PS4(プレイステーション4)のおすすめゲームソフトをランキング形式で紹介していきたい。
俺はかつてファミコンの発売に胸を踊らせた古参ゲーマーだが、最近のゲームの進化には驚くばかりだ。「プレステ4」は、ゲーム機としては異常なほどの性能を持っていて、大作ゲームのポテンシャルを余すところなく発揮できる。最近はスマホゲームが流行ってるが、腰を据えて遊びたいのならやはりPS4のソフトが鉄板だろう。
PS4で何を遊べばいいか迷っている人のために、「これは絶対にやっとけ!」と言いたい神ゲーをランキングで並べている。
より参考にしやすいように
- 「遊びやすさ」……ゲームに慣れていない人でも戸惑わずプレイしやすいか
- 「ストーリー」……物語を重視しているか
- 「難易度」……ゲームクリアするまでの難易度が高いか
- 「自由度」……一本道ではなく、プレイヤーが自由に選べる要素が多いか
- 「長さ」……クリアするまでにどれくらい時間がかかるか
- 「やりこみ度」……クリア後にやりこめる要素がたくさんあるか
という項目を、それぞれ★の多さで評価している。ただ、これはあくまで傾向を表すもので、星が多いほど優れたゲームというわけではない。ゲームに「ストーリー」を求めない人もいるし、ゲームの操作が上手でない人は「難易度」は低いほうがいいだろう。忙しい人は「長さ」のない、短時間に面白さが詰まっているゲームを好むかもしれない。
ランキングの順位は、様々な点を総合的に評価してランク付けしている。独断と偏見がかなり含まれると思うが、なるべくバランス良く選んだつもりだ。「2ch(5ch)」や「まとめサイト」や「企業サイト」などの適当な記事よりは参考になると思う。
PS4を持っていて、次に遊ぶゲームを探している人は、ぜひ参考にしていってくれ!

地球防衛軍5

開発元:サンドロッド
ジャンル:TPS
プレイ人数:1人(オンラインで最大4人)
遊びやすさ:★★★★★
ストーリー:★
難易度:★★★
自由度:★★★
長さ :★★
やりこみ度:★★★★
巨大生物、異世界生命体、人型エイリアンなどが地球を攻めてくるという設定。プレイヤーは「EDF(Earth Defense Force = 地球防衛軍)」の隊員となり、外部の驚異から地球を守る。
「ステージ内にいる敵を一掃すればミッションクリア」という、とてもシンプルなゲーム性。様々な武器や兵器を駆使して戦う「TPS(サードパーソンシューティング)」だ。
もともと「地球防衛軍シリーズ」は、「わかりやすく楽しめる安いゲーム」という位置づけで、多くのユーザーの支持を得てきた。特撮やB級映画のような雰囲気を持ったゲームだった。
しかし今作の『地球防衛軍5』は、廉価版ゲームではなく、過去作からの面白さを本格的に追求した、シリーズ史上最大のボリュームのあるものになっている。

「わかりやすく面白い」という魅力は健在で、とにかく敵を倒しまくればいいという単純明快なルールだし、爽快感がありまくりで、適当に武器を使っているだけでも楽しめる。
「武器をぶっ放して敵を倒しまくる」の繰り返しなのだけど、それが癖になる面白さなのだ!
難易度も、比較的簡単なものから、超高難易度のものまであって、素人から玄人まで全力で楽しめる!
地球外生物の見た目はけっこうグロくて、巨大な昆虫などが街中を闊歩するので、苦手な人は苦手かもしれない。見た目がおぞましいゆえに絶望感があり、「地球を守れなければ!」という気分にさせてくれる。
「シンプル・イズ・ベスト」の面白さを追求し続けてきたシリーズだが、ここにきて「完成版」と言えるくらいのクオリティになった。気軽に遊べて全力でハマれる、とても良いゲームだと思う。
ナンバリングタイトルだが、前作をプレイしてなくても何の問題もない。
- 前置きなどはいいから、すぐに爽快感のあるアクションを楽しみたい
- 三人称視点のシューティングゲームが好き
- 色んな武器を駆使して攻略法を探りたい
- シンプル・イズ・ベストな面白いゲームを求めている
- 巨大な昆虫などのビジュアルが苦手
- ひたすら戦闘を繰り返すだけのものに魅力を感じない

