この記事では、おすすめのレギュラーコーヒー(コーヒー粉)をランキング形式で紹介していく。
「レギュラーコーヒー」は、後はドリップするだけで飲めるようにしたコーヒー製品であり、「コーヒー粉」と「ドリップコーヒー」も同じ意味だ。
この記事では、最初にレギュラーコーヒーの注意点について説明してから、
- 格安レギュラーコーヒーおすすめランキング
- 高級レギュラーコーヒーおすすめランキング
の2つに分けてランキングを紹介していく。
目次からジャンプできるので、気になる項目から読んでほしい。
目次
【名称について】コーヒー豆、レギュラーコーヒー、ドリップコーヒー、インスタントコーヒー、それぞれの違いは?
コーヒーの名称はいろいろあってややこしい。
コーヒーの状態によって飲むまでに必要な手間が違うので、それぞれの名称で分類されている。表にまとめると以下のようになる。
種類 | コーヒー豆 | コーヒー粉 レギュラーコーヒー ドリップコーヒー |
インスタントコーヒー ソリュブルコーヒー |
手間 | 挽いてドリップ | ドリップ | ドリップ無し (溶かすだけ) |
味 | 挽きたて 淹れたて |
淹れたて | インスタント |
「コーヒー粉」「レギュラーコーヒー」「ドリップコーヒー」は、どれも同じ意味で、飲む前に「抽出(ドリップ)」という作業が必要なコーヒー製品のことだ。
コーヒーは、「焙煎(加熱)」して、「粉砕(挽く)」するだけでお湯に溶かして飲めるわけではなく、「抽出(ドリップ)」という、飲める成分と飲めない成分に分離する作業が必要になる。
- 「インスタントコーヒー」は、「抽出(ドリップ)」までのすべての過程を終えたものを粉末状にすることで、お湯に溶かすだけで飲める。
- 「レギュラーコーヒー」は、焙煎したコーヒーをそのまま挽いて細かくしただけのもので、「抽出(ドリップ)」する必要がある。
この「ドリップ」という手間をかけるかどうかは、「淹れたてかどうか」の違いであり、大きく味を左右する。
実は、「コーヒー豆」と「レギュラーコーヒー」は、そこまで大きな味の違いはない。「挽きたて」のほうが香りはよくなりやすいし、豆状態のほうが保存が簡単なのだが、両方とも「淹れたてのコーヒーという水準」であり、喫茶店でも粉状態で管理しているところはたくさんある。質の悪い「コーヒー豆」と上質な「レギュラーコーヒー」とであれば、後者のほうが確実に味は良い。
一方で、「レギュラーコーヒー」と「インスタントコーヒー」は、大きな差がある。「淹れたてのコーヒー」と、「工業的に粉末化したコーヒー飲料」の差なので、明確な味の格差がある。もちろん、インスタントコーヒーも様々な工夫が凝らされて美味しくはなっているし、ドリップという手間を必要とせずラクに飲めるというのは大きなメリットである。
まとめると、コーヒー粉、レギュラーコーヒー、ドリップコーヒーは同じ意味で、ドリップする手間が必要な代わりに、質の良いものは喫茶店クラスのクオリティがある。
味にこだわりたい人は、粉からドリップするレギュラーコーヒーを飲もう!
ドリップパック付きのレギュラーコーヒーとの違いについて
「レギュラーコーヒー」には、ドリップパックが付いているものがある。
「ドリップコーヒー」という名称は、ドリップが必要なコーヒーという意味で、実質的には「レギュラーコーヒー」や「コーヒー粉」と同じ意味なのだが、ドリップパックが付いているレギュラーコーヒーのことを「ドリップコーヒー」と呼んでいる(認識している)人もいる。
ドリップパック付きの製品は、フィルターやコーヒーメーカーを必要とせず、そのままお湯を注ぐだけで簡単にコーヒーが作れるようになっている。淹れたての美味しさと、作る手間の少なさを両立した、素晴らしい発明だ。
普通のレギュラーコーヒーと比較して、価格はやや割高な傾向はあるが、メリットも非常に多い。
格安レギュラーコーヒーおすすめランキング!
