缶コーヒーのおすすめランキング!無糖、微糖、加糖ごとに紹介【まとめ買い可能】

おすすめの缶コーヒーを紹介していく。

  • 「無糖(ブラック)」の缶コーヒー
  • 「微糖」の缶コーヒー
  • 「加糖(甘め)」の缶コーヒー

ごとに、それぞれランキング形式で紹介している。

「缶コーヒー」であることのメリット

缶コーヒーの魅力は、なんといっても手軽に飲めることだ。

最近は「ボトル缶」の缶コーヒーも多く、仕事中、通勤中、外出中にちょっとずつ飲むこともできる。

実は日本は、国別コーヒー消費量が、アメリカ、ブラジルに次ぐ第3位で、世界の40カ国以上からコーヒー豆を輸入している「コーヒー大国」なのだ。そして、「缶コーヒー」は、日本発のコーヒー文化であり、質の高いコーヒーを手軽に飲む方法として世界中に注目されている。

缶コーヒーはレベルが低いイメージがあるが、全然そんなことはない。むしろ完成度は高い。素人レベルでは不可能なレベルでちゃんと「焙煎」と「抽出」をしたコーヒーを、缶というパッケージで保管しているので、インスタントコーヒーとかよりは全然質が高いぞ。

特に「常温で飲むコーヒー」としては、そこらへんのコーヒー好きでもなかなか作れないくらいのクオリティがある。

  • 「淹れたて」と比較する場合
コーヒー豆>レギュラーコーヒー≧缶コーヒー>インスタントコーヒー

 

  • 「常温」で飲む場合
コーヒー豆≧缶コーヒー>レギュラーコーヒー>インスタントコーヒー

といった感じだ。

価格と手間に対して、味のクオリティが高く、コーヒーマニアとしても缶コーヒーはおすすめできる。

日本人は、普段から当たり前のように存在する、缶コーヒーの魅力を再確認するべきだ。

コンビニや自販機で買うと割高に感じるが、ECサイト(Amazonや楽天)やディスカウントストアで「まとめ買い」をすれば缶コーヒーは普通に安いので、コスパにこだわる人にもおすすめ

コーヒー豆などと比べて保存が簡単で、「淹れる」という手間も必要ないので、労力や時間を大幅に節約できるデメリットは、缶を捨てるのが面倒くさいことくらい。

この記事は、「無糖」「微糖」「加糖」のそれぞれのカテゴリーにおいて、「おすすめ缶コーヒー」をランキングで紹介&解説していく。

缶コーヒーを買おうと思っている人は参考にしてほしい。

 

「ブラック(無糖)」缶コーヒーのおすすめランキング

砂糖や甘味料やミルクが一切入っていない「ブラック」の缶コーヒーを、第1位からランキングで紹介。

基本的に原料はコーヒー豆と水だけで、香料や乳化剤で風味を補強している場合もある。無糖のほうがコーヒー本来の味を楽しみやすいので、ブラックに慣れたならコーヒー好きの仲間入りだ。

苦味、酸味、キレ、コクを★で5段階評価しているので参考にしてほしい。ただ、これはあくまで傾向を示す指標であって、★が多いほど良いというわけではないことに注意。

 

第1位 ワンダ 極 完熟深煎りブラック

タイプ:ボトル缶
メーカー:アサヒ飲料
内容量:400ml
カロリー:0Kcal/100ml
原材料:コーヒー、香料、乳化剤
苦味:★★★
酸味:★
キレ:★★
コク:★★★★

日本人好みの独特のブレンドのコーヒーで、とてもしっくりくる味

創業80年を越える老舗コーヒー店「丸福珈琲店」が監修していて、長い歴史に裏打ちされた情熱がある。

使う豆は、焙煎の段階で、焦げる前のギリギリまで煎った「完熟深煎り」。さらに、通常の量の150%のコーヒーを使って、苦さを煮詰める。しかしその後で、乳化剤を使うことによって、苦味がほどよくなり、凝縮されたコーヒーの風味を感じるようなっている

「WONDA(ワンダ)」は、日本人なら誰もが知る「アサヒ飲料」のコーヒーブランドにつけられた名前だが、同じメーカーの「三ツ矢サイダー」や「十六茶」と同じように、「発明」と言えるほどの味のクオリティがあると思う。日本人に長年愛され続けてきた味だ。

缶コーヒーならではの味わい」を追求した、世界に誇れるコーヒーだと思う。個人的に大好きな商品だ。

しかも、なぜか他の缶コーヒーよりだいぶ安い!