JUDGE EYES:死神の遺言

開発元:セガゲームス
ジャンル:アクションアドベンチャー
プレイ人数:1人
遊びやすさ:★★★★★
ストーリー:★★★
難易度:★★
自由度:★★★
長さ :★★★
やりこみ度:★★★
「キムタクを操作できるゲーム」として話題になった作品。
セガの『龍が如くシリーズ』と同じようなゲーム性になっていることから、「キムタクが如く」と一般的には呼ばれている。
主人公の「八神降之(木村拓哉)」をはじめ、「源田龍造(中尾彬)」、「羽村京平(ピエール瀧)」など、有名俳優がゲーム内に登場する。
知っている俳優を動かすのがシュールで面白いというのもあるが、純粋にゲームとしても楽しく作られている。
シンプルでスカッとする操作性が魅力で、ゲーム初心者にとっても気軽に遊びやすい内容。
世界観は現代日本で、歌舞伎町(ゲーム内では神室町という名称)がゲームの舞台。
主人公は元弁護士の探偵で、尾行や鍵開けなどの「調査アクション」を駆使してストーリーを進めていく。
問題をわかりやすく暴力で解決する爽快なシーンも多く、シリアスあり、バイオレンスあり、エンタメあり、シュールありと、一本でいろんな要素を楽しむことができる。

キムタクを操作して遊ぶというシュールさがすごいし、わりと内容は過激めなんだけど、肩の力を抜いて楽しめる気安さがある。
今作は、ゲーム内でガールフレンドを作ることができて、これもまた、なかなかに楽しい要素となっている。
女の子を口説いて仲良くなって、一緒にゲーセンに行くみたいな、普通の現代日本人っぽい楽しみ方がゲーム内でできるというのが、なかなか良い。(しかもキムタクを操作しながら!)
ゲーム内容的には『龍が如くシリーズ』の続編と言ってもいいくらい共通点が多いので、キムタクや俳優などに興味がなければ、『龍が如く』を遊ぶのをおすすめしたい。
実際に遊んでみると、キムタクのファンじゃかった人もキムタク好きになるくらい、主人公キャラとしてピッタリハマっている。
ネタゲーに見えるし、実際にそうなのかもしれないが、良い意味で期待を裏切られるほどクオリティが高いので、気になった人はぜひ遊んでみて欲しい。
- 龍が如くシリーズが好き
- キムタクが好き
- 気軽にゲームを遊んで満足感が欲しい
- シリアス、ギャグ、アクションなど、一本で色んな要素を楽しみたい
- 実在の俳優などの要素はゲームには要らない
- ゲーム作品に整合性や奥深さを求めたい
- 暴力的な雰囲気があるものは好きになれない

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ファイナルファンタジー XV

開発元:スクエア・エニックス
ジャンル:オープンワールドアクションRPG
プレイ人数:1人
遊びやすさ:★★
ストーリー:★★★★
難易度:★★
自由度:★★★
長さ :★★
やりこみ度:★★★
ドラクエと並ぶスクエニのビッグタイトル「ファイナルファンタジー」シリーズだが、ナンバリングの「15」は、延期を繰り返し、10年以上もの歳月を費やして完成した。スクエニという歴史ある巨大なゲーム会社だからこそ完成させることのできた、ゲーム史上でも最大の開発期間を経て作られた超大作だ。
これまでのハイファンタジーなFFシリーズと違って、今作の主人公たちは歌舞伎町にいるホストのようなビジュアルをしている。これにたいして批判が殺到しているようだが、俺はわりと評価している。
ホスト系のビジュアルは、実は日本独自のジャパニーズオジリナルカルチャーで、海外からは日本文化の一つとして評価されている。そのようなテイストを盛り込んで世界に打ち出しているところに、日本のゲーム会社としての矜持を感じる。(実際にFF15は海外でそれなりに評価されている。)
ビジュアル系・ホスト系・DQN系といった扱いにくいカルチャーを、FFという歴史あるファンタジー(しかも10年かけた超大作)と繋ぎ合わせたのは、偉大な挑戦だし、キャラデザを担当した野村哲也は天才としか言いようがない。男4人でキャンプなどしながら旅を続けるのは普通に楽しい。

