キングダムハーツ3の評価と感想を正直に言う【KH3レビュー】

キングダムハーツ3を、シークレットムービー解放までやったので、レビューを書いていきたいと思う。

俺は、初代「キングダムハーツ」から、携帯ゲーム以外のKHシリーズはすべてプレイしている大ファンで、当然ながら今回の「KH3」を待ち望んでいた。

今回はレビュー記事として、ストーリー面なども含めてどういう感想を持ったか、KH3を他のシリーズと比較してどう評価するか、というのを述べていきたい。

ストーリーに関しても言及するので、ネタバレはある。KHシリーズのストーリーはやたらと難解なので、未プレイの人があらすじを聞いてもたぶん何のことかわからないと思うが、ネタバレを絶対に避けたいという人は読まないほうがいいと思う。

また、正直に述べるので、わりと厳しめなレビューになっているかもしれないがご了承いただきたい。絶賛レビューのみを求めている人は、ここでブラウザバックしてもらいたい。

それでは早速、レビューを述べていく。

 

想像していたよりもさらにムービーが多かった

まず、キングダムハーツ3の全体的な印象としては、「ムービーがめっちゃ多い!」という感じだった。もちろんムービーが多いタイトルであることはわかっていたけど、予想していたよりもさらに多くてビックリした。

「プレイ時間よりムービーが多い」とは言えないけれど、サクサクプレイで進めた場合、全体の4分の1以上がムービーや会話シーンなのではないかと思った。(計測したわけじゃないので体感だが。)

キングダムハーツシリーズは、もともとムービーが長いゲームだ。

だから、膨大なムービーはゲームの特徴でもあるし魅力でもある。しかし、それを加味したとしても、あまりにも長い!

作っている段階で、さすがにこの長さはストレスフルだろうと思わなかったのだろうか? あるいは、「キングダムハーツってのはそういうものなんだ!」という開き直りが製作中のどこかの段階であったのかもしれない。まさに吹っ切れたようなムービーの長さ!

ムービーの鮮明さは、本物のディズニー映画レベルだと話題にもなったが、個人的にはひとつひとつムービーのクオリティはそこまで高いようには思えなかった。

忠実に作られてはいるものの、「ディズニーの下手なコピー」という印象が強い。センスはないけど真面目な人が作った映像、という感じ。逆に、ディズニー映画がどれだけしっかり作られているかを再発見できるように思えた。

映像の綺麗さとか、表面的な再現度はかなりスゴいと思うのだが、それによって感動したり感心させられるということがあまりないので、ムービーの消化が苦痛になってしまう

  • プレイ時間に対するムービーの比率があまりにも多いこと
  • ムービーのクオリティがあまり高くないこと

というのは、好みかどうかを差し引いた上でなお、KH3のマイナス要素だと感じた。

 

戦闘、操作性は素晴らしい!

操作や戦闘に関しては、キングダムハーツの良さが発揮されていて、かなり素晴らしい出来だと感じた。

純粋にアクションRPGとしても面白いし、「テーマパーク感」がいい具合にアクションに盛り込まれていて、よく作り込まれている。「よくここまでやれたな!」と純粋に感心してしまうくらい。

ディズニーの各ワールドが舞台で、ディズニーキャラたちと協力し合うアトラクション的な感覚と、スクエニ的なアクションRPGの融合は、唯一無二と言えるクオリティがあると思う。代替が効かないキングダムハーツとしての魅力を確立しているし、3ではその魅力がますますパワーアップしている。

戦闘の難易度に関しては、他のシリーズと比べると簡単になっている。難易度「プラウド」でもわりと余裕だった。

ゴチャゴチャやっているだけでもラクに勝てたりするのだけど、それでも目に楽しい多彩なアクションが楽しめるので飽きない。

 

グラフィックと音楽も最高!

長い開発期間を経た最新ソフトなだけあって、グラフィックの細かさ、鮮やかさはこれ以上ないレベル。「綺麗さ」という点で評価するならば、文句の付け所がない。

魔法や技のエフェクトは非常に美しく、賑やかしく、目に楽しい。

BGMも、過去の名曲からKH3で追加された名曲まで盛り込まれていて、流石の神曲ぞろい。

戦闘シーンとムービーシーンがシームレスで、ゴチャゴチャしていながらも違和感なく一つの世界観としてまとまっているのは、驚異的な技術。

テーマパーク感と大作感が溢れていて、「最高のエンターテイメント」という風格を醸し出している。

 

ストーリーの感想

あまり自由度はなく、基本的には順番にあらすじを追っていく。

個人的には、ストーリーはかなりの駄作だと思った。

少なくとも、「キングダムハーツシリーズを初めて遊ぶ人」に向けた作品としては、最悪の出来。

前作をやってなくても何となくは納得できる作りなのだろうとか思っていたが、全然そんなことはなく、何が起こっているのか全然理解できないだろう。

シリーズ初見どころか、正当なナンバリングである「初代KH」と「KHⅡ」をやっている人ですら、よくわからない部分があまりにも多いストーリー。

発売から2週間もたたずに500万本を売上、セールスは非常に順調のようだが、ディズニーの版権という最強の武器を使って人を呼んだのに、結果的に新規プレイヤーをガッカリさせるようなことになる可能性が高いソフトだと思った。こういうのは、ゲーム業界全体にとってもあまり良いことではないと思う。(自分がそういうことを言う筋合いはないのだがそれでも。)

