どうも、コーヒー大好きドラゴン忍者だ!
この記事では、「エスプレッソマシン」のおすすめを紹介&解説していく。
普通の「コーヒーメーカー」と比較して、「エスプレッソマシン」のほうが高価な製品が多いが、圧力をかけて抽出することで、コーヒー豆のポテンシャルをより多く引き出すことができる。
コーヒーを極めたいなら、エスプレッソメーカーを検討してみよう!
目次
エスプレッソマシンのおすすめをざっくり紹介(読むのが面倒な人向け)
解説を読むのが面倒な人向けに、超ざっくりと「おすすめエスプレッソマシン」を紹介する。(リンクを押すとページ内の該当製品の項目にジャンプする。)
粉のみ、格安でコスパ最強、最低限の役割を果たすものがほしいなら→「デロンギ エスプレッソ・カプチーノメーカー EC152J」
粉のみ、オシャレで高クオリティ、美味しいエスプレッソを飲みたいなら→「デロンギ デディカ EC680」
豆から砕く全自動タイプで、なんでもできる日本人ユーザー向けの優れた機種は→「デロンギ マグニフィカS」
が、個人的おすすめランキングのトップ3だ。
以下より、もっと詳しく解説していく。
そもそもエスプレッソとは?仕組みと効果を解説
エスプレッソは、コーヒーの特殊な抽出方法のこと。
コーヒーは、豆を砕いた後、飲める成分と飲めない成分をわける「抽出(ドリップ)」という工程が必要だ。
「普通のコーヒー(ドリップコーヒー)」も「エスプレッソコーヒー」も、原料は同じコーヒー豆なのだが、「抽出のやり方」がそれぞれ違う。
「ドリップ式」という一般的なコーヒーの抽出方法は、ペーパーフィルターなど、ろ過用フィルターの上にコーヒー粉を乗せて、上からゆっくりお湯を注ぐことで、コーヒーの飲める成分を下のサーバーに分離する。

「ドリップ式」は、とてもシンプルな抽出方法だが、一方でエスプレッソは、「圧力」をかけることによってコーヒー成分を抽出する。
エスプレッソ用の粉は基本的に、「深煎り」で焙煎したコーヒー豆を「細挽き」で細かく粉砕したものを使う。
蒸気圧、バネ圧、ポンプ圧などを使い、高温かつ加圧状態で濾すので、コク深く濃厚なコーヒー成分を抽出できる。

短時間で圧力をかけて抽出するため、コーヒーの雑味が出にくく、コーヒーの旨味をより多く引き出せる。
酸味が抑えられた、苦味が強めの濃厚な抽出で、最初は苦く感じる人が多いと思うが、飲みなれるほどに味わい深さを感じられるようになる。
日本やアメリカなどでは、酸味が強めのあっさりとしたレギュラーコーヒーを飲む人が多いが、イタリアやフランスなどヨーロッパの国では、濃厚なエスプレッソが好まれることが多い。
特にイタリアは「エスプレッソ」の発祥の地。「Espresso(エスプレッソ)」はイタリア語で「急速」や「抽出する」を意味する言葉。イタリアにおいて、コーヒーとはエスプレッソのことを指す。そのため、質の高い人気エスプレッソマシンはほとんどがイタリア製だ。
あと、念のために、「カプチーノ」「カフェラテ」「カフェオレ」の用語を説明しておくと、
- 「カプチーノ」→エスプレッソの上にふわふわに泡立てたミルクを乗せたもの
- 「カフェラテ」→エスプレッソに軽く泡立てたミルクを混ぜたもの
- 「カフェオレ」→ドリップコーヒーとミルクを混ぜたもの
となる。エスプレッソマシンを選ぶときに、用語の意味がわからないと困るので知っておこう。
エスプレッソマシンの選び方
エスプレッソマシンの選び方だが、基本的には、予算に合うデロンギ製のものがおすすめ。
品質、使いやすさ、サポートなど、あらゆる点で間違いが少ない。
この記事でも、前半に「デロンギ製」、後半に「デロンギ製以外」という形で分けて、おすすめのエスプレッソマシンを紹介している。
以下、エスプレッソマシンを選ぶうえで重要な知識を手短に解説していく。
「家庭用」と「業務用」の違い
本記事で紹介しているのは、すべて「家庭用エスプレッソマシン」だ。
ただ、「オフィス用」や「飲食店における食後のコーヒー用」といったレベルであれば、家庭用の上級機種を買えばそれで事足りるだろう。
バリスタが使うような業務用の場合は、工事してお店に取り付けなければならないので、「デロンギ」や「大一電化社」のような業務用専門店に電話して見積もりを聴いてみるのがよい。
業務用の製品は、水道と直接繋がっていて、スピーディーに大量のエスプレッソを作れたり、手動で細かく調整できたりする。
実際には、喫茶店や飲食店でも、普通にデロンギの家庭用マシンのちょっと良いやつを使って提供しているようなところはけっこうある。
「カフェポッド」や「カプセルコーヒー」とは何?