正直、ゲームとしての完成度はかなり低いと言わざるを得ない。FFシリーズは、一本道のRPGを作るのは得意だが、「オープンワールドのアクションRPG」としては酷い代物になっている。
ところどころの映像表現や演出には目を見張るものがあるが、一つの作品としての整合性をとるための作り込みがほとんど出来ていないというチグハグさだ。(個人的にストーリーは特に不満。)
ただ、「長過ぎる開発期間を経た人気タイトル最新作」だからこそ批判が殺到しているが、ゲームとしてそこまで悪いものとは言えないと思う。熟練ゲーマーや熱心なFFファンが怒るのはわかる。だが、先入観なく普通に遊べば、普通に楽しめる人のほうが多いのではないかと思う。
「プラス面」を見て加点評価すれば最高のゲームだが、「マイナス面」を見て減点評価すれば最悪のゲームだ。
すでに正規価格が5分の1ほどになっているし、中古ショップなどではもっと安く買えるので、安いという意味でもけっこうおすすめ。今はアプデでバグや不具合などはだいぶ修正されている。事前の期待値が高すぎただけで、そんなに悪いゲームではないぞ!
見方を変えれば、「これまでのゲーム史上最も贅沢なクソゲー」を味わうことができる作品だ。メインストーリーだけならあまり長くないので、ぜひやってみてくれ!

- 超豪華な大作RPGを楽しみたい
- 美しく独自性のある世界観にワクワクする
- やっぱりファイナルファンタジーシリーズが好きだ
- ツッコミどころが多いと萎える
- バグや不具合や完成度の低さが目につくとイラつく
- DQNっぽい人間の見た目や振る舞いが気に入らない

レッド・デッド・リデンプション2

開発元:ロックスターゲームス
ジャンル:オープワンワールドクライムアクション
プレイ人数:1人
遊びやすさ:★★
ストーリー:★★★★
難易度:★★★
自由度:★★★★
長さ :★★★★
やりこみ度:★★★★★
『RDR2』の略称で親しまれている。
『GTA(グランド・セフト・オート)』などで有名なロックスター社が、満を持して発売した超大作オープワンワールド。日本では若干マイナー感があるが、世界中で待ち望まれていた超超超超ビックタイトルだ。
舞台は1900年くらいのアメリカ。西部劇の世界観。プレイヤーが操作できる主人公はギャンググループの一員だが、その時代は無法者のギャングたちが駆逐されていくような時勢でもあった。日本で言うところの『ラストサムライ』みたいなものだろうか。(ちょっと違うけど。)
とにかくめちゃくちゃリアルなオープワンワールドで、リアル過ぎて逆にストレスを感じるくらいかもしれない。
あらゆるゲームは表現が簡略化されているが、本作『RDR2』に関しては、クオリティが高いぶんだけ簡略化の度合いが少ないので、馬に乗ったり、狩った動物の皮を剥いだり、料理を作ったり……みたいな動作にワンテンポ時間がかかる。
正直に言ってしまえば、日本人受けの悪いゲームではあると思う。少なくとも、日本的なゲームカルチャーに親しんでいるプレイヤーにとっては、かなり異質なゲームに感じるだろう。

ほのぼの系とはほど遠いクライムアクションながら、全体的に時間がゆったりと流れている感じで、不思議なプレイ感覚がある。
馬に乗っての移動などに時間がかかったり、一つ一つの動作もスピーディーな感じではないので、移動中の景色なども楽しみながら、ゆったりとゲームを遊ぶ心構えがある人におすすめ。
ゲームシステムの効率性やスピード感を求めている人には合わないが、そのゲームの世界に浸り、芸術作品を鑑賞するようにゲームを嗜める人にとっては、かなり優れた作品と言うことができるだろう。
ストーリーはかなり心を揺さぶるし、このような形でしか体験できない、独特の没入感がある。
人を選ぶが、総合的なクオリティで言えば、数年に1度レベルの超ビックタイトルだ。現代ゲーム作品の最高峰の一つがここにあると言っていいだろう。
拳銃の塗装や馬の髪型など、細かい部分の作り込みもすごい。ミニゲームなどもかなり豊富で、これ一本あれば毎日ゲームを遊ぶ人でも一年は持つと思う。
遊んでみる価値は間違いなくある名作!
- リアリティ重視のゲームが好き
- 荒くれ者同士の銃撃戦に惹かれる
- アメリカ西部劇の世界観に没入したい
- オープワンワールドの大型タイトルを遊んでみたい
- シンプルな操作性のわかりやすいゲームが好き
- テンポが悪いゲームは耐えられない
- 長めのゲームをゆっくり遊ぶ時間がとれない

