「料理」を科学的・論理的に理解するためのおすすめ本を紹介【グルメ・勉強】

科学的・論理的・体系化な「料理本」のおすすめを紹介したい。

自分は、実はそれほど料理はしないのだが、YouTubeのグルメ動画や、Netflixの料理系のドキュメンタリーがめちゃくちゃ好きで、ほぼ毎日見ている。

料理は、ある程度は感覚的なものでもあるのだが、科学的な知識を得てからのほうが、より楽しめると思う。

自分は「理屈を知りたい!」というタイプで、例えば「蒸す」のと「煮る」のって、科学的にはどういう性質の違いとして位置づけられるのだろうとか、そういうことを考えたくなってしまう。

当記事は、科学的な説明をされることで「わかった感」が出てくるタイプの人におすすめの「料理本」を、厳選して紹介している。わかる人には価値がわかるリストだと思う。よかったら参考にしていってほしい!

料理の科学 加工・加熱・調味・保存の化学変化

著者 :齋藤勝裕
出版社:SBクリエイティブ
発売日:2017年6月15日

食材の「化学変化」に着目して、メカニズムを解説。

「料理を作るという行為は化学の実験と同じ」をテーマに、加工、加熱、料理、保存の工程ごとに解説。まさに「料理の科学」という内容だ。

科学的な解説がされているが、写真が多いので読みやすい。

ひとつひとつの料理の手順に、どのような科学的な意味があるのかがわかる。

内容は初歩的なものなので、料理に詳しくない人も、科学に詳しくない人にもおすすめできる。

 

誰でも1回で味が決まるロジカル調理

著者 :主婦の友社
監修 :前田量子
出版社:主婦の友社
発売日:2018年4月6日

理論と実践が両立した本として真っ先におすすめしたいのが本書。

「レシピとか読んでみたけど、いまいち論理的な感じがしなくて、しっくりこないんだよなあ」と思っている人はぜひ読んでほしい。

各種定番料理を、科学的根拠をベースに、論理的に解説している。

わかりやすく、情報に過不足がなく、「素晴らしい仕事」と言いたくなるような内容。

調理学校で習うような調理科学に則っているので、学校でしっかり学ぶような知見が得られる。

凝った料理とか、奇抜な話が出てくるのではなく、「普通の料理を普通においしく作る」ための内容で、この本を読んでから実践してみれば、根本的に料理が上手くなると思う。

「科学的・論理的に料理を説明する」系の本は他にもわりとたくさんあるのだが、個人的には本書がベストだと思う。

 

料理の四面体

著者 :玉村豊男
出版社:中央公論新社
発売日:2010年2月25日

著者の「玉村豊男」は、東大でフランス文学を専攻していて、画家やエッセイストをしているが、「食通」として知られているめちゃくちゃ教養豊かで面白いおじさんだ。

本書は、「すべてのレシピは火、水、空気、油の4つの構成要素でできている」と豪語する。ものすごくシンプルなところに立ち返って、「すべての料理にとっての基本」を語る

古今東西の様々な料理を堪能してきた著者が、世界各国の料理に共通する部分を抜き出して、体系的にまとめた本。

つまり、和食や中間、フランス料理などに共通しているものは何か、という話。

著者は、料理や科学についての専門的な学習を踏んでいるわけではないが、なにせ頭の良い人で、料理についての膨大な知見があるので、めちゃくちゃ面白い。

知的興奮に溢れる料理本として、超おすすめの一冊。

 

「おいしさ」の科学 素材の秘密・味わいを生み出す技術

著者 :佐藤成美
出版社:講談社
発売日:2018年3月15日

安心と信頼の「ブルーバックス」の料理本。やはりクオリティが高い。

サイエンスライターであり研究員でもある著者が、「おいしさ」に関する最先端の知見を紹介。

多種多様な話題を使っているが、基本的には「調理過程」ではなく、「なぜおいしいのか?」を科学している。

生物学的・科学的な知見を得られ、「食」の分野の最先端に触れることもできる素晴らしい内容。

 

味のなんでも小事典 甘いものはなぜ別腹?

著者 :日本味と匂学会
出版社:講談社
発売日:2004年4月20日

今となっては15年以上前の本だが、シンプルに面白い!

料理に関しての素朴な疑問に、面白い解答を与えていく本で、食べ物好き、料理好きの人なら絶対に楽しめる内容。

人はよく、無難な話題として「天気」を持ち出すが、「食」に関しても(宗教上の理由や好き嫌いはあるにしても)他よりはやや無難な話題として使えるのではないだろうか。

けっこう昔に読んだ本なのだが、自分は本書で得た知見を、よく当たり障りのない話題として使ったことがある気がする。

話のネタになるような、万人受けタイプの面白い「食」の話がたくさん詰まっている。

 

「料理」を科学的・論理的に捉えるためのおすすめ本は以上。

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