Amazonや楽天でまとめて購入する場合、内容量あたりの値段はかなり安くなる。コンビニで買うぶんにはありがたみを感じにくいが、まとめて買うとコスパの高さを実感できるだろう。

 

第2位 ジョージア ヨーロピアン 香るブラック

タイプ:ボトル缶
メーカー:日本コカ・コーラ
内容量:290ml
カロリー:0Kcal/100ml
原材料:コーヒー、香料
苦味:★★★
酸味:★★
キレ:★★★
コク:★★★

「ジョージア」は、国内缶コーヒー市場占有率トップのブランドで、東京の恵比寿にあるスペシャリティコーヒーの名店「猿田彦珈琲」と提携して商品開発をしている。

缶コーヒーの一つの到達点と言える味と香りのクオリティ。

コロンビア、ブラジル、グアテマラと、複数のコーヒー豆を組み合わせて味を作っているブレンドコーヒーだが、コロンビア豆は中煎り、グアテマラは中煎りといったように、豆ごとに焙煎の深さを変えるという手の混んだことをしている。

さらに、「バリスタハンド製法」という抽出字の温度コントロールが徹底された淹れ方をしていて、大規模な工場で作っているからこそ、ここまでのこだわりに対してこれほど安い値段でも採算がとれるのだろう。

香料で香りを補い、「挽きたて」「淹れたて」ができない缶コーヒーの弱点をカバーして、この価格帯にしては「完璧」と言えるくらいの素晴らしい香りが実現できている。「香るブラック」という命名は伊達ではない。

非常にバランスがよく、苦味や酸味がしつこくならない清涼感を感じるのと同時に、コーヒーの満足感をしっかり味わえるコクがある。常温で飲んでも美味しいように作られているので、持ち運んでちょっとずつ飲むのにも向いている。

数あるブラック缶コーヒーの中でも、飲みやすさは随一。

 

第3位 キリン ファイア 香ばしブラック

タイプ:ボトル缶
メーカー:キリンビバレッジ
内容量:400ml
カロリー:0Kcal/100ml
原材料:コーヒー、香料
苦味:★★★
酸味:★★★
キレ:★★★★
コク:★★

「焼くこと(直火焙煎)」にこだわりを持ち、炎のロゴが印象的な、キリンの「FIRE(ファイア)」というブランドのコーヒー。

香ばしい匂いと、クリアな切れ味が特徴で、ブラックコーヒーの魅力がふんだんに詰まった一品。

直火仕立てに加えて、あえて香料で香ばしさを強調しているが、とにかくそれが心地よく、香りを嗅ぐだけでもリフレッシュできそうだ。

常温でちょっとずつ飲んでも、コーヒーらしい満足感のある味わいがあるので、仕事中、運転中など、スキマ時間の気分転換に最適な味わいだと思う

この、切れ味の鋭いブラックコーヒーのファンは多く、根強い支持を持つ。コクを味わえるまったり系の缶コーヒーとは別の系統だが、缶コーヒーはこういう切れ味のあるタイプが好き、という人は少なくないだろう。

 

第4位 神戸居留地 ブラックコーヒー

タイプ:普通缶
メーカー:富永食品
内容量:185ml
カロリー:0Kcal/100ml
原材料:コーヒー
苦味:★★★
酸味:★★
キレ:★★★
コク:★

神戸居留地(こうべきょりゅうち)」は、富永食品の飲料系ブランドの名称。

聞き慣れない人も多いマイナーブランドだが、生産数は多い。製品には妥協しないが、広告費を使わないことでコストを抑えているブランドで、とにかくめちゃくちゃ安い!