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キングダムハーツ3

開発元:スクウェア・エニックス
ジャンル:アクションRPG
プレイ人数:1人
遊びやすさ:★★
ストーリー:★★★
難易度:★★★
自由度:★
長さ :★★★
やりこみ度:★★
『キングダムハーツ2』から13年もの時を経て発売された待望のタイトル。
ディズニーとファイナルファンタジーが融合し、大きな夢と理想が詰まった、海外でも大人気のシリーズだ。
全世界で、2,500万本を出荷するくらい、セールス的にも大成功したタイトル。スクエア・エニックスの総決算のようなアクションRPGだ。
だが評価はそれほど高くない。
一番の不満要素として挙げられているのが、(熱心なファン以外には)意味不明なストーリーだろう。
実は、「キングダムハーツシリーズ」は、『1』と『2』だけでなく、間に色んなアナザーストーリー(っぽく見える正式続編)があって、『キングダムハーツ3』は実質的には『キングダムハーツ10』だ。
始めてシリーズを遊ぶ初心者向けに、ストーリーに関してはなんとなくでもわかるように作られてはいるのだが、それでもまったく知らないキャラが普通に登場することになるので、どうしても厳しいところはある。
また、純粋に物語として見ても、総決算のような展開が多くて、あまり出来が良いとは思えなかった。(個人的に、ストーリーに関しては『キングダムハーツ2』が最高潮だったと思う。)
キングダムハーツシリーズを今までやってない人からすると、最新作の『3』をやるのもいいかもしれないが、PS4ソフトとしてリメイクされているお得版『キングダム ハーツ – HD 1.5+2.5 リミックス』が個人的にはおすすめ(後のランキングで登場)。

「アクションRPG」の部分に関しては、オリジナリティのある独自のゲーム性を築き上げていて、テーマパークっぽさのある爽快感のあるアクションが楽しめる。
ディズニーランドのアトラクションっぽい感覚と、ファイナルファンタジーのRPGっぽさが融合して、キングダムハーツならではの独特のアクションに仕上がっている。
操作性も快適だし、難易度設定によってはかなり歯ごたえのある戦闘を楽しめるので、かなり高く評価できる部分だと思う。
ディズニーやFFという人気の版権をただ使っているだけでなく、グラフィックスは調和がとれているし、音楽なども含めた全体的な世界観の演出も心地よい。
優秀なクリエイターが長い開発期間をかけて作っただけあり、クオリティの高さは間違いなく最高峰のビックタイトル水準だ。
だが、個人的には「キングダムハーツと言えばストーリー」みたいな印象も強く、そこらへんがパッとしなかったので、やや評価は低め。
- キングダムハーツシリーズのファン
- ディズニーやFFのキャラが好き
- テーマパーク感のあるアクションRPGを遊びたい
- ゲームにストーリーは求めていない
- ストーリーが難解で複雑なのは好きじゃない
- テンポが良く、自由度が高いゲームを遊びたい

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ニーアオートマタ

開発元:スクエア・エニックス
ジャンル:アクションRPG
プレイ人数:1人
遊びやすさ:★★
ストーリー:★★★★
難易度:★
自由度:★
長さ :★★
やりこみ度:★★★
ゲームデザイナーの横尾太郎氏が手がける、『ドラッグオンドラグーン』の系譜に連なるアクションRPGで、PS3の『ニーア ゲシュタルト/レプリカント』の続編にあたる。
複数のエンディングがあるシリーズで、とても入り組んだ複雑な設定は、本人ですらちゃんと把握していないのではないかという疑問の声が上がるくらいだ。その唯一無二の世界観は、ファンやメディアからは「ヨコオワールド」と呼ばれている。
正直、万人に薦められるものではない。けっこうな鬱ゲーなので、やっていて暗い気分になる。また、エンディングが「A」から「E」の5種類があり、複数のエンディングを見ないと価値がわからない。
しかしそれでも、やってみる価値がある稀有な作品だ。言葉では言い表せない体験がある。「E」エンド後はガチ泣きしてしまった。
レビューやネタバレを見るのはなるべく避けたほうがいい。(エンディングの数は多いが、何度も同じようなことをやらされる、みたいなことはない。他の大作ゲームと比べても、「E」エンドクリアまでの時間は短め。)

