「コーヒーって、奥が深いのはわかるけど、用語とか色々ありすぎて全然わかんない」と思ってる人は多いと思う。
たしかにコーヒーは複雑だが、ちゃんと仕組みさえおさえておけば、覚えなければならないことはほとんどない。
今回は、「これだけ読めばコーヒーの全体像がつかめる」を意識して、コーヒー用語解説の記事を書いた。
さっと目を通すだけで、コーヒーのことにけっこう詳しくなれると思う。
コーヒーの全体像
コーヒーは、「コーヒー豆」を、「焙煎(加熱)」して、「粉砕(挽い)」て、成分を「抽出」して、お湯に溶かした飲料のことだ。
コーヒーを作る手順をまとめると以下のようになる。
- コーヒー豆を選ぶ
- 煎る(豆を「焙煎(ロースト)」する)
- 挽く(豆を細かく「粉砕」して粉状にする)
- ドリップ(砕いた粉から、使う成分を「抽出」する)
- コーヒー豆をお湯に溶かす
複雑そうな「コーヒー用語」は、それぞれの工程ごとに、ざっとこんな感じで区分けされる。
豆 | カネフェラ種、アラビカ種、リベリカ種(などの種類)、エチオピア産、ベトナム産(などの産地)、モカ、ブルーマウンテン、キリマンジャロ(などのブランド)、など |
焙煎 | 浅煎り、中煎り、深煎り、ライト、シナモン、ミディアム、ハイ、シティ、フルシティ、フレンチ、イタリアン、など |
淹れ方 | レギュラーコーヒー、インスタントコーヒー、サイフォン式、プレス式、ペーパードリップ、ネルドリップ、水出し、エスプレッソ、など |
飲み方 | カフェオレ、マキアート、ウィンナーコーヒー、カプチーノ、カフェモカ、など |
コーヒーの用語はとてもややこしい印象があるが、「豆」「焙煎」「淹れ方(粉砕や抽出)」「飲み方」のそれぞれの過程の「違い」から分類が生じていることを知っておくと、「わからない感」は薄れると思う。
「コーヒー豆」自体の違い
まず、「品種」だ。これは「アラビカ種」「ロブスタ種」「リベリカ種」が、「コーヒー3原種」と呼ばれている。
次に、「産地」だ。これは、「どこで生産されたか?」というそのままの意味だ。コーヒー豆は産地によってけっこう特徴が分かれる。
次に、「銘柄(ブランド)」だ。キリマンジャロとかブルーマウンテンなど、有名なものは詳しくない人でも聞いたことくらいはあるだろう。美味しくて普及した有名な銘柄は、固有名詞として認識される。多くの場合、収穫産地の名前が銘柄として定着している。
それでは、代表的なコーヒー豆をざっと紹介していこう!
アラビカ種
風味が豊かなコーヒーの高級な品種。日本で普段よく見かける人気な銘柄やブランドのほとんどがこの「アラビカ種」に分類される。
発症はエチオピアだが、様々な地方で作られるようになり、地域ごとのブランド化も進んでいる。
多くの地域で栽培される種でありながら、病気や虫害や気候変動に弱い。ちょっとした環境の変化で味と価格が大幅に変動する、とてもデリケートな品種。美味しいけれどそのぶん育てるのが難しいコーヒー豆なのだ。
もともと高級な品種なのだが、現在は世界で消費されるコーヒーのうち80%がこのアラビカ種だ。
今は当たり前になったので有り難みが薄れてしまったかもしれないが、それでも一昔前は、「アラビカ種100%」という宣伝文句が上質なコーヒーを示すものとして使われていた。
ロブスタ種
正式な学名は「カネフェーラ種」。コンゴが原産で、アラビカ種と比べて育てやすく、労力に対する収穫量が多い。アフリカや南米のみならず、アジア地方でも盛んに栽培されている。
世界で生産されるコーヒーの15〜20%がロブスタ種のようだ。ちなみに、21世紀初頭からは、ベトナムがロブスタ種の生産量で世界一。
酸味が少なくて苦味が強く、アラビカ種と比べると味が落ちる。「ロブ臭」と呼ばれる独特の泥臭さがあり、これがアラビカ種と比べて評価が落ちる原因。
そのまま飲まれることは稀だが、アラビカ種に少し混ぜてブレンドすることで苦味やコクを増やすという使い方ができる。日本ではインスタントコーヒーの原料として使われることが多い。