おすすめのコーヒー粉(格安編)を、ランキング形式で第1位から順に発表していく。
「格安」の定義は、1gあたり3円未満のものとしている。
メーカーと産地に加え、グラムあたりの価格を表示しているが、コーヒー豆の収穫は気候などの不確実な要素に左右されがちで、大手企業の製品と言えども、価格に波があるのは当然のことだ。だから執筆時と比べて価格が変動することは十分にあり得る。ただ、それほど大きく変わることは稀なので、参考にはなると考えて記載している。
苦味、酸味、コク、キレを★で評価しているが、これはあくまで傾向を表すものであり、★が多ければ良いというわけではない。
独断と偏見でランキングをつけているが、説明文やAmazonレビューなども読んだ上で、どれが良いかを決めてほしい。
第1位 AGF ちょっと贅沢な珈琲店 レギュラーコーヒー スペシャル・ブレンド
コーヒー豆:ブラジル、ベトナム
価格:約1.5円/1g
苦味:★★★
酸味:★★★
コク:★★★
キレ:★★★
「AJINOMOTO」の飲料メーカー「味の素AGF」が提供する、安価かつクオリティが高いレギュラーコーヒー。
「ちょっと贅沢」と名がついているが、クオリティを考慮すればむしろ激安と言うべき。1000g(お得用)が1500円以下で売られていて、質の高さにしては驚異的な安さ。
良い意味で癖がなく、質が良く、価格も安いという、薦めない理由がないくらいの素晴らしい製品。
コーヒー製造の全ロットに残留農薬検査をして最大限に安心にコストを払い、工場での大量生産だからできる完璧な火加減コントロールの「T2ACMI焙煎」で、美味しさと安さを両立している。
上質なブラジル産の厳選豆を贅沢に使い、誰もが美味しく飲めるようなバランスのとれた焙煎とブレンドに仕上がっているコーヒー粉。
質に対する価格のコスパの良さを考えれば、多くの人にとってベストプラクティスになるであろう製品だ。
第2位 UCC ゴールドスペシャル スペシャルブレンド コーヒー豆 (粉)
コーヒー豆:ブラジル、コロンビア
価格:約1.5円/1g
苦味:★★★★
酸味:★★★
コク:★★★
キレ:★★
日本で18年連続レギュラーコーヒー売上No.1の、定番中の定番の商品。
日本において、「家庭コーヒーの味」と言えば、この製品のことを指すといっても過言ではない。
「UCC上島珈琲」は、神戸に本社がある日本のコーヒー業界を牽引してきた企業で、自社でコーヒー農園の展開などもしている。
質の良いコーヒーを庶民的な価格で提供していて、同社の缶コーヒーやインスタントコーヒーなどの製品でも、香料などの添加物を一切使わずに、原材料コーヒーのみの強いこだわりを持っているメーカーでもある。
ブラジルに現地法人を設立していて、輸出前のコーヒー生豆の段階から鑑定士が品質をチェックしている。価格に対する豆の質の良さでは、間違いなく日本トップのクオリティだろう。当然ながら焙煎とブレンドにもこだわっている。
大袋タイプで買うとビビるくらいの安さで、コーヒー消費大国である日本を象徴するようなブランドだ。
第3位 キーコーヒー 缶スペシャルブレンド
コーヒー豆:ブラジル、コロンビア
価格:約1.8円/1g
苦味:★★★
酸味:★★★★
コク:★★
キレ:★★★
「キーコーヒー」は、日本のコーヒー会社で、メーカーというよりは小売や卸売を主に行っているのだが、プライベートブランドとしてコーヒー粉を販売している。
理念は「コーヒーを極めよう」で、安価かつ質の高いコーヒー粉を提供してくれている。
袋ではなく、そのまま容器になる「缶」で売られていて、1缶340gと、保存方法に気を使わなくていいとても丁度よい分量で提供されている。保存方法にも気を使ってくれているのが素晴らしい。
当然ながら豆の質とブレンドにもこだわっていて、中挽き、中煎りと、ほどよく酸味を効かせて飲みやすくしたテイストに仕上がっている。他の人気コーヒー粉と比較すると、やや酸味が強めな印象。
