「オートミール」は、最近ではスーパーでも普通に売られるようになって、「なんだかんだ日本にも浸透してきたかな」という感がある。
「オートミール健康に良い」とは言われるけど、具体的に何がスゴいのか?長年オートミールを愛食している自分が解説していく。
ダイエットや健康面からオートミールに興味を持って、「詳しく知りたい」という人にとっては、参考になる記事だと思う。
目次
そもそもオートミールって何?シリアルやグラノーラとは何が違うの?
「オートミール」は、オーツ麦を脱穀したもののこと。「米」や「小麦粉」と同じ、「主食」になる位置づけだ。
米や小麦粉がメインの日本においては、なかなか見慣れないものだろうから、実際に食べたことがないと味をイメージしにくいかもしれない。
「オートミール」は「シリアル」と呼ばれることもあるけど、穀物を押しつぶしてフレーク状にしたものを「シリアル」と呼ぶので、「シリアル=オートミール」というわけではない。トウモコロシや米のシリアルも存在する。
また、「グラノーラ」は、穀類を油や蜂蜜と混ぜてオーブンで焼いた加工食品のこと。グラノーラも、オーツ麦が原料のことが多いが、「オートミール=グラノーラ」というわけではない。
「グラノーラ」は、オーツ麦が原料でも、糖分と油分がついているので、あまりダイエットには適さない。
ダイエットが目的の人は、「オートミール」を甘くない味付けで食べるのがよい。
オートミールの栄養価
自分が食べている「日食 プレミアムピュアオートミール」の30gあたりの成分表は、
エネルギー:111kcal
たんぱく質:4.4g
脂質 :2.0g
炭水化物 :20.58g
水溶性食物繊維:1.85g
不溶性食物繊維:1.45g
食塩相当量:0.0g
カルシウム:15mg
鉄 :1.4mg
ビタミンB1:0.11mg
ビタミンB6:0.05mg
ビタミンE :0.2mg
となる。
普段から成分表を見る習慣がない人からすれば、よくわからないかもしれないが、めちゃくちゃ優秀!
栄養面で見れば、これ以上に優れた穀類を見つけるのは難しい。スーパーフードと言われるのも納得の数値。
では、具体的にどういうところがスゴいのかを解説していく。
オートミールのメリット①:食物繊維が豊富かつバランスが優秀
オートミールのメリットはたくさんあるが、一番は食物繊維だろう。
食物繊維が豊富ということは、GI値(グリセミック・インデックス)が低いということと、ほぼイーコルでもある。
あまり詳しくない人のために、「人が太る仕組みと血糖値の関係」を、手短に説明してみよう。
人は、血糖値が急に上がるほど、太りやすくなる。
血糖値が急に上昇すると、インスリンの分泌を促すので脂肪がつきやすくなるし、疲れたり眠くなったりもする。急な血糖値の上昇は、人間の身体にとってあまり良いものではない。
何か食べれば血糖値は上がるのだが、砂糖のような「溶けやすい」ものほど、血糖値が上がるスピードが早くなる。
「GI値(グリセミック・インデックス)」というのは、血糖値の上がりやすさを表すもので、高いほど太りやすく、低いほど太りにくい。
「砂糖」や「うどん」は「高GI」で、「玄米」や「蕎麦」や「オートミール」は「低GI」だ。
「食物繊維」は血糖値の上がりにくさを考えるうえでも重要で、繊維が多いほど、低GIになる。
「お菓子」と「フルーツ」は、仮に同じくらいの糖分を含んでいたとしても、フルーツのほうが太りにくいのだが、それはフルーツには食物繊維が豊富だから。
食物繊維は、血糖値の急な上昇を抑えてくれて、太りにくくしてくれる。
もちろんそれだけじゃなく、腸内環境の改善にも、食物繊維は大きな役割を果たす。
実は、食物繊維には、「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」があって、どちらかを偏って摂ると、逆にお腹の調子が悪くなったりしやすい。
だから、水溶性と不溶性の両方を摂ることが推奨されるのだけど、「オートミール」は、両方がバランス良く含まれていて、びっくりするくらい完璧!
朝食や昼食を一食「オートミール」にするだけで、ダイエットにも効果的だし、腸内環境も整いやすくなる。
ちなみに、食物繊維が多くてGI値が低いほど、「ゆっくり溶ける」ので、同じカロリー摂取量でも腹持ちがいい。
オートミールのメリット②:たんぱく質の含有量が多い
オートミールは、穀類でありながら、たんぱく質の含有量が比較的多めだ。これも、大きなメリットと言える。
「栄養が大事!」と言われるけど、炭水化物と脂質は摂取するのが簡単で、摂りにくいのは「たんぱく質」だ。
だから、健康を意識するのであれば、「たんぱく質」に注目すべき。
ご存知の通り、「たんぱく質」が多く含まれる食品は、どれも値段が高い。「糖質制限ダイエット」なども、「食費の高さ」が最も大きなハードルになる。
「オートミール」は、糖質も入っているので、糖質制限をするのには向いていないが、比較的太りにくい炭水化物であり、たんぱく質も多く含まれる。そのため、極限まで身体に気を使うボディービルダーにも愛用されている。
オートミールのメリット③:調理しやすいし日持ちが良い
人間はどうしても手軽なほうに落ち着くので、「毎日食べる」ことを考えると、「手軽」というのは非常に大きなメリットだ。
「米」は、「炊く」のにけっこうな手間がかかるし、「パン」は、腐りやすいので日持ちがしない。
それに比べて「オートミール」は、簡単に食べれるし、日持ちが良い。
水と一緒に入れて電子レンジで2分温めるだけで食べれるし、スーパーで買ったものでも賞味期限が1年後だ。
オートミールの食べ方、レシピに関しては、別に記事を書いているので、詳しく知りたい人は見ていってほしい。
なお、「調理しやすさ」と「日持ちの良さ」に加えて、「価格」というのも重要な要素だ。
安さ順で言うと、「米>麺>オートミール>パン」になると思う。
やっぱり米はダントツで安い。一方で「パン」は、小麦粉から自家製生するのでなければ、基本的には高い。オートミールはその中間くらい。
ただ、穀類なので、けっこう高いやつを買ったとしても、無視できるくらいの安さだと思う。「おかず」のほうが全然高い。
じゃあ、オートミールのデメリットって何?
オートミールのデメリット、それは、「おいしくない」ことだ。
別に、不味いというわけではないのだけど、オートミール食を続けたあとに、米やパンを食べると、「う、うめえ!」ってなる。
オートミールが不味いというより、日本の白米やパンが旨すぎるのかもしれない。
健康面や栄養面、ダイエット面で優れているぶんだけ、「味」に関してはワンランク落ちる。これは仕方ない。
オートミールの特徴を一言で言うなら、「栄養面では神だが、味は落ちる」ということになる。
何も、毎食オートミールを食べる必要はない。朝食や昼食など、一食ぶん置き換えるだけでも、健康、美容、ダイエットなど、かなり良い効果があるので、オートミール生活を検討してみるだけの価値は十分にあると思う。
当ブログでは、オートミールのおすすめレシピ、おすすめのオートミールを紹介する記事も書いているので、よかったら見ていってくれ!
長年の試行錯誤のうえに編み出した、超手軽でおいしいオートミールのオリジナルレシピは以下
オートミールのより詳しい解説やレシピ動画は以下!
他にも、コンビニなどで買えるおすすめのダイエット食品は、以下のページが参考になる
参考になりました。
一度試してみます(^^)