最近は、ほとんどの地域でアラビカ種が優先的に栽培されるようになっていて、質の良いロブスタ種は逆に貴重価値が上がって高価になっているという逆転現象も起こっているみたいだ。
リベリカ種
これは日本ではまず見ない。流通量は少なく、全体の1%にも満たない。
病気に強いわけではなく、味もアラビカ種には劣り、労力に対しての生産性が低いという、飲み物としてのコーヒーを嗜む上ではあまりメリットのない種。
細々と作られて、現地で消費されていることが多い。
ブルーマウンテン
原産はジャマイカというカリブ海の島国。ジャマイカ産の中でも、標高800〜1200mの地域のみで栽培される高級コーヒーのことを「ブルーマウンテン」と呼ぶらしい。
昼夜の温度差が激しい、標高の高い地域で、農家の手作業で栽培されている超高級な豆。
日本人はこの品種が大好きで、輸出のほとんど(90%以上)を日本が買い占めている状態。
クセが少なく、バランスのとれた口当たりの良い飲み口で、日本人にすごく人気がある。
エメラルドマウンテン
「エメマン」と略されることの多い、最も有名なコーヒーの銘柄の一つ。そのままの名前の缶コーヒーはジョージアのベストセラーだ。
コロンビアの「アンデス山脈」のふもとで栽培されている。清々しい高原で、急斜面なので日差しがいい感じに入る土地。斜面ばかりなので機械がほとんど使えず、農家の手作業で栽培される高級コーヒー豆だ。
甘味と調和しやすい酸味と、深いコクが特徴。
キリマンジャロ
「キリマン」と略され、コーヒー好きに人気の高い銘柄。
その名の通り、タンザニアにあるアフリカ大陸の最高峰、「キリマンジャロ」のふもとで栽培されたものを表すブランドだ。
海抜1000メートル以上の、豊富な洪水量の高地で栽培されている。
灰緑色で大粒な豆が特徴で、酸味と苦味のバランスが良い。
コーヒーらしい上品な香りがして、焙煎のやり方によって様々なテイストを味わうことができる。
ハワイ・コナ
観光地である「ハワイ」の「コナ」地域で栽培されるコーヒーの銘柄で、希少価値が高く、他の高級コーヒーと比較しても高価な傾向がある。
火山の恵みによって影響が行き渡った豊富な土壌で栽培される、ハワイが誇る最高のコーヒーブランドだ。
ハワイ州政府が主導で厳しい品質管理をしていて、アメリカのホワイトハウスで愛用されるなど、トップクラスのコーヒー銘柄としてのブランドは揺るぎない。
苦味が少なめで、酸味とコクが強い。まろやかな口当たりと爽やかな後味が特徴。
モカ
コーヒー豆で一番ややこしいのは「モカ」だ。実は、「カフェモカ」の「モカ」と、コーヒー豆の銘柄である「モカ」は別のものだ。
銘柄としての「モカ」は、エチオピア産やイエメン産のコーヒー豆のことで、フルーティーな香りと酸味が特徴だ。「モカ」という名称は、イエメンの港町の名前からとられているそうだ。
カフェモカの「モカ」は、カカオ(チョコレート)が入ったコーヒーのことだ。
それでは、2つの「モカ」にまったく関係がないのかというと、色んな歴史的経緯から、ややこしいことになっている。(より詳しく知りたいなら「カフェモカの「モカ」のお話」などの外部リンクを参考にしてもらいたい。)
「モカ」の銘柄は、強い酸味と甘味、コクがあり、日本では特に人気の高いコーヒー豆。
コーヒーにおいて「モカ」は混乱の元になっているのだが、「モカ」という豆の「銘柄」があることと、「カフェモカ」という「飲み方」があるということをおさえておけば大丈夫だ。
コピ・ルアク
世界一希少なコーヒーとして知られる。猫のうんちだ。
コーヒーの実をジャコウネコが食べてうんちをする。そのとき、種だけは消化されずに残っているので、それを集めて洗って乾燥させたのが「コピ・ルアク」だ。
猫の消化管を通る間に体内で化学反応が起こり、特別なフレーバーに仕上がるという理屈。