タレントとか雇ってCMを打たないぶん、原価に近い価格で提供できているのだ。(どうでもいいが、俺は「Lasレモン&ライム」という神戸居留地の炭酸飲料が大好きだ。)

自販機やコンビニで買うのは難しく、ドラッグストアやディスカウントストアの格安ドリンクコーナーに置いてあることが多い。Amazonや楽天などのECサイトなら簡単にまとめ買いができる。

「マンデリン」というインドネシアの高級豆を使用。コクと苦味が特徴的なブラックコーヒーに向いているコーヒー豆で、それを粗挽きで焙煎し、風味を濃縮している。香料は不使用で、成分が純粋なコーヒー豆のみであることにもこだわっている。

「シンプルイズベスト」で、アメリカンコーヒーのようなあっさりとした飲み口。濃厚さを求める人は物足りなく感じるかもしれないが、値段を考えるなら十分すぎる味のクオリティだ。

コストパフォーマンスは間違いなく最強。

 

第5位 UCC ブラック無糖 DEEP&RICH

タイプ:ボトル缶
メーカー:UCC上島珈琲
内容量:275ml
カロリー:0Kcal/100ml
原材料:コーヒー
苦味:★★★★★
酸味:★
キレ:★★
コク:★★★★

缶コーヒーを世界で初めて開発し販売したメーカーである「UCC」の、伝統とこだわりの定番コーヒー。

過去の輝かしい伝統を引き継ぎながら、味の改良が続けられている。

あくまで「香料無添加」で、原材料のコーヒーそのままの味と香りで勝負するブラックコーヒー。缶コーヒーは香料で香りを補強していることが多いが、それをしないことにこだわりを持っている。

「TTND製法」という、お湯の温度を変えながら抽出する独自開発の技法を使って、香りとコクのバランスをとっている。

規格量の120%のコーヒーを抽出しているので、味が凝縮された贅沢感がある。人によっては苦味が強いと感じる人も多いかもしれない。

苦味重視、コクの深い味わいで、コーヒーを飲み慣れた人が美味しく感じるような味だ。

長年ブランドを守り続けてきたがゆえの格調高さがあり、趣味の良い嗜好品として楽しめるデザインの良さも魅力。

 

第6位 ボス シルキーブラック

タイプ:ボトル缶
メーカー:サントリー
内容量:400ml
カロリー:0Kcal/100ml
原材料:コーヒー、香料、乳化剤
苦味:★★
酸味:★★★
キレ:★★★
コク:★★

サントリーの缶コーヒーブランド「WEST(ウェスト)」の後続ブランドとして発売が開始された「BOSS(ボス)」だが、パイプをくわえたおじさんのパッケージで、誰もが知るほどのロングセラーになっている。

ブラックの缶コーヒーにしては比較的浅めの焙煎で、苦味を抑え、さらに乳化剤で飲みやすい口当たりにしているなめらかさとスッキリさが両立した、洗練された味わいのコーヒー。

「癖がなくて飲みやすい」と評価する人と、「ちょっと物足りない」と評価する人に別れる味かもしれない。

飲みやすさで言えば、他の缶コーヒーと比べてだいぶハードルは低いほうなので、ブラックコーヒーデビューしてみようとする初心者にもおすすめだ。

ネットで安くまとめ売りされている場合が多く、コスパは高め。職場や外出先に持っていって一息つく、という飲み方もしやすいだろう。

 

第7位 タリーズコーヒー バリスタズブラック

タイプ:ボトル缶
メーカー:伊藤園
内容量:390ml
カロリー:0Kcal/100ml
原材料:コーヒー、香料
苦味:★★★
酸味:★★
キレ:★★
コク:★★★

日本にも多くのカフェを展開している、味の良さを追求するシアトル発のコーヒーショップ「タリーズ」と、飲料メーカーの「伊藤園」が提携し、日本で発売されることになった缶ブラックコーヒー。

アラビカ種のみの高級コーヒー豆のみを使ってブレンドし、オリジナルのこだわりを持って作られた缶コーヒー。焙煎は日本国内の工場でのみ行われていて、鮮度も徹底している。

ブラジル豆80%に、キリマンジャロ10%、コロンビア10%という、わりと珍しいブレンドで、ベースとなる豆に、酸味と香りの高い豆を加えてまろやかさを出している

缶コーヒーにおいても、日本人好みのブレンドというのはあるのだが、そこからはちょっと外れた珍しいタイプの味わいだと思う。これを好む人も確実にいるだろう。

熱狂的なファンも多くいる人気の缶コーヒーなので、気になった人はぜひ一度試してみて欲しい。個人的には、冷やして飲むと美味しく感じる。

 

第8位 ジョージア エメラルドマウンテンブレンド ブラック

タイプ:通常缶
メーカー:伊藤園
内容量:185ml
カロリー:0Kcal/100ml
原材料:コーヒー、香料
苦味:★★★
酸味:★★
キレ:★★★★
コク:★★★

