男性向けに、おすすめのファッション本を紹介する。
「なんでファッションを考えるのに本を参考にしないといけないんだよ?」と考える人もいるかもしれないが、「理屈でファッションを捉える」ことには多くのメリットがある。
ファッション界隈というのは、「オシャレはその人次第」を利用して、初心者にはどうやっても着こなせないような高い服を売りつけるようなことを、わりと平気でしてくるので、「センスではなくロジックで考える」ことができたほうが、間違いは少なくなる。
また、ファッションが苦手で、できれば服に金も時間もかけたくないと考えている人ほど、最低限の論理を書籍で学んだほうがいい。
「服が毎日着なければならないものである」以上、マイナスの印象を与えないための最低限のファッション作法は、身に付けておいたほうが絶対に得なのだ。
「知識は力」だ。ファッションに興味がない人こそ、最低限の知識を書籍によって習得しておくべきと言える。
もちろん、よりオシャレな男を目指したい人にとっても、ファッション本は有用な知見が詰まっている。
目次
おしゃれが苦手でもセンスよく見せる 最強の「服選び」
出版社:大和書房
発売日:2016年10月21日
ファッションがまったくわからない人向けに、基本的な理屈を解説する本。
「ファッションに興味がなかった人」にこそおすすめしたい初心者向けの良書だ。
「ファッションが苦手であることのマイナスを減らしたい、服選びに金や時間を使いたくない、ファッション誌を読むなんてバカバカしい」という人は、とりあえず本書の内容を頭に入れておけば、大きな間違いはなくなる。
なるべく金と労力を使わず、効率よく、最低限のファッションをクリアするための指針になる。
男性はファッション音痴な人が非常に多いし、本書もそれを受けて、「服を買いに行く服がない」レベルのところから対応しているので、ファッションに対して苦手意識が強い人に特におすすめ。
同じ著者の『ユニクロ9割で超速おしゃれ』という書籍もあり、ユニクロをベースに服を買うつもりの人は以下もおすすめ。書いてある内容自体は共通点が多い。
最速でおしゃれに見せる方法
出版社:扶桑社
発売日:2015年9月17日
人気ファッションバイヤー「MB」氏による、メンズファッション本。個人的には、ファッション関連の理論書の中で一番おすすめ。
感覚ではなく「ロジック」で書かれていて、ちゃんとファッションを「言語化」しているのが素晴らしい。
知識や考察も深く、純粋に知的な面白さもある。
「無難なファッション」よりは「ややオシャレ寄り」だが、基本的なことからしっかり解説されているので、読んでわからないことはないだろう。
ファッションやオシャレに興味があり、感性ではなく論理の部分を知りたい人は、本書を読んでみてほしい。
「男性向けファッションの教科書」と言っていい内容だ。
ちなみに、「MB」氏も、『ほぼユニクロで男のオシャレはうまくいく スタメン25着で着まわす毎日コーディネート塾』というユニクロファッション本を出している。ビジュアルがたくさん載っていて、誰にでも真似しやすいし、失敗しにくい。「ユニクロ」で済ませたい人は本書もおすすめ。
大人のための私服の教科書
出版社:飛鳥新社
発売日:2013年11月16日
ジーンズなど、若いときのファッションが似合わなくなってきて戸惑っている人(大人)向けに、30代以上からの私服ファッションを解説した本。
40代、50代あたりのカジュアルなファッションは、一番難しい領域と言っても過言ではなく、おっさんになってから一気にダサくなってしまう人はたくさんいる。
そういう大人の男性のために、「K値」という独自の概念を導入して、理論的にファッションの解説をしている。
コーディネート理論の基礎をベースに解説して、納得できる内容が書かれている。
ただ、上で紹介した本などと比べて、ビジュアル情報が少なめで、堅苦しい印象は受ける。
今日から使える大人の男のオシャレ塾―男性ファッションの「そもそもどうしたらいいのか?」がわかる
出版社:主婦の友社
発売日:2012年12月14日
40代以上の男性に向けた、おじさんのためのオシャレなファッション解説本。
載っているビジュアルイメージがめちゃくちゃオシャレなので、かなり参考になる。
加齢によって太ってしまった体型のカバー法など、実践的なことがしっかり書かれている。
「オシャレなおじさん」の心強い味方になってくれる内容。
ただ、それなりにファッションにお金をかけないと、本書のコーディネートは真似できないので、その点は注意。
靴磨きの本
出版社:亜紀書房
発売日:2016年6月25日
男性のファッションの要となるのが「革靴」だ。本書は、メンズ靴の磨き方について解説している。
実は、「靴磨き」という工程は、非常に奥が深い。
本書を読めば、良い靴が欲しくなるし、靴磨きをやりたくなる。
「かっこいい男になるには靴磨きから」であり、興味を持った人は手にとってみて損はしない。
ちぐはぐな身体―ファッションって何?
出版社:筑摩書房
発売日:2005年1月1日
メルロ・ポンティの身体論から、哲学的なファッション研究をして、阪大総長まで経験した哲学者「鷲田清一」によるファッション本。
実践的なファッション講座ではなく、「そもそも人はなぜ服を着るのか?」「そもそもファッションとは何だろう?」といった哲学的なところから考察した本。
ファッションに深い興味があり、ファッションについてより深く考えたい人におすすめ。
哲学的な考察を経ることで、自分自身のファッション観が定まってくることもあるだろう。
わかりやすい語り口で、ファッションやオシャレに興味がある人なら、普通に読み進められる内容。
本の紹介は以上になる。
当ブログでは、メンズファッションについて解説した記事も書いてあるので、よかったら以下の記事も参考にしていって欲しい。
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