値段はするもののAmazonなどで普通に買えるし、俺も飲んだことがあるがけっこう美味しかった。
抵抗がある人も多いと思うが、興味があるなら試してみてもいいかも。
「焙煎」の深さの違い

コーヒー飲料は、生のコーヒー豆を飲むわけではなく、加熱し乾燥させて風味を出している。その過程を「焙煎(ばいせん)」という。
コーヒー豆はもともと白っぽい色で、焙煎すればするほど黒くなる。慣れた人は、コーヒー豆の色で焙煎の度合いを見分けることができるぞ。
「どれくらい焙煎するか?」は、コーヒーの味を大きく左右する。焙煎が浅いほど酸味が強く、焙煎が深いほど苦味が強い。
日本では「浅煎り」「中煎り」「深煎り」の3段階で表すことも多いが、正式には8段階に分ける名称が使われる。
焙煎レベル1 | ライトロースト |
焙煎レベル2 | シナモンロースト |
焙煎レベル3 | ミディアムロースト |
焙煎レベル4 | ハイロースト |
焙煎レベル5 | シティロースト |
焙煎レベル6 | フルシティロースト |
焙煎レベル7 | フレンチロースト |
焙煎レベル8 | イタリアンロースト |
というのが、基本的な「焙煎の8段階」だ。
「ライト」ほど生豆に近く、「イタリアン」ほど真っ黒に焙煎している。
ライトロースト
ほとんど生豆に近い状態で、香りやコクもあまり出てない段階。この状態で飲まれることはほとんどない。
シナモンロースト
シナモン色になるくらいの浅い焙煎の段階。酸味が非常に強く、さっぱりとした味わい。
ミディアムロースト
明るい茶色くらいの煎り方。「アメリカン」と言われるような軽い味わい。ブラックでも飲みやすい。
ハイロースト
ミディアムよりやや深い煎り方だが、それでもまだ酸味が強め。酸味と苦味のバランスが良く、市販のレギュラーコーヒーはこの段階のものが多い。
シティロースト
ここらへんから、コーヒー豆らしい渋みのある黒色になってくる。苦味やコクが増し、まだ酸味も十分にあるので飲みやすい。まだオーソドックスなコーヒーの範疇。
フルシティロースト
中煎りと深煎りの間。焙煎時に香ばしい匂いが充満する。酸味が薄くなり、苦味が強い。アイスコーヒーや炭焼珈琲はこの段階のローストが採用されることが多い。
フレンチロースト
豆の表面に油脂が出る深煎り。なぜかフランスの名前がついている。コーヒーが苦いことで有名なのはイタリアだが、その一歩手前がフランスということか。苦味が非常に強く、「カフェオレ」などミルクと組み合わせる飲み方に向いている。
イタリアンロースト
もっとも深く焙煎したコーヒーの煎り方で、酸味がほとんどなく、かなり苦い。「エスプレッソ」や「カプチーノ」などはこの豆が使われることが多い。
コーヒーの「淹れ方」(「粉砕」と「抽出」)の違い
コーヒーの「淹れ方」の違い、つまり「粉砕」と「抽出」のやり方によっても、コーヒーの味は変わってくる。
コーヒー豆は、砕いたものをそのままお湯に溶かして飲んでも、雑味が強くて全然美味しくない。
だから、溶かすべき成分と、溶かさずに捨てるべき成分を分ける必要がある。この作業を「抽出」と言う。
「抽出」のやり方によってかなり味が変わる。また、その前段階である「粉砕」も、「抽出」の出来に関わってくるので、とても奥深い工程なのだ。
インスタントコーヒー
コーヒーは、「豆を砕く(粉砕)」、「成分を抜き出す(抽出)」という二つの過程をこなしてからお湯に溶かして飲むのだが、その過程を終えたものを加工し、お湯に溶かすだけで飲める状態にしたものを「インスタントコーヒー」と呼ぶ。
味や風味は劣るものの、最も手軽に作りやすいコーヒーだ。
レギュラーコーヒー
レギュラーコーヒーは、同じ意味で「ドリップコーヒー」とも呼ばれる。
「粉砕」の過程は終えたが、「抽出」の過程は終えていない状態のものだ。
「インスタントコーヒー」と違い、フィルターを使って「抽出」しなければならないが、比較的少ない手間で上質なコーヒーを味わえる。