「エメマン」と略される、ジョージアで最も知名度のあるブランド「エメラルドマウンテン」

「エメラルドマウンテン」というのは、コロンビアの「アンデス山脈」のふもとで栽培されているコーヒーの「銘柄」で、世界有数の高級コーヒー豆のブランドだ

エメラルドマウンテンは酸味が強めの豆なのだが、ブラックの缶コーヒーに合うようにあえて深煎りして、酸味を抑えている芳香な香りの中に独特のキレがあり、希少な豆だからこその味のクオリティがある。

個人的な感想では、砂糖とミルクがしっかり入った青色のパッケージのもののほうが完成度が高いと思っているが、この無糖バージョンを好む人も多い。

厳選された最高級豆を使っているだけあって、内容量あたりの値段はけっこう高い。ボトル缶版も売られていないし、コスパを考えるのであれば躊躇してしまう値段だ。

 

第9位 ダイドーブレンドBLACK 世界一のバリスタ監修

タイプ:ボトル缶
メーカー:ダイドードリンコ
内容量:275ml
カロリー:0Kcal/100ml
原材料:コーヒー、乳化剤
苦味:★★★
酸味:★★
キレ:★★
コク:★★★★

世界一のバリスタ監修」というのを全面に押し出した「DyDo(ダイドー)」のブレンドコーヒー。

「ワールドバリスタチャンピオンシップ」という大会で優勝したピート・リカータというアメリカ人に監修してもらっているらしい。

けっこう複雑なブレンドをしていて、焙煎度の違う複数の豆に加えて、2種類のエスプレッソを投入している。そこから乳化剤を加え、苦味を抑えて濃厚なコクを残す。

パッケージには「+W Espresso(プラス・ダブルエスプレッソ)」なんて書いてあって、表記の仕方に節度がなくて色々と面白い。

味の質や、内容量あたりの値段を比べると、他の人気缶コーヒーにはやや劣る印象。だがこの味が好きだという人もいるだろう。

 

第10位 ヘルシア コーヒー 無糖ブラック

タイプ:普通缶
メーカー:花王
内容量:275ml
カロリー:0Kcal/100ml
原材料:コーヒー
苦味:★★
酸味:★
キレ:★
コク:★★

変わり種を一つ紹介しておきたい。

「ヘルシア」は、国の定めた「トクホ(特定保健用食品)」の指定を受けた、花王の飲料ブランドだ。「脂肪を消費しやすくなる」と大々的に宣伝してもいいと、国からお墨付きをもらっているブランド

たしかに、コーヒーに含まれる「カフェイン」と「クロロゲン酸」は、脂肪を燃焼しやすくする効果があって、ストイックなことで有名な、メジャーリーガーのダルビッシュ有選手とかも運動前にコーヒーを飲んでいた。

このヘルシアコーヒーは、クロロゲン酸を含むコーヒーポリフェノールを高濃度に含んだコーヒーで、脂肪燃焼効果にフィーチャーした製品となっている。

ただ、コーヒーを飲んだだけで痩せるわけではなく、その後に運動をしなければほとんど意味がない。他のブラックコーヒーにも同じ健康効果と脂肪燃焼効果は含まれていて、成分を濃縮したこのコーヒーにそれだけの意味があるのかは不明だ。

定期便などで頼めば安くなるが、それでも内容量あたりの価格は非常に高く、味も微妙なので、メリットがあるかどうかはよく考える必要があるだろう。

 

「微糖」缶コーヒーのおすすめランキング

「微糖」は、ほんの少し砂糖が入っているという意味だが、「微糖」カテゴリーにしては甘味が強い場合もある。以降は、甘味も★で5段階評価しているので、そこも参考にしてもらいたい。

なお、「微糖」というカテゴリーの缶コーヒーは、メジャーなもののほとんどに人工甘味料が入っている。(個人的には「微糖」=「人工甘味料」という認識をしている。)

思想的・健康的な問題から人工甘味料を忌避している人もいるし、味の面でも独特の後味があるので、苦手な人は苦手だろう。人工甘味料は太字で示すようにするので、気にしている人は「原材料」の項目を見てほしい。

 

