おすすめの本ランキング!教養で差をつける書籍(新書・学術書・ビジネス書)を紹介

おすすめの本をランキング形式で紹介していく。

小説以外の、新書、学術書、ビジネス書などの、一般的な書籍の紹介記事だ。

おすすめ本紹介記事でありがちな

  • まともに読んでない人気本を適当に並べる
  • 読んだことのあるものを吟味せず片っ端から並べる
  • 衒学目的でやたら難しい本ばかり並べる

みたいなことは一切していない。

「読みやすく、知的な喜びもあり、実用的でもある」おすすめ本を、かなり厳選して紹介している。

本好きの人、読書家の人は、ぜひ第1位まで目を通していってほしい。

 

『おしゃべりな腸』

著者:ジェリア・エンダース
翻訳:岡本明子、長谷川圭
出版社:サンマーク出版
発売日:2015年5月30日
ジャンル:科学、医学

「腸(消化器官)」は、第二の脳とも言われるくらい、とても精密で複雑で、人間にとって重要な器官だ。健康について考えるのであれば、腸について考えなければならない。

その「腸」について、ドイツの若き研究者が、しっかりとした内容をわかりやすく解説したのが本書。世界的なベストセラーになって日本にも入ってきた。翻訳のクオリティが高く、楽しく安心して読めるのも推せるポイント。

具体的な健康法を前面に押し出した本ではなく、ヒトの消化器官の働きをユーモアに富んだ文体で解説する、知的興奮に溢れた良書。

「腸ってこういう仕組みだったのか……!」という純粋な面白さがある。自分の身体のことだし、知っておいて損する内容では決してない。よく健康法で「腸内フローラ」みたいな言葉が使われたりするが、そういう話の根本が理解できる。

アレルギーのみならず、気分や体重も、腸の影響を大きく受けている。本書を読み終えた後、体調管理をする上で、「腸」という視点は絶対に必要だと感じた。

それをメインに書かれているわけではないが、結果的に、かなりライフハックになる内容でもある。腸と正しく付き合って健康になるための実践的な方法も書かれているので、非常にためになる。

下手なライフハックやビジネス本ではなく、こういうちゃんとした本から知識を手に入れることができるというのが、読書好きであることの大きなメリットだ。

 

『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』

著者:借金玉
出版社:KADOKAWA
発売日:2018年5月25日
ジャンル:自己啓発、ビジネス、文学

発達障害者向けのライフハック本という位置づけで書かれているが、発達障害の当事者でない人にもおすすめできる。

荷物の管理術、会社内での処世術、休息の仕方、依存症や薬との付き合い方など、障害持ちでなくても何かの役に立ちそうな考え方が多い。著者の言語能力が非常に高く、文章自体の面白さがあるし、常人とは違う視点で物事を捉えているので読む価値がある。

最近は、話題になった芥川賞や直木賞を獲った本や、有名作家のベストセラー本などでも、つまらないどころか文章力にさえ疑問を持ってしまう出来のものが多い。今の文学のトップティアは案外こういうところにあるのかな、と思ったりもする。

著者はネットの一部界隈で支持があり、「ポリコレ棒」といったような言葉を流行らせたのも彼らしい。Twitterやブログを覗いてみたこともあるのだが、ちょっとハイコンテクストすぎる感じてついていけなかった。ただ、少なくとも本書は一般人向けに書かれていて、読んで疑問に思うような箇所は見当たらない。

カバンの選び方のような具体的で実践的なことが書かれている一方で、不思議な文学性みたいなものもあり、なかなか類例が思いつかない本。

最近発売された書籍の中では、かなり面白かったので紹介した。「発達障害」というのはなかなか難しい概念だが、その点に関しても知見がある。

変なものを覗き込んでみようとする好奇心旺盛な人にもおすすめ。

 

『確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力』

著者:森岡毅、今西聖貴
出版社:KADOKAWA
発売日:2016年6月2日
ジャンル:マーケティング、数学

経営難のUSJの業績をV字回復させ、日本を代表するマーケターという評価を確立した森岡毅と、量的調査が専門のアナリストである今西聖貴の共著。

「マーケティングに関わる人は絶対に読んだほうがいい」ってレベルの良書で、あまり関係のない分野の人でも絶対にためになる知見が得られると思う。

今までは感覚的に捉えられていた消費者の購買行動を、数字で把握し、確率的に最も成功率が高い方法を導き出す。適切なインタビュー法や、数字を使って他人を説得する方法など、普通に社会人として働いているならためになる技術が目白押しだ。