詳しくは、「ちゃんとわかる?レギュラーコーヒーとインスタントコーヒーの意味の違いを解説」という記事を書いているので、よかったらこちらも読んでいってほしい。
細挽き・中挽き・粗挽き
豆の「挽き方」によっても、コーヒー豆の抽出方法が変わってくる。基本的に細かく砕くほど苦い。
- 極細挽き……エスプレッソに向いている
- 細挽き……水出しコーヒーに向いている
- 中細挽き……ペーパードリップに向いている
- 中挽き……サイフォン式やネルドリップに向いている
- 粗挽き……抽出できる量が少なくなる傾向にあり、贅沢な挽き方
明確な決まりがあるわけではないが、挽き方によって最適な抽出方法は変わってくる。
ペーパードリップ式

最もオーソドックスなコーヒーの抽出方法。
紙のフィルターを敷いて、コーヒーの粉を載せ、上からお湯を注いで溶かす成分と溶かさない成分を分ける。シンプルな方法だが奥が深く、お湯の注ぎ方や温度によって味が変わってくる。
手動なぶんだけ、コーヒー豆に合わせた色んな淹れ方ができるのだが、かなりの技術力が要求される。
ネルドリップ式

ネルドリップの「ネル」はフランネルの「ネル」。紙のフィルターではなく布のフィルターを使うが、ペーパードリップと原理は同じ。紙フィルターと比べてコーヒーの脂質成分が多めに抽出されやすくなるので、コーヒーがまろやかな味わいになりやすい。
ネル(布)の管理などに気を使うので、ペーパードリップより手間がかかる。
サイフォン式

水を沸騰させて空気を膨張させ、蒸気圧でコーヒーの粉と混ぜ合わせて抽出するという、けっこうテクニカルなコーヒーの淹れ方。
「真空濾過方式(バキューム法)」とも呼ばれる。
ぼこぼこ音がし、ガラス越しにコーヒーができる過程がすべて見るので、エンターテイメント力が高い。昔の喫茶店はサイフォン式の器具が置いてあるところが多かった。
ドリップ式と違って、注意して上から水を注ぐ必要がないので、意外と手間はかからない。家庭で使っている人も少なくはないだろう。
温度調整は難しいが、一度やり方を覚えてしまえばわりと楽にコーヒーを淹れることができる。後片付けは面倒くさい。
水出し
「水出しコーヒー」は最近はコンビニなどでもよく見るが、水で抽出したコーヒーのことだ。「コールドブリュー」とも言われる。
温度が低いほどコーヒーは溶けにくくなるので、お湯で抽出するほうが楽だが、あえて水で抽出することでさっぱりとした味わいになる。
専用の器具を使う必要がある。
プレス式
「コーヒープレス」とも言われる。
荒く削ったコーヒー豆と熱湯を、一緒に器具の中に入れ、押しつぶすことでコーヒーを抽出する、けっこう豪快なやり方。
「コーヒープレス」という器具を使う。原理的にはシンプルなのだけど、あまり一般的には普及していない。
エスプレッソ
「エスプレッソ」は、多くの人が苦いコーヒーとして認識しているだろうが、豆の種類ではなく抽出方法のことだ。
イタリア生まれのコーヒーの飲み方で、専用の器具を使い、豆に圧力をかけてコーヒーを抽出する。
きめ細やかな泡、強い香りが楽しめる、コーヒーの苦味が好きな人のためのコーヒーだ。
「エスプレッソ」という言葉自体は抽出方法のことだが、この方法はほとんどの場合、深く焙煎した「イタリアン」や「フレンチ」のローストの豆に使われるので、実質的に「エスプレッソ」というのはすごく苦いコーヒーのことだ。
コーヒーメーカー(全自動)
豆からコーヒーを作る場合、「挽いて」「抽出する」という2つの手間がある。一般的なペーパードリップ式にしても、「ミル」などで砕いてから、フィルターで抽出しなければならないので、かなり面倒くさい。
最近は、豆とフィルターと水をセットしてボタンを押すだけでちゃんとしたコーヒーを作ってくれるコーヒーメーカーが売られているので、それを使っている人がほとんどだろう。
コーヒーメーカーにも色々種類があるけど、ペーパードリップ式を機械がやってくるタイプのものが多い。