第1位 ワンダ 金の微糖

タイプ:ボトル缶
メーカー:アサヒ飲料
内容量:185ml
カロリー:19Kcal/100ml
原材料:牛乳、コーヒー、砂糖、全粉乳、デキストリン/乳化剤、カゼインNa、香料、酸化防止剤(ビタミンC)、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)
甘味:★★
苦味:★★★
酸味:★★
キレ:★★★
コク:★★★

「微糖コーヒーと言えばこれ!」と言いたくなるような、砂糖感・ミルク感・コーヒー感のバランスが絶妙な缶コーヒー。

高級豆を使い、完璧に苦さと甘さが配合されたコーヒーが、ここまで手軽に飲めるという贅沢さに感動する。

最高等級のブラジル豆でつくったコーヒーに、エスプレッソで抽出したコーヒーをブレンドし、飲んだ瞬間に芳醇に口の中に広がるコクが演出されている。苦味とぶつかって中和される甘味の程度が絶妙で、まさに「金の微糖」といったクオリティだ。

高級豆を使っているのに比較的安く、コストパフォーマンスも高め。微糖コーヒーが好きな人にはおすすめできる。

 

第2位 キリン ファイア 挽きたて微糖

タイプ:普通缶
メーカー:キリンビバレッジ
内容量:185ml
カロリー:15Kcal/100ml
原材料:牛乳、コーヒー、砂糖、全粉乳、脱脂粉乳、デキストリン/香料、乳化剤、カゼインNa、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)
甘味:★
苦味:★★★★
酸味:★★
キレ:★★★
コク:★★★

ほどよい甘味で、心地よく苦味が中和されており、まさに「微糖」といった味わいの缶コーヒー。

ほどほどの甘さとほどほどのミルク感で、香ばしくコーヒーらしい味わいを楽しむことができる。「ブラックはちょっと苦手だけどコーヒーの味は好き」という人におすすめだ。

「100g当たり15Kcal」と、各種大手メーカーの「微糖コーヒー」の中でも、甘さとカロリーが控えめ。苦いのが苦手な人には最初はやや厳しいかもしれないが、心地よい苦味に調整されているので、飲み慣れると美味しさがわかってくる。

「缶コーヒー」というカテゴリーとして、完成された味わいとクオリティがあり、コーヒーとしての満足感をしっかり得られるだろう。

 

第3位 タリーズコーヒー バリスタズジアイス 微糖アイスコーヒー

タイプ:ボトル缶
メーカー:伊藤園
内容量:285ml
カロリー:10Kcal/100ml
原材料:コーヒー、砂糖、香料
甘味:★
苦味:★★★
酸味:★★
キレ:★★★
コク:★

微糖・アイスコーヒー仕立ての缶コーヒーで、冷やして飲むのが美味しいようになっているので、冷蔵庫などに入れておくといいだろう。

他の大手メーカーの微糖コーヒーは、ミルク感とコクのある濃厚系が多いのに対して、こちらは非常にあっさりとした清涼感のあるアイスコーヒーだ。

有名バリスタ監修で、コーヒー豆を砕いてからすぐに抽出し、香りの劣化を防ぐ製法を採用している。

砂糖のみで、人工甘味料が不使用なので、人工甘味料の味が苦手な人にもおすすめ。甘さはけっこう控えめで、ほんのわずかに甘味を感じる程度だ。

 

第4位 ダイドーブレンド デミタス微糖

タイプ:ボトル缶
メーカー:ダイドードリンコ
内容量:260ml
カロリー:33Kcal/100ml
原材料:牛乳、コーヒー、砂糖、乳化剤カゼインNa、安定剤(カラギナン)、甘味料(アセスルファムK)
甘味:★★★
苦味:★★
酸味:★
キレ:★★
コク:★★★★★

浅煎りで香りを挽きたてた豆と、深煎りでコクを挽きたてた豆をブレンド。通常の1.5倍の豆量で抽出し、砂糖と牛乳で苦味を中和しながらも、絶妙な調和で濃厚なコクを演出している。

「微糖」のカテゴリーの中でも特に甘味と濃厚さが引き立っているブレンドだが、コーヒーのコク深さを味わえる満足感のある一品。

ジョージア史上最高傑作」と言われるくらいのコクの深さを引き出していて、口に入れたときの濃厚さはものすごいものがある。

カロリー高めだが人工甘味料も使われているし、後味の良さが蔑ろにされている印象も受けるが、口当たりが非常に贅沢な一品だ。

 