説明がわかりすく、かつ読み物としても面白い。ちゃんと具体的な数字が出てくるので、真剣に勉強したい人も満足。出てくる数式は、高校数学が苦手だった人には理解できそうにないものも多いが、具体例と共に詳しく解説されるので、誰でも読み進めることができる。

単なる分析や手法だけでなく、どうやってブランドを構築すればいいかというところまで踏み込んで書いていて、「ビジネスにおける数字の使い方」がわかる。著者が業績を上げたテーマパーク運営のみならず、消費者を相手にするBtoCの事業なら、あらゆる分野で応用可能だ。

 

『西洋音楽史―「クラシック」の黄昏』

著者:岡田暁生
出版社:中央公論新社
発売日:2005年10月1日
ジャンル:音楽史

「新書」というジャンルの有り難みを感じられる本だと思う。その分野にまったく詳しくない読者が想定されていて、とても興味深くストーリーが進んでいき、要点を得た解説がなされている。

一般的に「クラシック音楽」と呼ばれる、18世紀から20世紀前半までの西洋音楽の解説書であり、その「クラシック音楽」以前から以後まで、音楽の歴史を眺めわたすように解説する。

大胆な通史であり、知的な爽快感のある記述なので、純粋に読んでいて面白い。「芸術」と「娯楽」について考える視点を与えてくれる。

楽器の練習に打ち込んでいる人、作曲がしたくて音楽理論を勉強している人にとっても、役に立ちそうな音楽の考え方を提示してくれるかもしれない。

当然ながら、クラシック音楽の鑑賞の手がかりにもなる。

クラシックというのは、興味はあっても何から聞けばいいかわからないし、なかなか手を出しづらいジャンルではあるが、このような新書を読むことから始めてみてもいいと思う。

 

『人間の未来 ――ヘーゲル哲学と現代資本主義』

著者:竹田青嗣
出版社:筑摩書房
発売日:2009年2月10日
ジャンル:哲学

竹田青嗣という、すごい哲学の読み方をする人がいるのだが、彼のエッセンスが凝縮された一冊。

著者の竹田青嗣氏は、膨大な数の哲学の解説本を出版し、西洋哲学を日本人にとって身近なものにしてくれた功績者と言える。彼の大胆で力強い「読み方」を批判する人もいるが、かりに通説と違った読み方・考え方だとしても彼の本には価値がある。

竹田青嗣の本は、2004年に発売された『人間的自由の条件』や、2017年の『欲望論』が本当はおすすめなのだが、いきなり読むにはちょっとハードルが高い。

この『人間の未来 ヘーゲル哲学と現代資本主義』は、「ちくま新書」で読みやすいのに加えて、竹田青嗣の本の中でも「竹田青嗣らしさ」が現れている本だと思う。

「原理的に考える」という大きな視座を与えてくれる。得られるものは大きいと思う。

ヘーゲルは非常に難解な思想家で、著作を普通に読んでもほとんどの人はわけがわからないまま終わるだろう。本書を読めば、少なくとも、なぜ近代においてヘーゲル哲学の考え方がこれほどまでに重要視されているかがわかる。

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『コンテナ物語』

著者:マルク・レビンソン
翻訳:村井章子
出版社:日経BP
発売日:2007年1月22日
ジャンル:産業研究

「コンテナ」という、人類史に大きな影響を与えた技術革新を綴るノンフィクションの物語。コンテナというのは、輸送用に使う金属製の箱のことだ。

「物流」は、その関連の仕事をやっている人でないと、なかなか興味を持ったことさえなかったという人の多いトピックだと思うが、「コンテナ」によって世界は大きく変わった。

