この記事では、ドリップコーヒー(ドリッパー付きのレギュラーコーヒー)のおすすめを、ランキング形式で紹介していく。
レギュラーコーヒー(コーヒー粉)は、味が良いぶん、ドリップ(抽出)する作業の手間がかかるのが面倒だ。
通常のコーヒー粉だと、「コーヒーメーカー」または「コーヒードリッパー」がなければ、コーヒーを作ることができない。
一方で、ドリッパー付きのレギュラーコーヒー(ドリップコーヒー)なら、特別な器材は要らず、ドリップバッグをセットして上からお湯を注ぐだけで完成する。マドラーやスプーンで混ぜる手間も必要なく、インスタントコーヒーよりもラクかもしれない。
ドリッパー付きの製品は数多くのメーカーが販売していて、価格は割高な傾向にあるものの、「味」と「手軽さ」が両立している人気の製品だ。
今回は、そのようなドリップコーヒー(ドリッパー付きのレギュラーコーヒー)を、
- ドリップコーヒー(単品・まとめ買い)のおすすめランキング
- ドリップコーヒー(アソートパック)のおすすめランキング
の2種類にわけてランキング形式で紹介していく。
通常タイプのレギュラーコーヒー(コーヒー粉)を探している人は、以下の記事を参考にしてほしい↓
ドリップコーヒー(単品・まとめ買い)のおすすめランキング
おすすめのドリップコーヒーを、ランキング形式で第1位から順に発表していく。
販売しているメーカー、原料となるコーヒー豆の原産地、1杯あたりの価格を記載している。(価格に関しては、コーヒー豆の値段は上下しやすく、大手メーカーの製品ですら値段に波があるので、実際に買うときは自分でちゃんと確認してみてほしい。)
苦味、酸味、コク、キレを★で評価しているが、あくまで相対的な傾向を表す指標で、★が多いほど優れていることを意味するわけではない。
第1位 UCC 職人の珈琲 ドリップコーヒー 深いコクのスペシャルブレンド
コーヒー豆:インドネシア、コロンビア
価格:約22円/1杯
苦味:★★★★
酸味:★★
コク:★★★★
キレ:★★
「UCC上島珈琲」による、味の良さとコストパフォーマンスを両立させたドリップコーヒー。
お得用なら1パック20円台前半でコスパ最強。安い上に、味のクオリティも高く、インスタントコーヒーでは不可能なレベルくらいはある。
「深いコクのスペシャルブレンド」は、中煎りのローストで香りを表現し、深煎りのローストでコクを表現して、奥行きのある満足感のある香りと味わいのコーヒーにしている。
コーヒーらしい苦味がちゃんとあり、飽きのこない深みもしっかりとある。
毎日愛飲するコーヒーとして丁度よい味を、とても手頃な価格で提供している、自信を持っておすすめできる素晴らしい製品だ。
第2位 AGF ちょっと贅沢な珈琲店 レギュラー・コーヒー コーヒーバッグ スペシャルブレンド
コーヒー豆:ブラジル、ベトナム
価格:約26円/1杯
苦味:★★★
酸味:★★
コク:★★★★
キレ:★★★
レギュラーコーヒーの新しい定番とも言える、「味の素AGF」の「ちょっと贅沢な珈琲店」。
「ちょっと贅沢」と名前がついているが、かなり安く、実質的には廉価版的な位置づけの商品だ。もちろん質にも妥協せず、コストパフォーマンスに優れたコーヒー粉と言える。
熟練コーヒー鑑定士が監修し、珈琲店水準の細かい火加減コントロールによる「T2ACMI焙煎」で、最適な具合に豆が加熱され、理想的な香ばしさが表現されている。
オーソドックスな「スペシャルブレンド」の他に、フルーティーな酸味の「モカ・ブレンド」や、苦味と切れ味のある「キリマンジャロ・ブレンド」もある。
100袋セットの大容量をまとめ買いすると非常に安いのだが、最初はアソートパックなどで味の違いを試したほうがいいかもしれない。
第3位 UCC 職人の珈琲 ドリップコーヒー あまい香りのモカブレンド
コーヒー豆:エチオピア、ブラジル
価格:約22円/1杯
苦味:★★★
酸味:★★★★
コク:★★
キレ:★★★
「UCC上島珈琲」のドリッパー付きコーヒーブランドである「職人の珈琲」の、モカブレンドタイプ。
エチオピア産で、酸味が特徴的な「モカ豆」を使い、フルーティーな香りに仕上げている。