第5位 ジョージア ザ・プレミアム 微糖

タイプ:ボトル缶
メーカー:日本コカ・コーラ
内容量:260ml
カロリー:21Kcal/100ml
原材料:コーヒー、砂糖、クリーム、デキストリン、コーヒーオイル、香料、カゼインNa、乳化剤、シリコーン、甘味料(アセスルファムK)
甘味:★★
苦味:★★★
酸味:★★
キレ:★★
コク:★★★★

甘さ控えめながら、砂糖感とミルク感を濃厚に味わえる、コクがたっぷりの微糖コーヒー

規定量130%の高級豆をあえて粗挽き(抽出できる量が少なくなるが雑味が抑えられコクが増す)した贅沢な製法で、北海道産の生クリームを混ぜている。

まろやかで飲みやすく、心地よい後味。人工甘味料が苦手でないならアリ。高級感のある味わいだ。

 

「加糖」缶コーヒーのおすすめランキング

「加糖」の缶コーヒーは、甘さがそこそこのものから、めちゃくちゃ甘いのまで、メーカーによって様々。

苦味というベースがあるからこそ、違和感なく、まろやかに甘味を乗せることができる。これもコーヒー飲料の魅力の一つだろう。

第1位に選んだ「エメマン」を始めとして、甘い系の日本の缶コーヒーには、オリジナリティに溢れた素晴らしい製品がたくさんある。

 

第1位 ジョージア エメラルドマウンテン

タイプ:普通缶
メーカー:日本コカ・コーラ
内容量:185ml
カロリー:35Kcal/100ml
原材料:牛乳、コーヒー、砂糖、香料、カゼインNa、乳化剤
甘味:★★★
苦味:★★★
酸味:★★★
キレ:★★★
コク:★★★★

躊躇せずに最高級豆を使い、そのポテンシャルをまともに引き出した、日本の缶コーヒーカルチャーの最高傑作の一つ。

1994年から発売が開始された25年以上続くブランドで、コロンビアの至宝とも呼ばれる「エメラルドマウンテン」という豆を使用している。豆のブランド名がそのまま商品の名前にしている。

「エメラルドマウンテン」は、コロンビアのアラビカ種の高級豆の中でも、トップ3%に満たないガチの超高級コーヒー豆で、苦味が控えめな銘柄として知られている。ほどよい酸味に加え、甘味、コク、香りがとても芳醇な、とてもフルーティーなコーヒー豆だ。

アンデス山脈の麓で作られ、かなり標高が高い場所なので機械が導入できず、一粒づつ手積みで収穫されている。主な取引先は日本だ。このレベルの高級品が庶民でも手軽に嗜めるのは、経済格差の賜物とも言える。

人工甘味料を使わない純粋な砂糖と、粉乳を使わない純粋な牛乳を組み合わせ、苦すぎず甘すぎず、誰でもコーヒーの快楽を味わえるような完璧なバランスに仕上げている

コクが深くまろやかで濃厚なのに、驚くほど後味が爽やかで、高級品だからこその洗練された味わい。

有名なブランドなので、一度くらいは飲んだことのある人が大半だと思うが、改めて味わって飲んでみてほしい。

 

第2位 ワンダ モーニングショット

タイプ:普通缶
メーカー:日本コカ・コーラ
内容量:185ml
カロリー:34Kcal/100ml
原材料:牛乳、コーヒー、砂糖、脱脂粉乳、全粉乳、デキストリン、カゼインNa、乳化剤、香料、酸化防止剤(ビタミンC)
甘味:★★★
苦味:★★★★
酸味:★★★
キレ:★★★★
コク:★★

甘味と苦味が中和されて曖昧になった感じではなく、きちんとした芳醇な「苦味」と共に、それを心地よく補強する「甘味」がある大人気なのも納得の、非常に洗練された缶コーヒーだ。

「モーニングショット」という名前で、朝のリフレッシュ用のブレンドになっているが、別に午後に飲んでも普通に美味しいと思う。(「午後の紅茶」を午前に飲んでも美味しいのと同じように。)