口当たりがよく、優しい香りが広がる。
有名なメーカーではないが、プライベートブランドの良さが出ている製品。コスパも非常に良い。
第4位 ユニカフェ オリジナルブレンド ベーシック (粉)
コーヒー豆:ベトナム、ブラジル
価格:約0.9円/1g
苦味:★★
酸味:★★★
コク:★★
キレ:★★
ユニカフェは、「UCCホールディングス」の子会社で、東京にあるコーヒー加工メーカーだ。
缶コーヒーなどの原料となる「工業用コーヒー」では日本トップクラスのシェアを誇る。
日本人に愛飲される多くのコーヒーは、栽培が難しいが味の良い「アラビカ種」という高級品種が使われているのだが、育てやすく収穫量の多い「ロブスタ種」は、アラビカ種とうまくブレンドすることで味を引き立てることができ、インスタントコーヒーなどに使われる。
低コストな豆を、上手に加工しブレンドすることによって、それなりの味に仕上げることに成功している。
ユニカフェの「オリジナルブレンド」は、とにかくその安さが驚異的で、コーヒー1グラムあたり1円を切る。普通に美味しく飲めるレギュラーコーヒーの中では、最も安いブランドだ。他の格安コーヒー粉すら圧倒する安さ。
味に関しては、やや雑味があり、完璧とは言えないものの、価格を重視するのであれば選択肢として十分にアリ。
バランスよく味を整えた「ベーシックタイプ」の他に、苦味をコクを重視した「コクタイプ」もある。
第5位 ヒルス コーヒー 豆(粉) リッチブレンド
コーヒー豆:ベトナム、ブラジル
価格:約2.3円/1g
苦味:★★★★
酸味:★★
コク:★★★
キレ:★★
「ヒルスコーヒー」は、1878年にサンフランシスコでヒルス兄弟が立ち上げたコーヒー豆の小売店が始まりで、世界初の真空缶詰コーヒーを発売するなど、コーヒーにおいて最も知名度とブランド力のあるメーカーの一つ。ターバンを巻いたアラビア風の老人のイラストがトレードマークだ。
「リッチブランド」は、ヒルスコーヒーの中でも深煎りの焙煎でコクと香りを際立たせたもので、コーヒーらしいビターな味わいがある。
エスプレッソ風のビターな感じではなく、良い意味で薄味で、バランスがとれている。アメリカのコーヒー企業だけあり、アメリカンコーヒー向きのコーヒー粉だと思う。
第6位 AGF ちょっと贅沢な珈琲店 レギュラーコーヒー キリマンジャロ・ブレンド
コーヒー豆:タンザニア、ブラジル
価格:約1.6円/1g
苦味:★★★★★
酸味:★
コク:★★★
キレ:★★★★
お手頃価格レギュラーコーヒーの定番「ちょっと贅沢な珈琲店」の「キリマンジャロ・ブレンド」バージョン。
基本となる「スペシャル・ブレンド」と価格はほぼ変わらず、味の好みで決めるのが良い。
「キリマンジャロ」という高級銘柄をブレンドに加えている。
キリマンジャロは、「キリマン」とも略され、日本でも知名度の高いブランドの一つ。タンザニアにあるキリマンジャロというアフリカ最高峰のふもとで栽培されているので、峰の名前がそのままつけられている。
豊富な洪水量の高地で育てられ、大粒な豆が特徴。心地よい苦味が広がり、澄み渡るキレ味と上質な香りがする。
低価格ながらも高級感のあるブレンドで、通常のスペシャルブレンドよりもこちらの味が好みだと感じる人は間違いなくいるだろう。
第7位 AGF ちょっと贅沢な珈琲店 レギュラーコーヒー モカ・ブレンド
コーヒー豆:エチオピア、ブラジル
価格:約1.6円/1g
苦味:★★★
酸味:★★★★
コク:★★
キレ:★★★
「ちょっと贅沢な珈琲店」の「モカ・ブレンド」バージョン。
「カフェモカ」の「モカ」とは関係なく、「モカ」というエチオピア産のコーヒー豆を使ったブレンドのレギュラーコーヒー。(ちなみに、カフェモカは、チョコレートを混ぜて甘さをつけるコーヒーの飲み方のことを言う。)
