「仏教」を学ぶためのおすすめ本を紹介

「仏教」を学ぶためのおすすめ本を紹介していきたいと思う。

「仏教」は、文化としても、教養としても、「幸福を追求するための方法論」としても、非常に学ぶ価値のあるものだと思う。

文化を学びたいと考えるモチベーションは様々だろうが、基礎的かつ面白く、質の高いものを紹介した。

仏教の勉強をしたい人、仏教を理解したい人、仏教の修行をしたい人は、参考にしていってほしい。

史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち

著者 :飲茶
出版社:河出書房新社
発売日:2016年10月6日

「仏教」についてのみ書いた本ではないが、「仏教」を体系的、論理的に学びたいのであれば、真っ先におすすめできる本。

「東洋哲学、東洋思想」を語っているが、実質的に、ほとんど仏教についての内容と言っても過言ではない。

仏教単体で学ぶよりも、俯瞰的な視野で学んで最初に全体像を掴むことをおすすめする。

例えば、「悟り(インド哲学)」「タオ(中国哲学)」「禅(日本哲学)」の違いを説明できるだろうか?

まずは概論を客観的に学ばないと、東洋思想は無駄に深みにハマってしまうところがあるので、本書のような優れた「全体の解説書」から読むのが無難なやり方。

タイトルに「仏教」という文字は入っていないものの、仏教を学びたい人に最もおすすめできる神本!

飲茶『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』をレビュー!東洋思想の貴重な解説書

2019.11.17

 

池上彰と考える、仏教って何ですか?

著者 :池上彰
出版社:飛鳥新社
発売日:2014年10月20日

「説明力」と「要約力」を持った、池上彰さんの解説書。

知的な洗練があるかと言えばそうでもないが、編集力は素晴らしく、身近な仏教に関する簡潔で的確なまとめ解説になっている。

深みはないものの、「必要最低限のことを的確に学ぶ」という点においては、「流石のクオリティの高さ」といった感じだ。

池上彰さんはありとあらゆるジャンルの本を出しているが、バックについているチームも優秀なのか、初学者向けとしてハズレがない。

「素朴な疑問」に答えるかたちで進んでいき、すぐに読み終えてしまえるくらい面白く納得感がある。

 

仏教入門(岩波ジュニア新書)

著者 :松尾剛次
出版社:岩波書店
発売日:1999年6月21日

圧倒的な評価を得ている「仏教入門」の堅実的な解説書で、今となってはやや出版年が古く感じるが、素晴らしいクオリティ。

硬そうに見えるが、「岩波ジュニア新書」であり、とても読みやすく、わかりやすい。でありながら、内容がしっかりしていて、本書を通して読むと、仏教の全貌が見えてくる。

「実践」としてではなく、「体系的な知識」としての仏教を知る入門としてなら、本書はまさにパーフェクトな出来だろう。

「間違いのないものを読みたい」「しっかり学びたい」という人におすすめ。

 

本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか

著者 :佐々木閑
出版社:NHK出版
発売日:2013年2月9日

丁寧かつ親しみやすい語り口で、仏教の誕生と本質について語る。

客観的な知識の解説ではあるのだが、「仏教の外観」ではなく「仏教のコンセプト」を解説しようとしていて、仏教の求心力に惹かれた人にとっては、ためになる内容だと思う。

アーリア人の移動、カースト制など、「仏教」登場以前の前提から詳しく語り、アプローチが面白い。

講義形式で読みやすく、あっという間に読み終えてしまった。

「本当の仏教を学ぶ」というタイトルに負けないくらい、本質的な解説がされている。仏教について知りたいなら、一読して絶対に損はない本だと思う。

 

だから仏教は面白い!

著者 :魚川祐司
出版社:evolving
発売日:2014年12月27日

「ニー仏」という名前で、ツイッターなどでも見かける魚川祐司が、現代的な視点で仏教の「面白さ」を解説する。

「ニート」や「ゲーム」などの喩えがバンバン出てきて、テンポ良く読み進めていくことができる。

「仏教」に対してとっつきにくさを感じている人でも、読みやすいだろう。

基本的な内容をわかりやすく語る主旨の本だが、「池上彰」先生とかよりは断然深い!