エスプレッソマシンを比較検討しているときに、「カフェポッド」や「カプセルコーヒー」というワードが出てくる。デロンギ製も、粉用の機種のほとんどが「カフェポッド」に対応している。
「カフェポッド」は、コーヒー粉が保存しやすい状態で詰まった袋の規格のこと。日本においてはメジャーなものではないので、スーパーなどにはまず売っていないだろう。
「カプセルコーヒー」も、同じようにコーヒー粉が詰まったカプセルのこと。これに関してはネスレ製など、日本でもけっこうメジャー。
「カフェポッド」と「カプセルコーヒー」はまったく規格が違うので、互換性はない。
「カフェポッド対応」の製品に「カプセルコーヒー」を使おうとするというのはよくある勘違いなので、注意しよう。
ラテアートをしたい場合は?
エスプレッソの上にフォームドミルクで絵を描く「ラテアート」は流行ってるので、やりたいと考えている人は多いだろう。この記事で紹介しているエスプレッソマシンなら、どれも「ラテアート」は可能だ。
ただ、精密なラテアートをしたいのであれば、ミルクフローサーの性能が高い「デロンギ アイコナ」や「デロンギ デディカ」以上の、ある程度の上位機種のほうが望ましい。
ラテアート用には、「ステンレス製のピッチャー」と「ラテアート用の丸みを帯びたラテボウル」を使うとよい。
「粉」からか「豆」からか?
「粉」と「豆」では、「豆」のほうが保存しやすいし、挽きたてのほうが風味は良い。
味にこだわるのであれば、「豆」がおすすめだ。
ただ、「豆」から砕くことのできるエスプレッソマシンのほうが価格はずっと高い。こればっかりは予算と相談だ。
デロンギ製のおすすめエスプレッソマシンを価格順に紹介
デロンギ製エスプレッソマシンのおすすめを、価格順で安いものから紹介していく。
デロンギ製のエスプレッソメーカーについて、より詳しく詳細に知りたければ「デロンギ公式サイト」を見てほしい。
この記事では、決して網羅的に製品情報を並べているわけではなく、「特におすすめできる」ものを厳選して紹介&解説している。
「エスプレッソマシンに興味があるけれど、何を買えばいいかわからない」という人にとっては参考になるはずだ。
寸法を「W(幅)×D(奥行き)×H(高さ)」で表現している。ネットで購入する場合、台所などのスペースに置けるか置けないか感覚的にわかりにくいので、サイズはちゃんと意識して見たほうがいい。
デロンギ エスプレッソ・カプチーノメーカー EC152J
対応:粉、ポッド
寸法:W19.5×D24.5×H29cm
重量:2.8kg
容量:1000ml
デロンギ製のエスプレッソマシンの中で、最も価格が安いエントリーモデル。豆から挽くことはできず、粉のみの対応となっている。
超シンプルなダイヤル操作で、手軽に質の高いコーヒーを抽出できる。
専用のホルダーに粉をセットして、それをマシン本体にセットすることで抽出する。普通の粉用ホルダーと、カフェポッドに対応しているホルダーの2本がついてくるので、カフェポッドを淹れることも可能だ。
ミルクを泡立てるスチームノズルによって、カプチーノやカフェラテも作ることができる。
2カップ用のフィルターが標準で搭載されていて、2つのカップに同時に淹れることができる。家族やカップルで使うならとても便利な機能。
粉からしかコーヒーを作らないのであれば、格安で最低限の機能をきっちり果たしてくれる、コスパ最強のおすすめエスプレッソマシンだ。
デロンギ エスプレッソ&カプチーノマシン EC221
対応:粉、ポッド
寸法:W24×D28×H32cm
重量:3.1kg
容量:1000ml
シンプルでコンパクトなエスプレッソマシン。かなり値段は上がるが、デロンギ製の中では安価なほう。