コーヒーの「飲み方」の違い
コーヒーには色んな「飲み方」がある。
そのまま飲む場合もあれば、砂糖や牛乳を混ぜて飲む場合もある。
代表的な飲み方には名前がついていて、「スタバ」とか「ドトール」とか行くと、そういうのに混乱してしまう場合もあるだろう。
ブレンド
コーヒーにおいて「ブレンド」という言葉を良く聞くけど、これは単に「豆を混ぜている」という意味。
一般的には、「抽出」する前の段階で、豆を混ぜてこだわりの配合を作り出す。(別々に抽出してから混ぜる場合もある。)
当然ながら、「ブレンド」といってもどんな豆を組み合わせるかによって全然違う。
コーヒーショップや喫茶店における「ブレンド」は、「当店こだわりの豆の組み合わせ」みたいな意味で使われている。
アメリカンコーヒー
一般的に、「ミディアムロースト」や「ハイロースト」のような浅煎りの豆を使った、ライトな飲み口のコーヒーのことを言う。
苦味よりも酸味が強く、ミルクや砂糖を使わない「ブラック」でも飲みやすい。
アメリカーノ
実は、「アメリカンコーヒー」と同じ意味ではない。
普通に抽出したコーヒーを、さらにお湯でわって味を薄めたコーヒーのことを言う。
喫茶店などのメニューで見かけることはほとんどない。
カフェオレ
コーヒーとミルクを1:1(コーヒー50%:ミルク50%)で混ぜた飲み物。
「カフェオレ」という言葉はフランス語から来ている。同量のミルクと混ぜてかなり苦味が薄まるので、「フレンチロースト」くらいの深煎りのコーヒーと相性が良い。
日本人にも非常に好まれている飲み方。
カフェラテ
エスプレッソコーヒーとミルクを1:4(コーヒー20%:ミルク80%)で混ぜた飲み物。
「カフェラテ」という言葉はイタリア語から来ている。「イタリアンロースト」をエスプレッソ機で抽出しためっちゃ苦いコーヒーを、大量のミルクで薄める。
カフェオレと比べてコクが強く、まろやかさの中にもちゃんととした苦味を感じる。
カプチーノ
イタリア語。エスプレッソコーヒーに泡立てたクリーム状のミルクを加える。
最近は専用の機械で作ることが多く、ファミレスのドリンクバーで作れる場合もある。
口当たりはマイルドだが、カップの底のほうは苦い。
ウィンナーコーヒー
文字面だけで考えると、コーヒーとウィンナーというどう考えても合いそうにない組み合わせが思い浮かぶが、オーストリアの「ウィーン」で誕生したコーヒーの飲み方のこと。
砂糖とミルクの代わりに、ホイップクリームをコーヒーの上に乗せる。
カフェモカ
コーヒー豆の銘柄である「モカ」とは関係ない。
主にエスプレッソコーヒーに、チョコレートシロップとミルクを加える。
深いコクと落ち着きのある甘味があり、コーヒーが苦手な人にも受け入れられやすい飲み方。
カフェ・マキアート
エスプレッソに「フォームドミルク(泡立てたミルク)」を注いだもの。
「マキアート」はイタリア語で「染みのついた」という意味で、注いだミルクが染みのように見えることから来ている。練習すればミルクで自在に絵を描くこともできる。
「カフェラテ」と「カフェ・マキアート」は、どちらもエスプレッソにミルクを注ぐ飲み方だが、明確な違いはないと思う。
現に、エスプレッソの上にミルクを垂らして絵を描くことは「ラテアート」と言われている。
以上が主な分類だ。
コーヒーの呼び方はキリがなくて、「エスプレッソ・コン・パンナ(エスプレッソとホワイトクリーム)」とか、「フラット・ホワイト(エスプレッソとスチームミルク)」とか、色々ある。
ただ、わけのわからん名前を無断に考えるやつがクソなので、ややこしいコーヒーの呼び名に付き合う必要はないと個人的には思う。上で挙げたやつだけで十分だ。
あとがき
ざっと読んでみた君は、普通の人よりもコーヒーに詳しくなったはずだ。
コーヒーというのは本当に奥が深く、ハマればめちゃくちゃ楽しいぞ!
用語や知識にこだわりすぎず、飲んで楽しむことが一番大事だけどね。