自らモーニングを謳うだけあり、やや苦味のアクセントが強めで、朝の目覚ましにはもってこいだ。

万人が「美味しい!」と感じるような丁度良い配合だと思う。砂糖とミルクを溶かした良質なコーヒーの味だ。

価格が安いのも高評価のポイント。買いだめして、毎朝飲む用コーヒーとしてベストプラクティスかもしれない。

 

第3位 UCC ミルクコーヒー

タイプ:ボトル缶
メーカー:UCC上島珈琲
内容量:250ml
カロリー:44Kcal/100ml
原材料:コーヒー
甘味:★★★★
苦味:★★
酸味:★
キレ:★
コク:★★★

甘い「ミルクコーヒー」の定番中の定番。

「茶色、白、赤」の3色のパッケージが特徴的で、1969年の発売以来、愛され続けている超ロングセラーだ。

「ミルクコーヒー」の名の通り、どこか懐かしく感じるようなミルク感満載のコーヒーで、コーヒーが苦手な子供でも美味しく飲める味だ。

老舗コーヒーメーカーである「UCC」の原点とも言えるコーヒー飲料で、小さな頃からこれが大好きな大人も多いはず!

量のわりに安いのでコスパもすごく良い。ダイエット中やカロリーが気になる方以外にはおすすめできる。

 

第4位 ジョージア マックスコーヒー

タイプ:普通缶
メーカー:日本コカ・コーラ
内容量:250ml
カロリー:50Kcal/100ml
原材料:加糖練乳、砂糖、コーヒー、香料、カラメル色素、乳化剤、カゼインNa、安定剤(カラギナン)
甘味:★★★★★
苦味:★
酸味:★★
キレ:★★
コク:★★

「甘いコーヒー」と言えばこれ!

びっくりするほど甘いことで有名なコーヒー飲料。マックスコーヒーの「MAX」は「甘さがMAX」という意味(たぶん)。

練乳が入っていて、ミルキーなまろやかさと甘さがガツンとくる。

コーヒーという下地があるからこそ、ここまで甘さを上乗せしても破綻しないのだ。(いや、破綻してると感じる人もいるかもしれない……。)

甘いのが好きな人は一度飲んでみてほしい。

 

第5位 ボス レインボーマウンテンブレンド

タイプ:普通缶
メーカー:サントリー
内容量:185ml
カロリー:36Kcal/100ml
原材料:コーヒー、砂糖、脱脂粉乳、カゼインNa、乳化剤、香料、安定剤(カラギナン)
甘味:★★★
苦味:★★★
酸味:★★★
キレ:★★★
コク:★★★

ジョージアの「エメラルドマウンテン」の発売から10年後の2004年に、サントリーが当ててきた商品。「エメマン」をかなり研究して作っていると思われる。

甘味と苦味をちょうど良いバランスにして、高級豆のポテンシャルを発揮する」というコンセプトはほぼ同じだが、こちらも人気商品になった。

「レインボーマウンテン」は、グアテマラで作られるコーヒーの高級銘柄のことを指す。雨量が多く寒暖差が激しい土地で、コーヒー栽培において優れた条件が揃っている土地だ。(ただ、ペルーの有名な観光地である「レインボーマウンテン(ヴィニクンカ山)」とは特に関係ない。)

「エメラルドマウンテン」と飲み比べしてみるといいかもしれない。どっちが自分好みの味なのか、というのを考えるのもコーヒーの楽しみ方だ。

個人的には「エメラルドマウンテン」のほうがクオリティが高いと思うが、こちらのほうがバランス感があって万人受けしやすそうなブレンドだとも思う。

 

缶コーヒーを温める方法について

缶コーヒーを温かくして飲みたいという人もいるだろう。

注意点だが、「電子レンジでチン」や「ストーブの上に乗せて温める」は絶対にやってはいけない。マジで危険なのでやめよう!