先ほど紹介した「EC152J」と比較して、やや大柄になり、マシンパワーが増えて高温抽出のクオリティが上がっている。
カプチーノ用のミストミルクが繊細になっていて、ラテアートに挑戦したいのであれば、少なくともこの機種以上のものを買ったほうがいいと思う。
タイマー機能やオート電源オフ機能も追加された。
操作しやすく、とても人気の高い機種。
格安版と比べて、値段の上がり幅が倍以上なので、コスパを考えるのであれば一つグレードを上げるか下げるかしたほうが賢いかもしれない。
ただ、海外では「デロンギ製の定番」と称されるほど評価が安定していて、予算と合致しているのであれば十分に選択肢に入る。
デロンギ アイコナ ECO310
対応:粉、ポッド
寸法:W26.5×D29×H32.5cm
重量:5kg
容量:1000ml
エスプレッソ粉から淹れるタイプのエスプレッソマシンの中では上位機種であり、伝統的なデザイン性を持つ、デロンギを象徴するような製品。「情熱とエレガンスの共存」をテーマに、50年代のイタリアをイメージしてデザインされているそうだ。
使い方自体は下位機種と変わらず、ホルダーに粉をセットしてから取り付けるタイプ。
高級感があり、耐久性も高い。長年愛され続けてきている、家庭的なデロンギ製エスプレッソマシン。
手軽に取り外し可能で給水しやすい水タンクを所持。マシンの屋上は「コーヒーカップウォーマー」になっているので、カップをそのまま置いておける機能的な設計。
高い圧力でエスプレッソの抽出をしてくるのはもちろん、「二重スチームノズル」によってきめ細かくミルクを泡立てることができる。
キッチン家電として純粋にクオリティが高く、惚れ惚れしてしまうような美しさと存在感。
一流メーカーのブランドを裏切らない、エスプレッソコーヒーのための製品。
デロンギ デディカ EC680
対応:粉、ポッド
寸法:W15×D33×H30.5cm
重量:4kg
容量:1000ml
上で紹介した「アイコナ」と価格と性能はそれほどかわらないが、こちらのほうが最新版となっている。高級感のあるメタルボディで、さらに洗練が増したような印象さえ受ける。
横幅がたったの15cmと、とてもコンパクトになり、奥行きはやや増した。場所をとりにくいサイズなので、日本のキッチンにも導入しやすいだろう。
「アイコナ」の機能に加えて、「3段階の抽出温度設定」と「消費電力を抑えるスリープモード設定」が追加されていて、より進化している。コンパクトになったぶんだけ、上部の「コーヒーカップウォーマー」は無くなっている。
価格はやや高くなっている程度なので、基本的には「アイコナ」よりも最新版の「デディカ」のほうをおすすめする。
豆は砕けないものの、粉からエスプレッソを淹れたりカプチーノを作る場合、間違いのない性能になっている。
よりスタイリッシュに、よりシンプルな操作性に、不満点が少なくグレードアップされた正当進化版だ。(カップウォーマーが無くなったのはマイナスポイントかもしれないが。)
デロンギの粉専用上位機種として、強くおすすめできる神マシーン。
デロンギ オートマチックカプチーノ EC860M
対応:粉、ポッド
寸法:W28×D32×H31cm
重量:6.8kg
容量:1000ml
エスプレッソ粉のみ対応(豆は非対応)の人気機種の中では、最も高級なものの一つで、価格が高いぶんだけ高性能なモデル。
この製品の売りは、カプチーノを自動で作ってくれること。
ミルクコンテナを取り付けてオートモードにすると、ワンタッチで上質なカプチーノの作ることができる。とても手軽に、淹れたてで柔らかい泡が乗っかったカプチーノを嗜める。もちろん、手動用のミルクフローサーもあるので、自分で泡を乗せたり、ラテアートなども楽しめる。