「モカ」という銘柄は、強い酸味が特徴的なコーヒー豆で、フルーティーな甘さも感じる。
日本の人気コーヒーは、苦味とコクを重視したものが多く、それと比較するとやや珍しい味に感じるかもしれないが、モカ系統の味を好む人も一定数いる。
いつもと違った味を嗜んでみたいという人におすすめしたいコーヒー。1000g一気に買うと持て余すことが多いので、最初は320gの小さいサイズから買うことをおすすめする。
第8位 加藤珈琲店 ゴールデンブレンド コーヒー
コーヒー豆:アジア、南米
価格:約1.6円/1g
苦味:★★★
酸味:★★
コク:★★
キレ:★★
神奈川にあるグルメコーヒー専門店の「加藤珈琲店」の人気コーヒー。
香りを最大限に引き立てたこだわりのシティーローストで、香りと甘味を重視した焙煎とブレンドになっている。
主にコーヒー豆を売っている会社だが、挽いてレギュラーコーヒーにしたバージョンも売っている。
非常に安く、コストパフォーマンスが良いコーヒー粉で、味はトップクラスとは言えないが、値段を考えるなら相当の価値はある。
第9位 ハマヤ珈琲専門店 スペシャルブレンド
コーヒー豆:コロンビア、ブラジル
価格:約1.9円/1g
苦味:★★★
酸味:★★
コク:★★★
キレ:★★★
ハマヤコーヒーは、1924年創業の歴史ある兵庫のコーヒー企業で、格安から高級まで様々なレンジのコーヒー製品を販売している。
コロンビア豆とブラジル豆をメインに使った質の高いコーヒーで、手頃な価格と質を両立させている。
シティーローストのコク深いスペシャルブレンドで、砂糖や牛乳ともよく合うビター感。
店頭ではなかなか見かけないが、大容量でお得度が高い。
第10位 MJB NO.1スペシャルブレンド 粉
コーヒー豆:コロンビア、ブラジル
価格:約1.4円/1g
苦味:★★★
酸味:★★★
コク:★★★
キレ:★★
「MJB」は、1881年にサンフランシスコのカリフォルニア通りに設立された輸入会社で、主にコーヒー生豆やお茶の流通を担っている。
インスタントコーヒーがほとんどだった日本のコーヒー市場に、ドリップして質の高いコーヒーを嗜むレギュラーコーヒーの文化を導入した立役者でもある。
低温で丁寧に焼き上げた、昔ながらの優しい味。
「スペシャルブレンド」はMJBの中でも比較的上級の製品だが、それでもびっくりするくらい安いのが特徴。
最近はディスカウントショップなどでもなかなか見かけないレア商品だが、通販ならラクに購入できる。
高級レギュラーコーヒーおすすめランキング!
おすすめのコーヒー粉(高級編)をランキング形式で第1位から順に発表していく。
高級の定義は、1gあたり3円以上のものとしている。高級といっても、価格の差にけっこうばらつきがあるので、グラムあたりの価格を見てもらいたい。
味にこだわりたい人向けの名コーヒーを厳選して選んだので、ぜひ参考にしていってほしい。
第1位 小川珈琲 スペシャルティコーヒー 009
コーヒー豆:エルサルバドル、コスタリカ、グアテマラ
価格:約6.5円/1g
苦味:★★★★
酸味:★★★★
コク:★★★
キレ:★★★
「小川珈琲」は、京都のコーヒー製造会社で、京都には子会社直営の喫茶店がいくつかある。コーヒー教室も開くなど、日本のコーヒー文化に大きく貢献している企業。伝統を重視し、職人気質が強くて好感が持てる。
有機栽培の豆にこだわっていて、豆の選定から、焙煎、ブレンド、包装に至るまで、すべてのプロセスで専門の珈琲職人がこなしている。
小川珈琲のスペシャルティコーヒーは番号で種類を表しているが、これはコーヒー生産地のICO(国際コーヒー機関)が定める国番号からとっている。それぞれ、「002(ブラジル豆)」、「009(エルサルバドル豆)」、「011(グアテマラ豆)」を中心にブレンドしている。
エルサルバドルは、聞き慣れない国名かもしれないが、グアテマラなどと国境を接するラテンアメリカの共和制国家だ。「009(エルサルバドル豆)」は、非常に甘味の強いコーヒー豆で、果実のような香りとコクがある。