バランス良く、飲みやすいタイプのブレンドで、アメリカンコーヒーのような軽い口当たり。
インスタントコーヒーや保存状態の悪いコーヒー粉の場合、酸味は不快に感じる原因になりやすいが、この「モカブレンド」は、コーヒーとしての「おいしい酸味」をちゃんと表現できている。小分けで密封されたドリップバックなので、保存方法にも特に気を使わなくていいのも素晴らしい。
価格が安くコスパの良さも魅力的。苦さ控えめの、すっきりとした飲み口を求めているならこれ。
第4位 小川珈琲 小川プレミアムブレンド ドリップコーヒー
コーヒー豆:ブラジル、コロンビア
価格:約55円/1杯
苦味:★★★★
酸味:★★
コク:★★★★★
キレ:★★★★
高級コーヒーで名高い、京都の名店「小川珈琲」が公式で出している製品で、初心者でも簡単に淹れられるドリッパー付きのもの。
味のクオリティは他と比べても圧倒的に良い。しかしそのぶん価格は高い。
飲めばわかるクオリティの高さで、香り、口当たり、コクと、ドリップコーヒーとしては非の打ち所がない水準。
高級コーヒーの部類だが、酒や煙草など他の嗜好品と比較すれば全然安いほうではあるし、日々のちょっとした贅沢を求める人にはおすすめしたい。
第5位 AGF ちょっと贅沢な珈琲店 レギュラー・コーヒー プレミアムドリップ スペシャル・ブレンド
コーヒー豆:コロンビア・タンザニア
価格:約38円/1杯
苦味:★★★★
酸味:★★
コク:★★★★★
キレ:★★★
安くはないが、味の良さを加味して、圧倒的におすすめしたいのが、「ちょっと贅沢な珈琲店」の「プラミアムドリップ」シリーズ。
「珈琲店のマスターがハンドドリップで淹れたような」というキャッチコピーだが、ドリップパックに工夫があり、上からお湯を注ぐだけで、非常に美味しくコーヒーが淹れれるようになっている。
通常の「ちょっと贅沢な珈琲店」シリーズよりも価格は高いのだが、それだけの価値は十分にある美味しさ。
味にこだわる人はぜひ試してみてほしい!
第6位 AGF ブレンディ レギュラーコーヒー ドリップパック スペシャルブレンド
コーヒー豆:ベトナム、コロンビア
価格:約22円/1杯
苦味:★★★★
酸味:★★
コク:★★★
キレ:★★★
「味の素AGF」の定番中の定番コーヒーブランド「ブレンディ」。
インスタントコーヒー、ペットボトルコーヒーなどであまりにも有名だが、「ドリッパー付きのレギュラーコーヒー」としても売られている。
安定した品質と流石の安さで、特別なこだわりが無いのであれば、とりあえずこれを選んでしまってもいいというくらいのクオリティはある。
コーヒーらしい苦味がしっかりとある。砂糖やミルクとの相性も良い。
安く、淹れやすく、不満点の少ない良製品。
味わい深さにこだわりたいのであれば、やや価格は高くなるが、「ちょっと贅沢な珈琲店」のほうが、個人的にはおすすめ度は高いかもしれないが、「ブレンディ」も十分過ぎるほど優れたドリップコーヒーだ。
第7位 ユニカフェ プロフェッショナルユースドリップコーヒー スペシャルブレンド
コーヒー豆:ベトナム、ブラジル
価格:約20円/1杯
苦味:★★★★
酸味:★★
コク:★★
キレ:★★
「UCCホールディングス」の子会社の「ユニカフェ」だが、最強のコスパでコーヒー粉などの製品を販売していることで知られる。
ドリッパー付きレギュラーコーヒーにおいても、ユニカフェの製品は頭一つ抜けた安さだ。
完璧な味とは言えないけれど、ここまで手頃な価格でドリップコーヒーを提供しているのは驚異的と言える。
高級なコーヒー豆を使っているわけではないが、通常のドリップバッグより比較的多めのコーヒー粉8gがドリッパーに入っていて、コーヒーらしい満足感のある苦味が出るように工夫されている。やや雑味はあるものの、十分に飲めるクオリティのコーヒーになっている。インスタントコーヒーよりはずっと美味しいと感じるレベルだ。
「UCC 職人の珈琲」や「AGF ブレンディ」などは、この製品より1杯あたり2、3円くらい上がる程度で、どこまで味にこだわり、どこまで価格にこだわるか、で選択は変わってくるだろう。
コスパを最重要視する人はこれ!