「Kindle Unlimited」では無料で読むことができるし、ゆるい気持ちで仏教を学びたい人におすすめ。

 

ゆかいな仏教

著者 :橋爪大三郎、大澤真幸
出版社:株式会社サンガ
発売日:2014年1月15日

日本が誇る、知の巨人が、対話形式で進めていく、めちゃくちゃ面白い「仏教の雑談」。

ふたりとも、宗教に造詣が深く、『ふしぎなキリスト教』などの著作も以前に出している。

様々な宗教や文化との比較で、「仏教」のゆかいな特徴が見えてくる。

きっちりとした学術的な体裁をとっているわけではないし、仏教の専門家の本というわけではないのだが、だからこそ新鮮な視点があり、とにかく話が面白い!

頭の良いふたりの仏教談話なので、いろんな点で知識が啓発される。

「仏教の面白さ」に触れるキッカケになる本であり、仏教の知恵に興味のある人、仏教を客観的に学びたい人の両方におすすめできる。

 

サピエンス全史

著者 :ユヴァル・ノア・ハラリ
翻訳 :柴田裕之
出版社:河出書房新社
発売日:2016年9月16日

『サピエンス全史』は、当ブログで激推ししている本だ。

人類の壮大な歴史について書いた本なのだが、ユヴァル・ノア・ハラリは、仏教にかなり造形が深い。(仏教徒というわけではないが、仏教の方法論などをかなり重視しているようだ。)

『サピエンス全史』には、仏教についての記述が、実はけっこう出てくる。

様々な人類の営み、文化や宗教と比較しての「仏教論」なので、仏教を専門に扱ったものとはまた別の知見があると思う。

ちょっと長くなるが、仏教を学ぶモチベーションアップにもなると思うので、引用してみたい。

宗教や哲学の多くは、幸福に対して自由主義とはまったく異なる探求方法をとってきた。なかでもとくに興味深いのが、仏教の立場だ。仏教はおそらく、人間の奉じる他のどんな信条と比べても、幸福の問題を重要視していると考えられる。二千五百年にわたって、仏教は幸福の本質と根源について、体系的に研究してきた。科学界で仏教哲学とその瞑想の実践の双方に関心が高まっている理由もそこにある。

人間は、あれやこれやのはかない感情を経験したときではなく、自分の感情はすべて束の間のものであることを理解し、そうした感情を渇愛することをやめたときに初めて、苦しみから解放される。それが仏教で瞑想の修練を積む目的だ。瞑想するときには、自分の心身を念入りに観察し、自分の感情がすべて絶え間なく湧き起こっては消えていくのを目の当たりにし、そうした感情を追い求めるのがいかに無意味かを悟るものとされている。感情の追求をやめると、心は緊張が解け、澄み渡り、満足する。喜びや怒り、退屈、情欲など、ありとあらゆる感情が現れては消えることを繰り返すが、特定の感情を渇愛するのをやめさえすれば、どんな感情もあるがままに受け容れられるようになる。ああだったかもしれない、こうだったかもしれないなどという空想をやめて、今この瞬間を生きることができるようになるのだ。
そうして得られた安らぎはとてつもなく深く、喜びの感情を必死で追い求めることに人生を費やしている人々には皆目見当もつかない。

仏教についての話は、実はけっこう後半、人類の歴史を語り終わったあとの「幸福を考える」フェイズで語られる。そこまで読むのはやや骨が折れるだろうが、めちゃくちゃ面白く、学びのある本なので、読んでみて損はないだろう。

当ブログでは、『サピエンス全史』の個別記事も書いているので、気になるならぜひ見てみてほしい。

ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』を要約しながら解説&レビュー

2019.11.20

 

「仏教」を学ぶためのおすすめ本の紹介は以上。

当ブログでは、ジャンルを問わない、「おすすめの本ランキング」などの記事も書いているので、興味のある人は読んでいってほしい。

おすすめの本ランキング!教養で差をつける書籍(新書・学術書・ビジネス書)を紹介

2018.12.30

 

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