本書は、「経営者マルコム・マクリーンの物語」でもあり、「一つのイノベーションが世の中をどう変えていくか?」を綴った物語でもある。

コンテナの出現以前までは、海上輸送で最もコストのかかる過程が「荷物の積み下ろし」だった。人手がかかる作業であり、商品が盗まれたりなどのトラブルも多かった。コンテナという発想自体は昔からあったが、一部だけをコンテナ化しても最初はコストのほうが高くなったり、規格をどうやって統一するかなどの問題も多かった。それを解決してコンテナを普及させた稀代の経営者がマルコム・マクリーン。

起業にはアイデアよりむしろ実行力が重要であることを、本書を読めば痛感できるだろう。

そしてコンテナの登場によって、貿易がとても低コストになり、凄まじい早さで世界が変わっていった。一つのイノベーションがどのような影響を世の中に与えたのかという視点で見ても、ためになる内容だ。

貿易や物流といった産業に興味がある人もそうでない人も、様々な発見がある本だと思う。

 

『日露戦争、資金調達の戦い―高橋是清と欧米バンカーたち―』

著者:板谷敏彦
出版社:飛鳥新社
発売日:2012年2月24日
ジャンル:経済、ファイナンス、歴史

もう一つの『坂の上の雲』という宣伝文で売られていた本(※坂の上の雲は司馬遼太郎の小説)だが、小説というわけではない。ただ、高橋是清という人物が非常に魅力的なので、彼に焦点を合わせるだけである種の物語性がともなってグイグイ読める。他の様々な登場人物たちも生き生きと描写されていて、読むのが止まらなくなるほど面白い。

日露戦争開始時、日本には戦争を行えるだけの資金がなかった。戦費を外部調達するしかなかったが、日本国債の信用力も当然ながら無かった。「国家存亡をかけた資金調達」という、壮大な金融ドラマが起こっていたのが日露戦争時。

証券業界で働いていた著者の渾身の作品で、歴史だけではなく経済に精通していなければこれは書けない。

専門家向けの本ではなく、知識の無い人が読んで面白いように書かれている。経済や金融に疎い人ほど読んでほしい。20世紀初頭の金融マーケットの進化を辿り、根本のところで腑に落ちるような理解が得られると思う。

切り口が面白く、専門的な見識の練度も深い。よく出来た小説のように、のめり込むようにして読んでしまうし、しかもめちゃくちゃ勉強になるという素晴らしい本。歴史や経済や政治に少しでも興味を持っている人になら、強くおすすめできる一冊だ。

 

『残酷過ぎる成功法則』

著者:エリック・バーカー
翻訳:竹中てる実
監修:橘玲
出版社:飛鳥新社
発売日:2017年10月24日
ジャンル:ビジネス書、自己啓発、成功本

本書は、一般的な「ビジネス書」や「自己啓発本」とは、一味違った書き方をされている。世の中のあらゆる成功法則を、エビデンスを重視しながら検証している。

主観とか、「こうやればいいんじゃない?」的ないい加減な思いつきを徹底的に排除して、すべての記述に論拠を求める科学的・学術的な成功本。

人文学というのはどこも世知辛く、「役に立つ研究をしろ」という圧力がかかるのは世の常だ。アメリカでもそれは顕著で、研究予算を獲得するためには、「成功法則を明らかにするための研究」という形で注目を集めなければならない実情もあるそうだ。しかしそれは悪いことばかりではなく、「人間はどのようなふるまいをすれば成功しやすいのか?」を研究することには意義がある。そして本書は、そのエッセンスがグッと一冊に詰め込まれている。

紹介されている事例は、どれも質が高く、普通に役に立つことばかりだ。だから、結果的に、良質な「ビジネス本」「自己啓発書」にもなっている。勉強や仕事のパフォーマンスを向上させたい人にも強くおすすめできる。

「楽観主義と悲観主義のどちらが良いのか?」「天才とはどういう人のことを指すのか?」などなど、純粋にトピックとして面白い内容も多い。

淡々とした記述ではなく、緩急のある巧みなストーリーテリングで、そこまで「成功」に躍起になっているわけではない人でも楽しく読めるだろう。

 

『人類と気候の10万年史』

著者:中川毅
出版社:講談社
発売日:2017年2月20日
ジャンル:地学、気候、考古学

「地球温暖化」について、基本的には「CO2を削減しましょう」ということになっているが、様々な意見が言われている。本書は、政治的な意見は無しに、地球の気候が現在までどのように変化してきたかを述べるブルーバックスの書籍だ。