第8位 モンカフェ マイルドブレンド
コーヒー豆:コロンビア、ブラジル
価格:約45円/1杯
苦味:★★★
酸味:★★★
コク:★★★
キレ:★★
片岡物産のコーヒーブランド「モンカフェ」のドリップコーヒーで、値段は高いが質も良い高級品。
ドリッパーの時点ですでに他と違う高級感がある。「アルミ箔個包装」で酸素と光をシャットアウトし、開封時に香りが充満する。ドリップ時にフィルターがコーヒー液に浸らない立体的なドリッパーで、余分なアクや雑味を出さずにクリアに抽出できる。
手軽に上質なコーヒーを飲めるという点で、とても価値のある一品。
コスパが良いとは言えないが、値段が許容範囲であれば選択肢。
「モンカフェ」シリーズは、「モカブレンド」「ブルーマウンテンブレンド」「カフェインレス」など様々な種類があり、初めての人はアソート(バラエティセット)を買ってみることをおすすめする。
第9位 キーコーヒー ドリップオン スペシャルブレンド
コーヒー豆:コロンビア、ブラジル
価格:約50円/1杯
苦味:★★★
酸味:★★
コク:★★★★
キレ:★★★
「キーコーヒー」は、小売や卸売などを行っている日本のコーヒー会社だが、プライベートブランドのような形でコーヒー製品の販売も行っている。
大手メーカーと違って、スーパーなどの店頭では見ないかもしれないが、クオリティはとても高い。
「ドリップ・コンディショニング・フィルター」という、最適な抽出をサポートするドリッパーがセットになっていて、上から少しずつお湯を注ぐだけで、洗練されたドリップ効果を得られる。
ソフトな口当たりで、コクが深い、良い豆を使っているからこそのブレンドで、抽出方法と相まって、最高クラスのコーヒーが手軽に楽しめるようになっている。
決して安い価格とは言えないが、味と香りは最上級。自宅で簡単に淹れることのできるコーヒーの上限レベルに達しているだろう。
第10位 ドトールコーヒー ドリップパック 深煎りブレンド
コーヒー豆:コロンビア、ベトナム
価格:約24円/1杯
苦味:★★★★
酸味:★★
コク:★★★★
キレ:★★★
「ドトールコーヒー」は、「スタバ」や「タリーズ」と並んで複数の店舗を経営している、東京発祥の日本のコーヒー会社。(名前の由来は、ブラジルのコーヒー農園で働いていた創業者の下宿先から。)
店舗のイメージが強いが、コーヒー豆の輸入や卸売販売などの事業も行っていて、消費者向けの商品も数多く販売している。
ドトールこだわりの、じっくり丁寧に焙煎した豆のコーヒーを、ドリップバッグで簡単に淹れることができる。
苦味の効いた本格派で、「クオリティ・ファースト」を掲げるドトールらしく、誰でも上手にコーヒーを淹れれるドリップパックだからこその製品だ。
価格の安さも、他の大手メーカーに勝るとも劣らず、けっこうおすすめ。
ドリップコーヒー(アソートパック)のおすすめランキング
どれを買うか迷う、という人におすすめなのが、「アソートパック」だ。
通販の場合、100杯くらいでまとめ売りされていることが多いが、アソートパックは、「複数の種類が少量ずつ」入っているので、「思ってたのと違った」ときのダメージは少ない。
気に入った味を見つけてから、まとめ買いで安く大量に買うほうが初心者が損をする可能性は低い。
ただ、基本的に「単一のものを大量に買う」ほうが価格は安くなり、それに逆行しているアソートパックはコスパが悪くなりがちだ。
しかし、初めてドリップコーヒーを試してみる初心者なら、多少価格が高くても、アソート系がおすすめ。
第1位 UCC ゴールドスペシャル ドリップコーヒー アソートパック 25杯
コーヒー豆:ブラジル、コロンビア
価格:約39円/1杯
「UCCゴールドスペシャル」は、レギュラーコーヒーの売上が18年連続で日本No.1の人気を誇る製品であり、それをドリップバックで手軽に淹れれるようにしたのがこの商品だ。
特に初心者におすすめしたいのが、このアソートパックで、オーソドックスな「スペシャルブレンド(12杯)」とコク深系の「リッチブレンド(13杯)」の両方を試してみることができるぞ。
高級なコーヒーの部類だが、25杯のアソートパックなので試してみやすい。
「パック付きのレギュラーコーヒーってどういうのだろう?」という人が試しに買ってみるのに、これ以上の商品はないと思う。2種類を飲み比べできるし、数も丁度よい。
1杯あたりの値段が高く、コストパフォーマンスが良いとは言えないが、インスタントとは格が違う、レギュラーコーヒーだからこその味の違いを存分に体感できるだろう。数あるドリップコーヒーの中でも、文句の付け所のないフレーバーを誇るのがこの「UCCゴールドスペシャル」だ。