「小川珈琲のスペシャルティコーヒー009」は、エルサルバドル豆50%、明るい酸味のあるコスタリカ豆30%、チョコレートに近い苦味のあるグアテマラ20%をバランス良く組み合わせ、こだわりの中細挽の状態でコーヒー粉を提供している。
苦味と酸味の美味しさをしっかり感じられるのと同時に、とてもすっきりとした味わいで、幸福感に包まれるような素晴らしい香り。そして、コーヒーらしい上品な甘味がある。
誰が飲んでも美味しいと思うであろう万人受けする味付けでありながら、このブレンドならではのオリジナリティがあり、数ある市販のコーヒー粉の中でも頭一つ抜けてクオリティの高い製品。
小川珈琲のスペシャルティシリーズの中でも、特に人気が高いのがこの「009」。珍しい豆がふんだんに使われているのでお得感がある。
値段は安くはないが、クオリティを考慮するなら当然であろう。味にこだわる人は試してみてほしい。
第2位 ラバッツァ クオリタ・オロ VP (粉)
コーヒー豆:ラテンアメリカ、東南アジア
価格:約3.3円/1g
苦味:★★★★
酸味:★★★
コク:★★★
キレ:★★★
「LAVAZZA(ラバッツァ)」は、イタリアのトリノにある、1895年設立の伝統あるコーヒー企業だ。卓越したコーヒー製法で、今なお世界中から信頼されている。
イタリアはエスプレッソの本場であり、基本的に苦味が強く酸味が弱いコーヒーが好まれる。当然のように、この「ラバッツァ」のコーヒーも苦味は強い。
エスプレッソは特殊な機械で抽出する必要があるのだが、この「クオリタ・オロ」は、エスプレッソマシンを使って抽出する必要はなく、普通にペーパードリップやドリップ式コーヒーメーカーで作る用になっている。
苦味は強めだが、手加減されていて、苦味と酸味のバランスがとれたミディアムロースト仕立てになっている。
「イタリアンコーヒー No.1」のブランドは伊達ではなく、とても品格のある香りが漂い、「上質」という言葉が相応しいようなレギュラーコーヒー。
コーヒーを飲み慣れるにつれて、この味の価値がわかってくる。スーパーなどではあまり見かけないブランドだが、Amazonや楽天などの通販ならラクに変えるし、かなりおすすめ。
第3位 有機栽培コーヒー こだわり(深煎り)
コーヒー豆:コロンビア、ペルー、グアテマラ、メキシコ
価格:約3.2円/1g
苦味:★★★★
酸味:★
コク:★★★★
キレ:★★
「珈琲実験室」は、東京にあるコーヒー企業で、直売店や挽き売りの専門店などもやっている。
深煎りの真っ黒なコーヒー粉で、力強い苦味とコクがある。それでいて後味が心地よい、とてもよく考えられたブレンド。
充実感のある苦味と濃厚さで、コーヒー好きの人が好むブレンド。変な雑味や癖がないので、砂糖やミルクともマッチする。
こだわりの有機栽培だが、比較的価格は手頃で、質を考えるならコストパフォーマンスも十分に良い。
第4位 小川珈琲店 小川プレミアムブレンド 粉
コーヒー豆:メキシコ、ブラジル、コロンビア、エチオピア
価格:約3.3円/1g
苦味:★★★
酸味:★★★
コク:★★★
キレ:★★★
小川珈琲の高品質な人気商品。
「スペシャルティ」シリーズほどではないが、厳選した豆を使っていて、価格も手が届きやすくなっている。
凄まじいほどのブレンドのこだわり方で、複数の豆を、それぞれ違った焙煎(加熱の度合い)で、ブレンドしている。
メキシコアルチュラ(メキシコ最高級銘柄)を浅煎りで30%、ブラジル豆を浅煎りと深煎りでそれぞれ20%ずつ、コロンビア豆を中煎りで20%、エチオピア豆を浅煎りで10%が、ブレンドのレシピだ。ここに至るまでに、いったいどれほどの試行錯誤を繰り返したのだろうか。
複数の豆と焙煎を使い分けているだけあって、口当たりがとても柔らかく、香りとコクは深みがあって芳醇。何度も味わいたくなるような飽きのこない風味がある。