誠実で、知的な水準が高く、壮大なスケールで地球を描く良書。こういう本が普通に日本語で読めることは、日本人の知的水準に大きく寄与していると思う。

過去の気候変動は、「地層」を読み解くことで分析するのだが、世界的にその標準となっている資料が実は日本の福井県にある。この事実を知らなかった人も多いだろう。

最初に、科学者たちはどうやって地層から気候を分析しているのか?そのやり方が解説され、気候変動における有力が学説が紹介されたのち、大きな気候変動に対応してきた人類史が考察される。ブルーバックスらしい要点を得た記述で、最後までワクワクしながら読める。

衝撃的だったのは、現在の地球は長い温暖期の最中であり、すでに今の温暖期はいつ氷期に入ってもおかしくないくらい続いているということ。これから地球の気候がどうなるのかはわからない。

「二酸化炭素が増えて気温が上がっている」という捉え方とは全然別の形で「地球の気候」について考えることができる良書。特別な科学の知識なしに読めるし、内容もとても面白い。

 

『史上最強の哲学入門』

著者:飲茶
出版社:河出書房新社
発売日:2010年4月14日
ジャンル:哲学、入門書

著者の飲茶氏は、格闘漫画『グラップラー刃牙』の大ファンで、バキのパロディを多用しながら語る哲学の入門書。表紙はバキの作者である板垣恵介氏が担当している。

元ネタを知らない人からすると敬遠してしまいそうな雰囲気がある本だが、正直、バキ成分を前面に出すことで損している部分すらあるのではないかと思ってしまう。

とにかく、説明がめちゃくちゃわかりやすい。自分はいくつも哲学系の入門書を読んできたが、これほど面白く、上手に、哲学のエッセンスを説明している本は他にないと思う。表紙などで敬遠している人にこそ、ぜひ手にとってもらいたい入門書だ。

一冊の本で、哲学者を32人を紹介している。全4ラウンドで構成されていて、第1ラウンドが「真理の真理」、第2ラウンドが「国家の真理」、第3ラウンドが「神様の真理」、第4ラウンドが「存在の真理」となっている。

プラトン、アリストテレス、カント、ヘーゲルなどの鉄板から、デリダ、レヴィナスのような現代思想家、トマス・アクィナスのような神学者まで、幅広く扱っている。

体系的・俯瞰的にまとめられていて、編集力の観点から見ても面白いし、勉強になる本。

また、真に価値があるのは、続編として出た『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』のほうかもしれない。

西洋哲学の入門書は数多くあるが、東洋の思想がここまでわかりやすく、しっかりまとめられた入門書は貴重。

前作を読んで気に入った人は、東洋思想を学びたい人は、こちらも非常におすすめ。

勢いがあってグイグイ読めるし、「哲学ってこんなに面白いんだ!」という純粋な感動がある。

非常に説明が上手で、文章が面白く、その点でもリスペクトしたくなる作品。

「哲学」は気になっているけどなかなか手が伸びない人、他の哲学入門書を読んでみたけどあまり面白いと思えなかった人には、是非とも本書をおすすめしたいと思う。バキを未読でも問題なく楽しめる。

 

『スタンフォードの自分を変える教室』

著者:ケリー・マクゴニガル
翻訳:神崎朗子
出版社:大和書房
発売日:2012年10月18日
ジャンル:心理学、健康、ライフハック

一見クソ本っぽいタイトルだが、原題は「The Willpower Instinct」で、人間の「意志の力」がどのように働くのかを科学的に解説している本。

著者は心理学の博士号持ちで、書籍の内容もすべてソースが明示された上で書かれている。著者の主観で書かれているような自己啓発本と違って、ちゃんと読むに値するベストセラー。

なぜ『スタンフォードの自分を変える教室』という邦題かと言うと、原題よりもこっちのほうが売れるから。まあ、「意志力」を上手に発揮できるかどうかは、人生に大きな影響を与えるので、「自分を変える教室」と変換してもあながち間違ってはいない。スタンフォード大学で行われた講義がベースになっている。

