女性のための「恋愛・婚活」本のおすすめを紹介

女性の「恋愛や婚活」は、男性よりもずっと難しい。

男性の場合は、とにかくモテるために努力しなければならない。これはこれで男性のツラさでもあるが、考え方自体はシンプルだ。

一方で女性の場合、モテること自体はそれほど難しくなくても、誰にモテるかが重要だ。身体目的で寄ってくる男性はたくさんいるし、しょうもない男性ばかりにモテでも意味がない。

また、ファーストコンタクトでは良い男性と思っても、実はどうしようもない男性だった、という可能性も考える必要がある。

そして、「結婚」という課題も意識しなければならない。ほとんどの男性は、女性が思っているよりもずっと「結婚」に対して消極的だ。というより、「肉体関係」が女性にとって不利なものとするなら、「結婚」は男性にとって不利なものだからだ。男性側にプロポーズをしてもらうにしても、女性側からそれを働きかける必要がある。

  • ただモテるだけじゃなく、目当ての男性にモテるか?
  • 長期的な関係を築ける男性を見極められるか?
  • 付き合ったあと、どうやって結婚まで持っていけばいいのか?

など、女性の「恋愛」や「婚活」は、考えなければならないことがたくさんある。

本記事は、そのようなことを踏まえた、女性のための「恋愛・婚活」本のおすすめを厳選して紹介する。よかったら参考にしていってほしい。

スパルタ婚活塾

著者 :水野敬也
出版社:文響社
発売日:2014年7月23日

男性のための恋愛本のおすすめを紹介」という記事で、『LOVE理論』という本を紹介したが、その『LOVE理論』の女性版に当たるのが、本書『スパルタ婚活塾』になる。

男性版の場合は「いかにモテるか?」だが、女性版の場合は「いかに結婚するか?」が意識されている。

恋愛や性愛に関して、男女では利害が違うところがあるので、異性のアドバイスを聞いても参考にならない場合が多い。一方で本書は、そのような様々な事情も加味した上での、「男性が語る女性向け恋愛&婚活マニュアル」だ。

押し付けがましいところや説教臭いところが一切なく、女性側の視点に立った上で、現実的かつ実用的なアドバイスをしている。

理想の恋愛と結婚を実現するための、無駄にならない努力の方法が示されている。

女性からの支持も厚く、根拠の乏しい精神論で気持ちよくなるよりは、本書をしっかり読み込んだほうがいい。

 

運命の恋をかなえるスタンダール

著者 :水野敬也
出版社:文響社
発売日:2017年8月11日

『恋愛論』という、長く読みつがれる恋愛本の古典を生み出した「スタンダール」という作家がいる。

そのスタンダールを現代に蘇らせ、『LOVE理論』や『スパルタ婚活塾』の著者「水野敬也」が語る、女性向けの「学べる」恋愛長編小説。

恋愛経験のないアラサー女子のもとに、スタンダールを名乗る老人が現れるというストーリーで、グイグイ引っ張られるようにして話が展開していく。

ユーモアたっぷりで、気軽に読める恋愛小説でありながら、「恋愛の古典」であるスタンダールのエッセンスをしっかり学ぶことができる。

文章を読むのがあまり得意ではないけど、恋愛について学びや気づきを得たい、という人には、特におすすめできる。

「ギャグ小説+自己啓発」で大ベストセラーになった『夢をかなえるゾウ』の恋愛版という位置づけかもしれない。

楽しく読めてしっかり学びのある構成はさすがで、普段あまり本を読まない人でも最後まで読み通せると思う。

 

シークレット婚活塾 大好きなあの人にたった3ヵ月でプロポーズさせる禁断の恋愛マニュアル

著者 :井上敬一
出版社:SBクリエイティブ
発売日:2017年9月23日

元カリスマホストで、女性心理に詳しく、男性側の思考も知っている著者による、かなりガチな恋愛マニュアル。

男性からプロポーズさせるための、実用的なノウハウが語られている。

かなりエグい内容で、男性が読むと、納得とともに恐怖を感じる。ただ、ここまで徹底的に実用的なことが書かれていると、むしろ感心してしまうくらいだ。

彼氏と長く付き合っていて、「そろそろプロポーズしてくれないかな〜」となんとなく思っている女子は、本書を読むべきだ。

ただ、「結婚まで持ち込む」ための方法が書かれている本であり、「良い男かどうか見極める」といったフェイズの知見を求めている人にはミスマッチだと思う。

 

異性の心を上手に透視する方法

著者 :アミール・レバイン、レイチェル・ヘラー
翻訳 :塚越悦子
出版社:プレジデント社
発売日:2016年6月10日

「恋愛心理学」の最新の研究による知見を駆使して、異性の気持ちを見極める方法や、自分の恋愛を捉えなおす方法を学ぶ。

科学的なアプローチで書かれた本だが、特に女性におすすめしたい内容。

一般的に「良い人を見極めるにはどうすればいいのか?」みたいな話があるが、客観的なスペックなどに関しては、判別することは容易い。

重要なのは、「相手がどうか?」よりも、「自分と相手は合っているのか?」ということなのだ。

つまり、「自分にとって良い人を見極める」ためには、まずは自分を分析する必要がある。

恋愛関係において、私たちは自分の意志で判断しているように主観的には思っているが、実は非常にワンパターンな行動をとっている。また、しばしば人は、自分にとって最悪な相手をパートナーとして選ぼうとしてしまう。

科学的な裏付けがしっかりあり、実用的な知見を見出すこともできるので、多くの人におすすめしたい恋愛本。

単なる主観や思いつきで書かれた恋愛本よりもずっと有用だと思う。

 

ジョン・グレイ博士の「愛される女」になれる本

著者 :ジョン・グレイ
翻訳 :秋元康
出版社:三笠書房
発売日:2013年7月23日

著名な心理学者で、アメリカで絶大な支持を得ている「ジョン・グレイ」博士の著作。

「愛される女」になるため、というより、男女両方の歩み寄りによって、いかに良質なパートナーシップを構築していくかという本。

ジョン・グレイ博士の本は、男性と女性の両方に読んでもらいたい。

統計的な男女の非対称性を示した上で、どういうところに気をつけたほうが良いのかを、とても丁寧に解説。この手の話題になると、攻撃的になったり感情的になったりしてしまう人も多いが、グレイ博士の穏やかな人柄が心地よい。

「恋愛マニュアル」というよりは、どうやって関係を良好にしていくかを主に解説。だが、異性に幻滅されやすい行動パターンをあらかじめ避けることができるので、適当な恋愛本よりもよっぽど実用的。そして、恋愛が成就した後の結婚生活をうまくやっていくための知見がたくさん詰まっている。

ちなみに、翻訳と監修をしているのは「AKB48」や「乃木坂46」などをプロデュースした作詞家の秋元康。

タイトルや翻訳者の情報から、旧時代的な雰囲気を感じ取る人もいるかもしれないが、内容自体はとても優れているのでおすすめだ。

 

 

紹介は以上になる。

他の本紹介記事と比較して、取り上げた本の数は少なめになってしまった。

他の女性向け恋愛本もいくつか読んだのだが、「特に問題の解決にはなっていないけど、悩みを共感し、自己肯定感を高める」という内容のものが多く、そのような本が女性読者にも強く支持されている印象だ。

そのような現象を必ずしも悪いと思っているわけではないし、中には優れた知見や視点を得られた本もあったが、特別おすすめできるかというとそうでもないので、本記事では「問題の解決につながる本」のみを厳選してピックアップした。

 

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