機械の性能もとてもハイスペックで、3段階の抽出温度、5段階の水硬度、3種類のオートオフ機能を設定できる。また、淹れるたびにいちいち設定せずとも、自分の好みの設定を記録しておける「プログラムモード」も搭載されている。
マシンの上はカップウォーマーになっていて、コップの置き場には困らない。
「毎日カプチーノを飲む」という人には強くおすすめできる。こだわりの詰まった最上級モデルで、性能は文句なしに高い。
粉専用にしては、価格はかなり高いので、基本的には普通にコーヒーを飲んで、「カプチーノはたまに」という人にとっては、ややコスパが悪い感は否めないかもしれない。
デロンギ マグニフィカ
対応:豆、粉
寸法:W28×D42.5×H36.5cm
重量:10.5kg
水容量:1800ml
豆容量:200g
豆から砕けるデロンギの全自動タイプの中で、最も安価なモデルがこの「マグニフィカ」。とは言え、5万円もする高級コーヒーメーカーだ。
家庭用の製品ではあるが、コンビニにあるコーヒーの機械みたいに、ボタンを押すと豆が砕かれてコーヒーが出てくる。家で使うと感動すること間違いないだ!
豆と水をセットしてボタンを押すだけで、豆の粉砕、コーヒーの抽出、カップに注ぐことろまで、すべてやってくれる。
考えつくされた家庭用機種で、すべての操作が前面から可能な「フロントオペレーション」が徹底されている。戸惑うことは少なく、とても快適な使用感。抽出後のコーヒー粕もまとめて簡単に捨てられるようになっていて、管理がとてもラク。
極細挽きで均一に砕くための「コーン式ミル」が採用されていて、まさにエスプレッソのための最強の機械だ。
電子制御で簡単に設定を変更でき、圧力のかけ方(コーヒーの濃さ)、抽出温度、水硬度を、とても細かく設定できる。
コツ要らずで超キメ細やかなフォームミルクを作れる「二重構造高性能ミルクフロスター」がついていて、カプチーノを極めたい人にもおすすめ。
安くはないが、期待を裏切らないクオリティの高さを誇る高級品。
世界的にも知名度と評価が高く、「デロンギのエスプレッソマシンと言えばこれ!」と言ったような、最強のブランド。
デロンギ マグニフィカS
対応:豆、粉
寸法:W23.8×D43×H35cm
重量:10.5kg
水容量:1800ml
豆容量:250g
先ほど紹介した「マグニフィカ」のパワーアップバージョンが、こちらの「マグニフィカ S」になる。横幅がややシュッとしてコンパクトになったが、性能は上がっている。
価格が大丈夫なのであれば、一番おすすめできるエスプレッソマシン。
日本人ユーザー向けにローカライズされた「カフェ・ジャポーネ」機能が特に素晴らしい。
エスプレッソは苦味の強い濃厚な味わいで、イタリアなど一部のヨーロッパの国ではメジャーだが、日本はどちらかと言えばスッキリめのアメリカンコーヒーがメジャーだ。「マグニフィカS」の「カフェ・ジャポーネ機能」は、エスプレッソの抽出技術を活かしながらも、日本人好みのレギュラーコーヒーを作ることができるようになっている。
エスプレッソの旨味抽出にプラスして、豆の二度挽きや間欠抽出によって、キレのあるレギュラーコーヒー風をドリップする。エスプレッソ用の豆ではなく、普通のコーヒー豆にも対応している。
他の高性能エスプレッソマシンも、コーヒーの濃さ設定で苦味を抑えることはできるのだが、「マグニフィカS」はさらに一歩踏み込んで、爽やかな味わいのドリップコーヒーを高水準で抽出できる。基本的にエスプレッソはコーヒーを飲み慣れた人用なので、家族や来客用などでも、普通のブラックコーヒーを美味しく淹れられて損に感じることはまずないだろう。
通常の「マグニフィカ」からより高性能に進化し、元からあるカプチーノ向けのフロスミルクに加えて、カフェラテ向けのスチームミルク機能も追加された。また、アイス系のメニューにも対応していて、あらゆるコーヒー関連のことが高水準で可能になる。