上からお湯を注ぐとき、一気に注がずに、少しずつお湯を入れなければならない仕様になっている。お湯が溢れないようにゆっくりいれると、それで適切な抽出時間になるようになっているのがだ、それが煩わしいと感じる人もいるかもしれない。
味の良さは間違いなく、お湯を沸かすだけでこのクオリティのコーヒーが手軽に淹れられることに感謝すべきだろう。
第2位 AGF ちょっと贅沢な珈琲店 レギュラー・コーヒー ドリップパック アソート 40袋
コーヒー豆:ブラジル、ベトナム、タンザニア、エチオピア
価格:約35円/1杯
「味の味AGF」の「ちょっと贅沢な珈琲店」の3種アソートパック。
基本となる「スペシャル・ブレンド」が20袋、「モカ・ブレンド」と「キリマンジャロ・ブレンド」が10袋ずつ入っている。
「スペシャルブレンド」は、深煎りでコク深い、日本人の好みに合いそうなしっくり来るコーヒーの味。
他にも「モカ」ブレンドと「キリマンジャロ」ブレンドがあり、「モカ」はフルーティーな酸味重視、「キリマンジャロ」はキレのある苦味重視、という大まかな傾向がある。
レギュラーコーヒーの定番とも言える、親しみやすいブレンドなので、初めてドリップコーヒーに手を出してみる人にもおすすめできる。
パッケージがコンパクトで保存しやすく、ドリップもやりやすくて、非常に考えられた設計。
第3位 AGF ちょっと贅沢な珈琲店 レギュラー・コーヒー プレミアムドリップ アソート
コーヒー豆:ブラジル、コロンビア、タンザニア、エチオピア
価格:約48円/1杯
「ドリッパー付きコーヒーの最高傑作」とも呼びたくなるのが、「ちょっと贅沢な珈琲店」の「プレミアムドリップ」シリーズ。
こちらは、通常のバージョンと紛らわしいのだが、立体的なパッケージの箱が特徴だ。
価格は非常に高いのだが、そのぶん美味しい。
「抽出方法によって、ここまで味が違うのか!?」という衝撃を味わえるドリップコーヒー製品だ。ぜひ通常版と飲み比べてみてほしい。
「味にこだわりたい、手間はかけたくない、多少は割高でも構わない」という人には一番オススメできる製品。
第4位 モンカフェ バラエティセブン
コーヒー豆:ブラジル、コロンビア、グアテマラ、インドネシア、タンザニア、エチオピア、ニカラグア
価格:約49円/1杯
「モンカフェ」は、片岡物産のコーヒーブランドで、ギフトなどに向いている鮮やかなコーヒーアソートを提供している。
ギフト用のみならず、自分で飲む用にもおすすめだ。
7種類もの異なるブレンドが入っていて、飲み比べが好きな人は、これ一つ買えばコーヒーの違いの魅力を存分に楽しめるだろう。
- マイルドブレンド(飲みやすい)
- スペシャルロースト(コクとキレ重視)
- モカブレンド(甘い香りと豊かなコク)
- キリマンジャロAAブレンド(すっきりした苦味)
- マンデリンブレンド(華やかな香と深いコク)
- アンティグアブレンド(ビターな濃厚さ)
- 樹上完熟ブラジルブレンド(柔らかな甘味)
というラインナップで、「選べる贅沢さ」のある、まさに「アソート」といった製品。
決して安くはないが、コーヒーの質は純粋に高い。
フィルターが液に浸らない独自のドリッパーで、淹れやすく、余分なアクや雑味がつかない。
モンカフェのドリップコーヒーの魅力にハマってリピーターになる人は多い。ぜひ一度試してみてほしい。
第5位 澤井珈琲 コーヒー 専門店 ドリップバッグ コーヒー セット
コーヒー豆:南米、インドネシア
価格:約28円/1杯
鳥取のコーヒー会社「澤井珈琲」が提供する、格安のドップバッグコーヒー・アソート。
じっくりと浅く煎った豆でスッキリとした飲み口の「ライトブレンド」、甘い香りと柔らかい飲み口が特徴の「マイルドブレンド」、深煎りで濃厚な苦味とコクの「ビターブレンド」をそれぞれ30袋ずつと、徹底的に香りにこだわった「アニバーサリーブレンド」10袋で、合計100袋。
まさに「お徳用」的な、安くて飲みやすい詰合せ。
他の有名メーカーと比較しても、味は悪くない。
ただ、安くて量が多いぶんだけ、「色んな味を試してみることができる」というアソートのメリットとコンフリクトとしている部分がなくもない。
1杯あたりの価格で見れば、単品をまとめ買いしたほうが安い場合が多い。
「複数の種類を安い値段で」というニーズがあるのなら、良い選択肢になり得る。
紹介は以上になる。
当ブログでは、ドリップコーヒーや通常のレギュラーコーヒーの他にも、インスタントコーヒーなども紹介しているので、よかったらそちらも参考にしてみてほしい。
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