味を追求する京都の老舗の本領が発揮されたレギュラーコーヒー。この質の高さでそこそこの価格なので、コスパも十分に高いと言えよう。
第5位 土居珈琲 コーヒー豆 珈琲豆 粉 お試し プレゼント ギフト
コーヒー豆:グアテマラ、エルサルバドル
価格:約9.6円/1g
苦味:★★★
酸味:★★★
コク:★★★★
キレ:★★★★
「土居珈琲」は、大阪にあるコーヒー会社で、定期宅配などでコーヒーを届けている。
大量生産せずに、注文から生豆を焙煎して、焙煎したての、新鮮かつ最高品質のコーヒー粉を提供する。
単一農園にこだわり、雑味の原因になる品質の悪い豆を手作業で取り除く、正真正銘、日本最高級の「本物の高品質コーヒー」だ。
ペーパードリップ用は「細引き」、コーヒーメーカー用は「中挽き」と、粉砕(挽き具合)にもこだわりを持っている。
コーヒー豆のままでも買えるが、粉を買ってこだわりの挽き方を楽しんでほしい。
グアテマラで「奇跡の農園」と呼ばれる「カペティロ農園」と、エルサルバドルの「ラ・レフォルマ農園」の2つの豆を使い、信じられないくらいの口当たりの良さと、香り高さが表現されている。雑味がまったくなく、コーヒーならではの香ばしくフルーティーなコクが口の中に広がる。ちゃんと味わえば、コーヒー本来の「甘さ」もしっかり感じられるはずだ。
パンチのある苦味とかはないので、舌が肥えた人でないと価値がわかりにくいかもしれない。
日本の最高級コーヒーブランドの地位は揺るぎない。値段はかなり高いのだが、ギフト用ならプランに入会しなくても手軽に買えるし、少量を買うなら手の届かない価格ではない。
自分で飲んでみてもいいし、もちろんプレゼント用にするのもいい。
第6位 BAGGIO CAFE (バジオ カフェ) グルメコーヒー粉
コーヒー豆:ブラジル
価格:約5.6円/1g
苦味:★★★★
酸味:★★★
コク:★★★★
キレ:★★★
「バジオカフェ」は、ブラジルで最も知名度のあるコーヒー企業の一つ。生産地であることの強みと、職人気質のコーヒー栽培で、「バジオ農園」は世界中から信頼されるブランドになっている。
日本でも大きく展開している世界最大の食品メーカー「ネスレ」の、「ネスカフェ」ブランドの公式サプライヤーに認定されていて、日本での知名度こそ低いもののコーヒーにおいては世界トップブランド。
本国ブラジルでは、正統派の高級グルメコーヒーとして知られていて、味は間違いない。
焙煎したものを輸出ではなく、ちゃんと生豆を日本に送ってから国内で焙煎していて、鮮度には非常にこだわりがある。
やや強めの苦味だが同時にまろやかさがあり、濃厚なのに飲みやすく感じる。コーヒーらしいコク深さと香りが口の中に広がり、本場の贅沢な味わいを感じることができる。
高級品だが価格も手に届く範囲で、コスパも悪くはない。
ややクセの強さは感じるかもしれないが、本格的かつ飲みやすいコーヒーなので、気になる人は試してほしい。
第7位 小川珈琲 スペシャルティコーヒー 002
コーヒー豆:ブラジル、コスタリカ、エルサルバドル
価格:約6.5円/1g
苦味:★★★★
酸味:★★
コク:★★★★
キレ:★★★
小川珈琲の最高品質コーヒー粉である「スペシャルティ」シリーズのナンバー「002」で、苦味とコクが強めの、コーヒーらしいバランスの良いブレンド。
「002」というのは、ブレンドの中心となっている「ブラジル豆」が割り振られた国番号。
香り高く味わい深いブラジル豆55%をベースにして、コスタリカ豆30%でバランスを整え、エルサルバドル豆15%で香りのアクセントを加えている。しみじみと心地よい苦味と香りを味わえる。
非常にしっくりくる無難なブレンドだが、上品にまとまっていて、コーヒーに慣れた人ならその質の高さを感じ取れるだろう。
高級品なので、安い粉とは言えないが、値段に値するクオリティは十分にある一品。