価格の上がり幅は1万5千円程度で、できればこちらの機種を買ったほうが、あとで後悔することは少ないと思う。使い勝手の良さ、お手入れの簡単さは、「マグニフィカ」同様にとても洗練されている。
日本人が家庭用に所持する全自動式コーヒーメーカー・エスプレッソマシンとして、ベストな性能を持つ製品だと考えている。家にあったら間違いなく自慢できる憧れのハイスペックモデルだ。
デロンギ スペリオレ ECAM23420SBN
対応:豆、粉
寸法:W23.8×D43×H35cm
重量:9kg
水容量:1800ml
豆容量:250g
「マグニフィカS」のさらなるアップグレード版として発売された、デロンギの高級全自動式エスプレッソマシン。「マグニフィカS」とサイズは同様で、「カフェ・ジャポーネ」機能など下位機種のメリットをすべて引き継いでいる。
本体はやや軽くなり、消費電力が上がって処理がよりスピーディーで強力に。
高級感のある液晶ディスプレイで、予約した時間に抽出をオートで開始する「オートスタート機能」が追加されている。
コンパクトかつ高級感のある、本格派のマシン。
安定して評価が高い製品なので、予算にピッタリなのであればおすすめできる。ただ、価格の上げ幅に対しての性能の上昇度合いを考えるなら、ややコスパ面の不満は否めない。ひとつ下の「マグニフィカS」か、一つ上の「マグニフィカS カプチーノ」のほうがおすすめ度は高い。
デロンギ マグニフィカS カプチーノ ECAM23260SBN
対応:豆、粉
寸法:W24×D43×H35cm
重量:9kg
水容量:1800ml
豆容量:250g
「マグニフィカS」や「スペリオレ」のさらなる進化版で、「カフェ・ジャポーネ」機能もしっかり搭載されている。
アップグレードによる一番大きな追加要素は、超クオリティの「カプチーノ」がワンタッチで作れること。デロンギが誇る最新技術「ラテクレマシステム」で、コンビニやホテルバイキングにあるマシンのように、上質なカプチーノすら自動で作ってくれる。
抽出できるコーヒーは、大まかに
- エスプレッソ
- カフェルンゴ(レギュラーコーヒー)
- カフェ・ジャポーネ
- カプチーノ
- フロスミルク(泡立ちミルク)
の5種類。そこからさらに細かい設定が色々できる。
こちらもデロンギ製の期待を裏切らない製品で、10万出す価値は十分にあると思う。
カプチーノやミルク系のコーヒーを頻繁に嗜むなら、「マグニフィカS」からさらに奮発してこちらを購入しても惜しくないと思う。
逆に言えば、カプチーノなどをあまり飲まないのであれば、より廉価なバージョンのほうがおすすめ。
デロンギ プリマドンナ XS
対応:豆、粉
寸法:W19.5×D50×H32.5cm
重量:11kg
水容量:1350ml
豆容量:100g
「プリマドンナ」は、デロンギ最高級の「フルスペック2大モデル」のうちの一つ。非常にコンパクトなバージョンで、横幅が20cm以下のスリムな機体になっている。一方で奥行きが50cmあることには注意が必要だ。
最高峰のハイエンド機器であり、もちろん「カフェ・ジャポーネ」や「ラテクレマシステム」といった「マグニフィカS」からの機能もすべて完備している。
「低速回転コーン式ミル」「液晶ディスプレイ」「節電機能」「オートスタート機能」など、デロンギ製の主要な機能は「全部のせ」状態だ。好みごとに細かい設定ができて、「できないことはない」といったレベル。コーヒーの楽しみをとことん追求できる。
「ランニングコスト」が安く、お手入れが簡単な「ストレスフリー」も徹底されている。毎日使うことをよく考えられた、デロンギ製が世界に冠たるエスプレッソマシンであることを証明するかのような優れたプロダクトデザインだ。