自己管理、自制心のコントロールについて、様々な科学的知見を得られるので、ちゃんと読めば必ず為になるはずだ。

「どうやって自制心を発揮していけばいいか?」という実践的な話に価値があるのはもちろんだが、自分というミクロな視点ではなく、「人間にはどういう仕様があるのか?」というマクロな視点で読んでも非常に面白い本。

「良い行動をした人間は、そのぶん悪いことをしても構わないと考える」「ヒトは報酬そのものではなく報酬の予感に夢中になる」など、とても示唆的な内容がエビデンス付きで紹介されている。

決して胡散臭い本でも薄っぺらい本でもなく、読書好きの人が読んでも十分に満足感を得られるだろう。自己啓発本やビジネス書を嫌悪している人にこそ読んでほしいと思うくらいだ。

また、同じ著者の『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』もおすすめ。

原題は「The Upside of Stress」で、「ストレスは身体に悪い」という常識とはちょっと違った視点を提示する本。

「考え方次第でストレスを役立てることができる」という量子力学チックな感じのある本。スピリチュアルな本ではなく、根拠が示されているので、咀嚼すれば人生に役立てることができる。『自分を変える教室』ほどはわかりやすくないので、しっかり読み込む必要はあるかもしれない。

 

『サピエンス全史』

著者:ユヴァル・ノア・ハラリ
翻訳:柴田裕之
出版社:河出書房新社
発売日:2016年9月9日
ジャンル:歴史学、世界史、人類史

世界で1000万冊超えの、大ベストセラー。

往々にして、本好きの人ほど、この手のみんなに評価されている本に拒否感を抱くものだ。色んな本屋やメディアがベストセラーという形で購買を煽り、それにがっかりさせられた経験を持つ人も少なくないだろう。

しかし、この本は、そういう穿った見方をせず、絶対に読んでおいたほうがいい。以前、ジャレド・ダイアモンドの『銃、病原菌、鉄』という本が、似たような形で話題になった。個人的には『銃、病原菌、鉄』は、疑問に思う箇所や冗長な記述が多くて、そこまで感銘を受けなかったが、この『サピエンス全史』は、かなり素晴らしいベストセラーだと思う。

どういう内容なのか、要約するのは難しい本だ。あえて言うなら、「人類の歴史の壮大な要約」といったような内容。

著者ユヴァル・ノア・ハラリは、イスラエル出身、ユダヤ人家庭で育った歴史学者。仏教推しで牧畜と肉食が嫌いという、けっこうクセの強い人物なのだが、本書はかなり丁寧かつ客観的。もちろん著者の史観や偏見が含まれていることは否定できないが、歴史学者らしく、かなり誠実に書かれていると思う。「オレの史観」を勢いよく語っているような本では決してない。

人類の歴史を俯瞰する上で、この上ない教科書となっているし、記述は決して無味乾燥ではなく、様々な知的興奮に溢れている。どの章から読んでも、新しい発見と視点を与えてくれる。

最初から最後まで読まなくても、初っ端の章(我々ホモ・サピエンスが他の人類を皆殺しにしたという話)の時点でめちゃくちゃ面白い!

最後までしっかり読み通せば、教養がワンランク上にアップグレードされると思う。

圧倒的な知力、編集力、発想力によって、大胆にまとめられた「サピエンスの歴史の全て」。非常に野心的な試みだが、世界的に評価されていて、一定の成果を出した本と言えると思う。本好きな人であれば読んでおきたい。

ちなみに、本書の次回作にあたる『ホモ・デウス』も翻訳され発売されている。

『サピエンス全史』が、これまでの人類の歴史をまとめたものであるとするなら、『ホモ・デウス』はこれからの話に大きな比重が置かれている。

最初に読むなら『サピエンス全史』のほうがおすすめだ。億劫がらずに、ぜひ読んでみるべきベストセラー。

 

 

おすすめ本ランキングは以上になる。

読みたい本が見つかったのであれば幸いだ。

良い本を見つけ次第、追記やランキングの入れ替えを積極的に行っていこうと思うので、気が向いたらまた覗きにきてくれると嬉しいぜ!

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