奥手の男性や、性経験のない童貞に対して、性と恋愛に関してレクチャーする。
前半に、女性器の構造や本番の流れなどの「実践編のレクチャー」、後半に、アプローチの仕方やデートの誘い方などの「恋愛編のレクチャー」が書かれている。「普通逆だろ!」と、目次を見た時点で大爆笑してしまった。
匿名掲示板やツイッターなんかで、リア充をやっかんでいるオタクのみんなにおすすめできる本かもしれない。
内容に関しては、常識的かつ真っ当。
まじめな話、初心者や童貞が一から知識を学ぶ機会は意外とないのかもしれないし、そのような人にとって本書は重要なものになると思う。
「モテ本」とか以前に、恋愛偏差値がかなり低いという自覚がある人は、まずは本書を手にとってみよう。
恋愛の科学 出会いと別れをめぐる心理学
出版社:実務教育出版
発売日:2015年7月14日
恋愛に関する心理学で、統計的・科学的な裏付けのある知識の最前線をまとめた本。
恋愛に関しては「エビデンスもクソもない」適当な話が流通しがちだが、本書はちゃんと裏付けのある心理学の実験で、明らかになった知識のみを紹介している。
犯罪心理学が専門で、臨床心理士でもある先生が書いている。
「こうすれば恋愛がうまく行きますよ!」という直接的な話は少なめで、あくまで実験結果を重視。
だが、実践にも応用できそうな話はたくさんあり、知識を活用できる能力のある人が読めば、実用性はそれなりに高い。
純粋に興味深い話がたくさんあるし、薄っぺらい恋愛論ではなく統計的な裏付けのある話のみなので、こういうのが好きな男性におすすめ。
赤を身につけるとなぜもてるのか?
翻訳 :池村千秋
出版社:文藝春秋
発売日:2015年8月10日
「恋愛心理学」に興味を持ち、その関連のものでさらに読み応えのあるものを求めている人は、本書がおすすめ。
まあ話題は恋愛のトピックに限らないというか、むしろ本書全体における恋愛の比率は少ないのだけど、恋愛・ビジネス・子育て全般に対して、何かしらのヒントを得られる良い内容。
「相手から好意を得たいとき」、「交渉を上手に進めたいとき」、「自分の判断を客観的に捉え直したいとき」など、色んな場面で使える心理学的な知見が詰まっている。
純粋に知識として面白く、読書好きな人におすすめしたい。「無意識」や「身体的認知」をテーマにした、かなり深い内容に発展しそうな話題。
本書から実用性を見出すのは難しいことではないと思うが、直接的な恋愛マニュアルを求めている人には不向き。
究極の男磨き道 ナンパ
出版社:BBR; 第三版
発売日:2014年8月15日
引きこもりの男が、ナンパに手を出して、カリスマナンパ師になっていく過程を描いた、「サクセスストーリー&自己啓発書」的な内容。
自分もナンパの経験は何度もあるが、ストリートナンパは、もっとも自尊心が削られやすい、一番過酷なやり方と言っても過言ではない。
「ストナン」のメリットは、単純に試行回数を稼げることで、過酷であるぶん「最も男を成長させる試み」としてはかなりアリだと思う。(まあ女性側からすると迷惑は話なのだが。)
臨場感のある文章で、「これだけ頑張ったやつもいるんだな」というモチベーションアップになる本。
一方で、「ナンパを始めれば人生が変わる!」的な話には注意が必要だ。ナンパに関しては、「ナンパ塾」と言われるコミュニティビジネスや、情報商材など、いわゆる「情弱を騙すビジネス化」しているので、気をつけよう。
今から10年〜5年ほど前までは、ストリートナンパの全盛期で、かなり盛り上がっていたが、今からやるのは相当苦しいと思う。単純に、人の目が厳しくなっているし、「迷惑行為」として警察に通報などされたらけっこう面倒くさい。スマホカメラの性能もだいぶ上がって、すぐに撮られてSNSで晒されるリスクもだいぶ増えた。
「ストナン」に関しては、おそらく今から始めようとすると、メリットよりもリスクのほうが高くなるだろう。本書で書かれているような「武者修行的なストリートナンパ」は、当時よりもだいぶリスクが増していることに注意が必要だ。ていうか、本書に影響されてナンパを始めた人が増えてそうなった可能性がなきにしもあらず。
ぼくは愛を証明しようと思う。
出版社:幻冬舎
発売日:2018年4月10日
特別おすすめできるというわけではないが、多くの人に影響を与えている恋愛本ということで、「藤沢数希」氏による「恋愛工学」の本を取り上げたい。
個人的な「恋愛工学」に関しての印象だが、「なんか恥ずかしい……」という感じだ。もちろん本は読んでみた。
まず、「工学」を自称しているのに、体系的に知識がまとめられたものがどこにもなく、「小説を通してレクチャーする」という形式をとっている時点で、察するべきだろう。
ただ、小説『僕は愛を証明しようと思う。』の内容はそれなりに合理的。「女性に対しての被害者意識から始め、女漁りに対する肯定感を育て、行動への抵抗を下げる」ことで、モテたい男性を啓発する。
複数の女性に対して同時並行でアプローチしたり、断られても傷つかずに済むためには、「女性を軽視して自分の正しさを信じる」というのが手っ取り早い方法ではある。
つまり、「恋愛工学」の効能の大部分は、「倫理的障壁を取り払って試行回数を増やせる」ことだ。(あとは、報酬を意識することでドーパミンを放出するなど。)これはこれで合理的で、成果も出るんじゃないかと思う。
「コミュニティの中で技術を共有して切磋琢磨」というのは、あくまで倫理観を取り払うための言い訳に過ぎない。実際に、紹介されている手法自体は、どこかで聞きかじったような寒々しいものばかりだ。
「試行回数を増やせば成功の可能性が上がる」というのは絶対的なテーゼなので、別に恋愛工学とか関係なしに、それができれば成果は出る。
つまり、恋愛工学は「行動力+5」「知力−10」みたいな効果を与えてくれるものであって、必ずしも悪い方法とは言い切れないが、思考力とプライドのある男性であれば「関わるのが恥ずかしい」という常識的な感覚を抱くはずだ。
たしかに、女性へアプローチするのは、色んな点でメンタルを削られてしまうもので、恋愛工学に染まりたくなる気持ちもわかる。だが、正気を保ったまま試行回数を上げられるのであれば、それに越したことはない。
なお、個人的には「漫画版」が好き。絵が魅力的で、ドーパミンがドバドバ出る。
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