「味の良さ」を極限まで追い求め、圧力、温度調整、抽出時間と、完璧な精密さと丁寧さで、バリスタが淹れたような本格レベルの味を実現する。デロンギ製の高級モデルともなると、味の決め手はコーヒー豆の質に拠ってくるところが多いが、マシンの精度において一切の妥協もしたくないのであればこの製品。
収納しておける水の容量と豆ホッパーの容量は控えめだが、家庭での使用が前提の小型モデルなので、これくらいが丁度良い。同様のスペックで業務用などにも対応している大型のモデルは次に紹介している「エレッタ」となるが、どちらも味と香りのクオリティは最高峰。
デロンギ エレッタ
対応:豆、粉
寸法:W26×D46×H36cm
重量:11.5kg
水容量:2000ml
豆容量:370g
大容量に対応した、「フルスペック2大モデル」のもう片方。「プリマドンナ」とほぼ同じ奥行きのある形状だが、横幅と高さが増えている。
どちらもスペックと機能は変わらないが、「給水タンク容量」と「豆ホッパー容量」はこちらのほうが大幅に増えて、業務用として使いやすくなっている。
普通に業務用としてどこでも使えるような性能で、実は喫茶店でもこれを使っているところはけっこう多いぞ!
一般的に「業務用」とされる機器は、外側から操作できないよう鍵をかける機能がついているものだが、比較的治安の良い日本では、そのような機能がなくても普通に業務用として使うことができる。また、水道水と直接つなげて給水できる業務用のタイプもあるが、そもそもコーヒーメーカーは水道水以外の水を使う場合が多いので、必須ではないと思う。
お店の厨房側で使うのであれば業務用として使っても特に不便はなく、ホテルの朝食などでもたまに見かける機器。オフィス用のコーヒーメーカーとしても申し分ない性能で、社員の福利厚生に寄与するはずだ。(ちなみに、バリスタが使うようなガチの業務用は手動で設定するパラメーターが多くなる。)
家族専用として使うには持て余しそうな容量だが、置くスペースに困らないのであれば選択肢としてアリ。
家庭用なら「プリマドンナ」が推奨されるが、価格は同じくらいなので好みで決めていいと思う。「マシンのサイズ」と「収納できる水と豆の容量」が主な違い。
デロンギ製以外のおすすめエスプレッソマシンを価格順に紹介
基本的にデロンギ製をおすすめするが、それ以外の優れたエスプレッソマシンも価格順で安いものから紹介する。気になるのであれば読んでいってほしい。
ビアレッティ 直火式 モカエキスプレス
対応:粉
寸法:W14×D8×H14.5cm
重量:290g
ビアレッティ社は、創業者をモデルにしたと言われる「ひげおじさん」のキャラクターが有名なイタリアの老舗コーヒー企業。
「モカエキスプレス」は、1933年に初めてビアレッティから発売された、直火式エスプレッソマシンだ。「マキネッタ(小さなエスプレッソマシンの意)」とも呼ばれている。
鍋でお湯を沸かすのと同じようにして、エスプレッソを作ることができる。容器に粉と水をいれて直火で温めることによって、水蒸気による加圧状態を作り出し、エスプレッソ抽出が可能になるのだ。
現在では1カップ用から18カップ用まで販売されていて、イタリアなどヨーロッパの家庭では使われることも多い。
安いのが特徴で、最もシンプルにエスプレッソコーヒーを抽出できる。マシンではなく、調理器具という位置づけ。
普段はドリップコーヒーで、たまに楽しみでエスプレッソを飲む、という人は、このような直火式のメーカーでも十分に用を果たしてくれるだろう。家庭のエスプレッソと言えば高い機械がないと飲めないイメージがあるが、3000円程度の器具があれば作ることができる。
家庭用エスプレッソメーカーの元祖であり、低価格ながらも歴史ある品格を感じさせてくれる製品。