もともと、缶コーヒーは「熱々」といった状態で飲まれることを想定していない。自動販売機の「ホット」の温度でも52°〜58%の間くらいで、息を吹きかけて冷ましながら飲むような「熱々のコーヒー」は、缶コーヒーでやろうとするのは危険であることを知っておこう。缶は熱を通しやすいので、温めすぎると危ない。

ほとんどの缶コーヒーは、低音、常温、または55°前後のやや温かいくらいの温度で飲まれることを想定して作られている。熱くしすぎると逆に風味を損ねてしまう。

それでも、缶コーヒーをほどほどに温めて飲みたいという人には、いくつかの選択肢がある。

熱湯で温める

加熱したお湯の中に入れて温める」というのは、缶コーヒーを温めるための方法の一つだ。

だが、缶は熱を帯びやすく、気を抜くとすぐに火傷しそうな熱さになってしまうので、かなり注意する必要がある。

沸騰したばかりのお湯だと熱すぎるので、沸かしてからしばらく経って温度が下がってきた状態のお湯に入れるのがいい。

手間がかかるけど、「どうしても缶コーヒーを温めたい」という場合の選択肢。

 

ヨーグルトメーカーを使う

「ヨーグルトメーカー」は、ヨーグルトなどの発酵食品を作るための温度調節機能がついている調理機器。機能自体はとてもシンプルで、設定した温度をずっとキープしておくことができる。

家庭でヨーグルトを作ろうとするとき、40°くらいの温度だと最も菌が繁殖しやすく、そのためにヨーグルトメーカーを使う。普通のヨーグルトメーカーは、25°から65°くらいまで小刻みで温度調節が可能で、ヨーグルト以外にも、納豆、温泉卵、ローストビーフ、チャーシューなどを作ることもできる。これを使えば、缶コーヒーをちょうど良い感じに温めることもできるのだ。

52°から58°くらいの間で温めておけば、朝起きてすぐにホットの自販機から出したような缶コーヒーを飲むことも可能だ。コーヒーメーカーは1°単位で温度を設定することもできるので、自分好みの温度にすることができる。

※ただ、缶コーヒーを温めるのは正規の使い方ではないことに留意してもらいたい。缶コーヒーを入れやすい形状にはなってないし、ヨーグルトメーカーの種類によっては、思ったよりちゃんと温まらなかったり、予想以上に熱くなりすぎてしまうかもしれない。

 

缶ヒーターを使う

電気で缶を温める缶ヒーターという製品もある。これは正規に缶を温めることを目的とした機器。

ただ、ややマイナーな家電で、性能のわりには割高な傾向がある。電気代も高くなりそうだ。

一度に入れれる缶の量は多く、オフィスなどで使うなら元を取りやすいだろう。

 

缶ウォーマー(カップウォーマー)を使う

「缶ウォーマー」という機器があって、最近のものはUSBに挿して使う場合が多い。

安くて使いやすいが、保温がメインの目的で、ちゃんと温めるパワーはない。「冷たい缶コーヒーを置いておくと、それがホットくらいの温かさになっている」みたいな性能ではないので、個人的にはあまりおすすめしない。

一時期「IH缶ウォーマー」という製品が売られていたこともあったが、今の缶コーヒーの多くはIHでは温められない。当時はスチール缶のものが多く、IHで加熱できたのだが、現在主流のアルミ缶にはIHが使えない。

 

個人的に思う缶コーヒーの魅力

俺は、毎日豆から砕いたコーヒーを飲む(自称)コーヒー通だが、缶コーヒーも大好きだ。

「缶コーヒー」という枠組みにおいて、様々な創意工夫を凝らすという試みが面白い。例えば、香料を使うことを否定するコーヒー好きもいるが、香料で匂いを補強したほうが風味は明らかに増すし、そういう工夫も缶コーヒーの面白さの一つだと俺は思っている。

缶コーヒーの楽しみ方一つは、「どのメーカーがどういう味を提供しているのか」という視点で飲んでみることだ。

缶コーヒーは、誰でも手軽に飲めて感想を共有できる商品なので、友人やコーヒー好きの仲間と、「このメーカーの味はこう感じた……」みたいな会話をしやすいだろう。

ちなみに、「ジョージア」「BOSS」「WONDA」は、会社名ではなく「ブランド名」だ。「UCC」「ダイドー」のように、会社名とブランド名が同一の場合もある。

缶コーヒーは市場が大きく、バラエティにとんだCMに見るように、宣伝に様々な創意工夫が施されているので、メーカーの広告戦略やブランド戦略なども合わせて、楽しみながら味わうことができる。

なぜコーヒーは苦いのに美味しいのか?「キレ」や「コク」などの意味を解説」という記事で詳しく解説したが、コーヒーは、「知る」ことによってより美味しく飲むことができる。長くなってしまったが、この記事の解説文をちゃんと読んだ人は、以前よりもコーヒーを美味しく感じるかもしれない。

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