第8位 illy(イリー) フィルター粉 ミディアムロースト
コーヒー豆:ブラジル、コロンビア等
価格:約5.9円/1g
苦味:★★★★★
酸味:★★★
コク:★★★★★
キレ:★★★
「illy(イリー)」は、「イリカフェ社」とも呼ばれる、イタリアの歴史あるコーヒーメーカーで、コーヒー豆のみならずエスプレッソマシンやカプセルコーヒーメーカーなどの開発もしている。
イタリアのコーヒーと言えば、苦味を最大限引き出すエスプレッソという抽出方法を始め、苦いことで有名だが、このメーカーも例に漏れない。
苦味を上手に引き出したコーヒーで、「ミディアムロースト」と「ダークロースト」があるけど、ダークだと日本人には苦すぎるので、ミディアムのほうが飲みやすいと思う。
9カ国から厳選して集めたアラビカ種のみを使い、独自の複雑なブレンド方法で、長い伝統を裏切らない上質な味に仕上げている。ちょうど良い量が缶で提供されているので、保存も簡単だ。
注意点として、「フィルター粉」と「エスプレッソ粉」が売られているのだが、レギュラーコーヒーとしてペーパードリップやコーヒーメーカーで抽出する場合は、「フィルター粉」を選ぶ必要がある。「エスプレッソ粉」は、エスプレッソマシンという機械を使わなければ本領を発揮できないので、マシンを持っていないのであれば買う意味がない。
日本人には飲み慣れないタイプのコーヒー粉かもしれないが、品質に関しては間違いがない。やや価格は高いが、コーヒー好きなら試してみたい。
第9位 小川珈琲 スペシャルティコーヒー 011
コーヒー豆:グアテマラ、ブラジル、エチオピア
価格:約6.5円/1g
苦味:★★★
酸味:★★★★★
コク:★★★
キレ:★★★★
小川珈琲の最高級ブランドの一つ。酸味とキレを引き立たせたブランドで、一口飲めば質の高さがわかる。
酸味が強いが、「酸っぱい」のでは決してなく、苦味と調和しながら独特の引き締まるようなキレをもたらしてくれる「美味しいコーヒーの酸味」だ。
シトラスのような爽やかな香りと酸味が特徴のグアテマラ豆60%をベースにし、安定した苦味と香りがあるブラジル豆30%でバランスをとり、フルーティーな甘味のあるエチオピア豆10%もブレンドしている。
苦味は薄めで、コーヒーならではのフルーティーな酸味を味わえる。
酸味重視の爽やか系ブレンドは、質の悪いコーヒー豆でやると破綻してしまう場合が多いのだけど、さすが小川珈琲のスペシャルティだけあって、非常に高いクオリティを実現できている。
コーヒーの違いを楽しむためにも、一度飲んでみたい優れたブレンド。
第10位 スターバックス ハウスブレンド
コーヒー豆:ラテンアメリカ
価格:約7.4円/1g
苦味:★★★★
酸味:★★★★
コク:★★★
キレ:★★★★
日本では「スタバ」と略され知らない人がいないくらい有名な、シアトル発の世界的なコーヒーチェーンである「スターバックス」。
スタバと言えば、MacBookを広げての作業や、「フラペチーノ」などの甘い飲み物のイメージが強いが、しっかりとコーヒーにこだわっているコーヒーチェーンでもある。
家庭用のレギュラーコーヒーとして、お店のとほぼ同じ品質のものが売られている。かなり高級な部類のコーヒー粉だが、それでも店で飲むよりはだいぶ安い。
ハウスブレンドは、バランスの良さを重視し、ナッツ系の風味や、林檎やブルーベリーが入ったフードと合うようにブレンドされているそうだ。
ややアメリカ的な感覚が強めで、飲み慣れない感じのテイストだが、スタバが好きな人にはおすすめだ。
紹介は以上になる。
当ブログでは、レギュラーコーヒーの他にも、インスタントコーヒー、缶コーヒー、ペットボトルコーヒーのおすすめ記事なども執筆しているので、よかったら参考にしていってほしい。
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