使い方はとてもシンプル。底部に水を入れ、中央部にエスプレッソ粉をセットして、あとは加熱して沸騰させればいいだけ。是非試してみてほしい。
ビアレッティ エスプレッソマシン CF37-BK
対応:粉、ポッド、カプセル
寸法:W18.5×D26.5×H34cm
重量:3.5kg
こだわりの直火式「モカエキスプレス」で知られるビアレッティ社も、2000年代からはエスプレッソマシンを販売していて、その人気商品がこちら。
「ひげおじさん」のロゴが目立つが、とてもシンプルで洗練された形状。横幅が狭いので収納もしやすい。マシンの屋上はカップウォーマーになっている。
最も大きなセールスポイントは、エスプレッソ粉・カフェポッド・カプセルコーヒーのすべてに対応していること。3つとも頻繁に使うという人はいないだろうが、融通が効きやすいので安心感がある。
フォームミルクもちゃんと作れて、抽出のクオリティも価格ぶんはちゃんとある。約2万円と、痒いところに手が届くようないい感じのスペックと価格設定。
デロンギ製以外のエスプレッソマシンでは一番おすすめできる製品。
Mr. Coffee(ミスターコーヒー) エスプレッソ・カプチーノ BVMCEM6601J
対応:粉
寸法:W22.8×D32×H26.5cm
重量:4.7kg
アメリカで人気のコーヒーブランド「Mr.Coffee(ミスターコーヒー)」によるエスプレッソ&カプチーノメーカー。
独自のカスタム機能によって、抽出の濃さ、ミルクの量を調整できる。お手入れが簡単で、ミルクポットなどは残った牛乳をそのまま冷蔵庫で保存できるようになっている。
特にカプチーノやカフェラテなどミルク感の強いコーヒーを作るときにおすすめで、濃厚な泡のフォームミルクを自動で作成してくれる。
コーヒーと牛乳をほどよく混ぜる「ラテ」が得意で、チョコレートやはちみつなど、甘めのブレンドもやりやすい。
味の濃いエスプレッソというよりは、ミルクたっぷり系のコーヒー飲料を嗜む人に向いていると思う。
jura(ユーラ) 全自動コーヒーマシン E6
対応:豆、粉
寸法:W28×D35.1×H43.9cm
重量:9.8kg
スイスの大手家電メーカー「jura(ユーラ)」製で、あらゆるタイプのコーヒーに対応する超高機能な全自動コーヒーメーカー。
通常のドリップコーヒー、濃厚なエスプレッソ、カプチーノやラテといったミルク系はもちろん、「リストレット」と呼ばれる早く抽出される成分しか使わない贅沢なエスプレッソなど、様々なタイプの抽出を一台ですべてこなす。
専用の「クラリススマートフィルター」を装着することによって、内部のプログラミングにより自動での洗浄をこなし、マシンに石灰質がつくのを防いで清潔さを保つ。純度の高いクリアな水がコーヒーの味や風味を最大限に引き立てる。3,500円程度のフィルターを定期的に付け替えなければならないというのはデメリットだが、お手入れはほぼ自動でやってくれるので非常に簡単。
コーヒーの味の奥深さに対する敬意を感じるほどに、とても精密で洗練された製品。しかしそのぶん価格も非常に高い。
家庭用のコーヒー&エスプレッソメーカーとしては、デロンギ製の最高機種を凌ぐほどに高価。フィルター交換のランニングコストも無視できない。
コーヒーの味、使い心地、デザイン性は文句の付け所がなく、お金で手に入る最高峰の贅沢の一つとして非常に高く評価されている。
エスプレッソマシンの紹介&解説は以上。
当サイトでは、エスプレッソ用ではない普通の「コーヒーメーカー」や、おすすめのコーヒー豆なども紹介しているので、興味があるならこちらも参考にしてほしい。
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