周回プレイ前提のストレスはほとんどない。ただ、アクションRPGとシューティングゲームの部分があって、シューティングパートはわりと賛否が別れる。
難易度はゲーム中に細かく設定できるし、自動で戦闘を行ってくれる機能もあるので、アクションゲームが苦手な人でも詰むことはない。ただ、ゲーム好きからすると物足りなく感じる可能性もある。
人を選ぶ作品だが、ピンと来るものがあったなら遊んでみて欲しい。
- キービジュアルに惹かれるものを感じる
- スタイリッシュなアクションと世界観を楽しみたい
- 設定の凝った作品が嫌いではない
- 横尾太郎の作品のファン
- 完成度の低い部分を許容できない
- 快適な操作性をゲームに求めている
- 鬱描写の多いものは嫌だ

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バイオハザード7 レジデント イービル

開発元:カプコン
ジャンル:サバイバルホラー
プレイ人数:1人
遊びやすさ:★★★
ストーリー:★★★
難易度:★★
自由度:★
長さ :★★
やりこみ度:★
「バイオハザード」は、言わずと知れたカプコンの人気シリーズで、ハリウッドで実写映画化されるくらい、世界的な評価を確立しているバイオホラーだ。
今作の「7」は、「サバイバルホラー」であるバイオハザードシリーズの原点に立ち戻った作品と言える。とにかくめちゃくちゃ怖い!
「PSVR」版も発売されているらしいが、VR(バーチャルリアリティ)で遊べる自信は正直言ってない。それくらいの怖さ。「グロテスクVer.」と「通常版」があるが、グロいのが苦手な人は通常版を遊ぼう。怖さ自体はどっちも変わらない。
「すべては恐怖のために」というキャッチコピーの通り、最先端の映像技術の基に、相当気合いを入れて作られたホラーゲームだ。

新開発された「REエンジン」を元にデザインされた、実写さながらのフォトリアルな映像が浮かび、光や埃の質感がとてもリアルに感じられる。
『バイオ4』や『バイオ6』はTPS(サードパーソンシューティング)の視点だったが、今作は「FPS(ファーストパーソンシューティング)」で、自分がその世界に入り込んだかのような一人称視点だ。制作側は「アイソレートビュー(主観視点)」というワードを使っており、銃撃戦だけでなく、敵から逃げ延びたり、扉を開けたりするときも主観的な視点になって、それがまた恐怖を倍増させる。
「怖いのが得意」「怖いのが好き」という人には是非おすすめしたい。1人用ゲームだが、大勢で集まってやるのもいいかもしれない。怖すぎるので絶対に盛り上がる。
ゲームの難易度自体はそれほど高くない。ボリュームも短め。『バイオ4』のような、アクションシューティングとして面白いものを求めている人にとってはミスマッチかもしれない。
- ホラー系の映画やゲームが好き
- リアルに心拍数が上がるような体験を求めている
- 強烈なゲームをプレイして友達や彼女と盛り上がりたい
- 原点回帰したカプコンの本気を味わいたい
- 怖いのが苦手
- グロいのが苦手
- 臨場感のある体験よりも戦略的なゲーム性のあるものが好き

アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝

開発元:ノーティードッグ
ジャンル:アクション・アドベンチャー
プレイ人数:1人
遊びやすさ:★★★
ストーリー:★★★★★
難易度:★
自由度:★
長さ :★★★
やりこみ度:★
「体験する映画」と紹介される、圧倒的なクオリティを誇るPS4専用タイトルだ。
プロのトレジャーハンターである主人公ネイト(ネイサン・ドレイク)を描く「アンチャーテッドシリーズ」の5作目にあたる。
日本国内では知名度は高くないが、欧米のアドベンチャーゲームを象徴するようなタイトルで、ゲーム・オブ・ザ・イヤーに選ばれたりなど、海外からの評価は非常に高い。
映画を動かしているようなプレイ感で、自由度は少なく、アトラクションを体験するように遊べる。だいたい15時間から25時間くらいでメインストーリーをクリアできるだろうか。満足感の高い時間を味わえる。