また、それまでのKHシリーズをプレイし続けてきたファンからしても、あまり納得の行く出来とは思えなかった。

「過去の伏線をきっちり消化しきった」というのが評価できるポイントだと思うが、全体的に雑で残念な感じ。

最終的に、たいていのことはキーブレードで殴って勝てば解決して、もちろんそれはゲーム作品なのである程度は仕方ないのだけど、それにしても雑だな〜という印象を受ける。

神がかった伏線の広げ方はキングダムハーツの魅力の一つだったのだが、風呂敷のたたみ方はぞんざいなものだった。

ラストに関しても、「さすがにいい加減にしろよ!」と言いたくなるし、ストーリーに関しては、キングダムハーツシリーズの悪い部分が前面に出てしまった内容と評価せざるをえない。

 

チグハグな印象をかなり受ける

難易度に関しては、他のシリーズよりもけっこう簡単になって、ゲーム初心者やシリーズ未経験者に配慮された内容になっている。

一方で、ストーリーは初見で見てもよくわからないムービーの連続。

ところどころの技術や演出は、本当に素晴らしいところがたくさんあるが、全体のバランスとしてはすごくチグハグで、細かいところで残念な部分がたくさんある。

これは「ファイナルファンタジーⅩⅤ」などのスクエニ大作RPGにありがちなことだけど、「部分部分は最高だけど、全体としては駄目」「加点評価では神ゲーだけど、減点評価ではクソゲー」みたいな内容になっている。

たくさんの美点をもつタイトルではあるが、独立した一本のゲーム作品としてクオリティが高いとは言えない。

 

日本らしい販売方法が悪い方向に働いた

いわゆる「オタクコンテンツ」と言われるような日本の作品は、例えばエヴァンゲリオンの同人誌などのように、一つの作品の世界観を広げていったり深掘りするために作品が販売されることがある。

このようなやり方は、収益性の高い日本のアニメやゲームなどの販売方法として、様々な作品に用いられてきた。

キングダムハーツもまさにそれで、「Ⅰ」と「Ⅱ」のあとにナンバリングでない同人誌的なタイトルをたくさん発売してきた。そして世界観や設定はどんどんライトユーザーには追えないものになっていった。

このようなキングダムハーツの売られ方は、ディズニーの良い部分を打ち消しているようにも思えるが、それでもなお、シリーズが他にはない独特の魅力を持っていることも確かで、だからこそ自分を含めたくさんの熱心なファンを抱えてきた。

しかし、集大成となる「KHⅢ」において、シリーズが抱えていた悪い部分が、隠しようもなく表れてしまっていると思う。

設定を熱心に勉強するオタク的なユーザーしか理解できない複雑でマニアックな世界観。そのうえにディズニーの版権がふんだんに使われている歪さが、無視できないレベルで大きな違和感となってしまっている。

 

「キングダムハーツ2」が全盛期だったのではないかと思う

シリーズを総括するのであれば、「KH2」が最高の出来だったのではないかと個人的には思う。というより、「2」が良すぎたゆえに、他がそれに引っ張られて色々と歪になってしまったのではないかという印象。

初代「キングダムハーツ」の発売が2002年、その2年の2004年に後に発売されたのが「チェインオブメモリーズ」で、その1年後の2005年に「キングダムハーツⅡ」が発売される。

「2」から4年後の2009年には、普通に考えれば「キングダムハーツⅢ」が発売されるべきだったのに、DSソフトである「キングダム ハーツ 358/2 Days」という「KH2」のストーリーを補足するソフトが発売されている。そしてそのあとも、「Re:コーデッド」や「バースバイスリープ」といった、同人誌的なシリーズが発売され続ける。

そして、「3」が発売されたのは、「2」から13年後の2018年だ。あまりに遅すぎた。必然的に今までの膨大な伏線を解決するような役割を果たさなければならなかったが、グダグダでやっつけ感しかない仕事になってしまっている。

あくまで個人的な見解だが、「キングダムハーツ2」が最高すぎたために、そこを基準に風呂敷を不用意に広げすぎて、「3」までだらだら間延びしてしまったのではないか。

ていうか、「2」のメインストーリーは、トワイライトタウンのロクサスから始まる導入から演出の何から何まで神がかっていたので、それと比較すると「3」はずっとチープに感じてしまう。

野村哲也が作り出した舞台や設定は間違いなく天才的だが、それは「3」においては重荷になってしまっていた。

しかし、いくら集大成の「3」がお粗末なものであったからといって、「あのときの感動は何だったんだ!」ということにはならない。

漫画雑誌の週刊連載とかも、最も大事なのは風呂敷が広がっていくときの面白さであって、その点においてはキングダムハーツは間違いなく素晴らしかった。(ワンピースやハンターハンターのような大作だって、綺麗に風呂敷を畳めるかどうかは別として、すでに素晴らしい作品であるという評価は揺るぎないから。)

キングダムハーツシリーズには、十分過ぎるほど楽しませてもらったし心を動かされた。

あと、ここで言っている文句はストーリーやムービーに関してのものであり、キャラやアクションのクオリティは非常に高い。

「キングダムハーツ3」というソフトは、ストーリーやムービー以外は超傑作なので、未経験者でも遊んでみて損はないと思う!

 

レビューは以上になる。やや辛口になってしまったが、ずっと好きだったソフトということもあり、正直に書いた。

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