臨場感と没入感がゲームならではで、映画と違ってクリアしたときに達成感を味わえる。ゲームだからこそ映えるようなプロットも秀逸だ。
ただ、ゲームとして面白いものなのかは、評価が別れるところだと思う。間違いなくゲームでしかできない表現を確立しているし、「神ゲー」と評する人が多いのは納得できる。ただ、一本道のストーリーゲームが嫌いな人にとっては、退屈な作業が続くことになるかもしれない。全体的に難易度が低く、特に強い敵も出てこない。セリフやムービーが長く、動かしている時間が少ない。
万人向けに見えて、けっこう人を選ぶゲームという印象だ。洋画チックなセリフの掛け合いも、人によって好みが別れるだろう。
俺は十分に満足したが、ゲームプレイの面白さを求める人は不満に思う可能性もある。
- 映画や海外ドラマの世界に入り込んで体験したい
- 洋風なセリフの言い回しが好き
- 様々なタイプのアクションやアドベンチャーをやってみたい
- ゲームだからこそできる臨場感で物語に没入したい
- やることが決まっている一本道のゲームに魅力を感じない
- 自由度が低いゲームは嫌いだ
- 映画のようなゲームならわざわざ自分で遊ぶ必要はないと思う

人喰いの大鷲トリコ

開発元:SCEジャパンスタジオ、gen DESIGN
ジャンル:アクションアドベンチャー
プレイ人数:1人
遊びやすさ:★
ストーリー:★★★★★
難易度:★★★
自由度:★
長さ :★★
やりこみ度:★
『ICO』や『ワンダと巨像』といった輝かしい名作を手がけた天才ゲームクリエイター上田文人がディレクションとゲームデザインを担当した、実質的なシリーズ3作目。(世界観はそれぞれ独立なので、前作を遊んでいる必要はない。)
2009年の発表以来、待ちに待ち望まれて、やっと発売されたのがこの『人喰いの大鷲トリコ』だ。
熱狂的なファンの多い上田文人作品だが、エンタメ性はあまりなく、芸術性が高い。『ICO』や『ワンダと巨像』もそうだが、ゲームでしかできない表現が追求されていて、海外のゲームメディアやファンからも非常に高い評価を得ている。
間違いなく、人を選ぶゲームではある。操作性を楽しめるゲームを求めている人には向いていない。スカッとする要素はほとんどなく、どちらかと言えばストレスフルな場面が多い。そのようなゲームを進める上で起こる感情を、芸術表現に落とし込んでいるのが本作だ。
楽しむためのゲームというよりは、感動的な体験を味わうためのゲーム。

主人公(プレイヤー)と、架空の大型生物(大鷲トリコ)との、本来であればありえないはずの交流を描く。
架空の巨大生物のディティールを、ここまで描ききった作品は、現時点では他に存在しないだろう。一つ一つの仕草や、毛並みや羽の一本一本のたなびき方が、映像とは思えないほどのリアリティがある。動物好きにはたまらない作品かもしれない。
ステージは一本道だし、操作性は近年のゲームとしてはかなり悪い。3Dのアクションゲームとしては、とても褒められたものではない。ゲームとしての面白さがそこにあるのかと聞かれれば、なかなか厳しいものがある。
しかし、最後までクリアしたときの感動はやはり特別なものがある。精神的な余裕があるときに腰を据えて遊びたい作品だ。
- ゲームでしか味わえない感動を得たい
- 今までになかった体験を求めている
- 「架空の巨大生物」というコンセプトに惹かれる
- 上田文人作品のファンである
- ゲームに芸術性とか求めてない
- 操作性が悪くてストレスが溜まるのは耐えられない
- 短時間で盛り上がれる娯楽を求めている

バトルフィールド 1

開発元:EA DICE、エレクトロニック・アーツ
ジャンル:FPS
プレイ人数:1人(オンラインで最大64人)
遊びやすさ:★★★
ストーリー:★★★
難易度:★★
自由度:★★★
長さ :★★
やりこみ度:★★★★
アメリカを代表するゲーム会社であるEA(エレクトロニック・アーツ)の大人気FPSシリーズ「BF(バトルフィールド)」の、第12作目にあたる。第一次世界大戦を舞台にしていることから、「1」とナンバリングされ、新鮮さを伴ってリリースされた。初心者に間口が広がっているので、まだ本格的なFPSをやったことがない人にも推奨できる。
BFシリーズは、現実にあった戦場を追体験できるかのような、リアリティに溢れた対人シューティングゲームだ。今作も、実際にあった第一次世界大戦時の戦場と武器が再現されていて、現実ベースの戦闘を楽しめる。
当時は、高性能な武器ばかりではなく、銃剣、塹壕用散弾銃、火炎放射器など、それなりにクラシックな武器が多用されていて、そういうのが好きな人にはたまらないだろう。飛行船や装甲列車などの巨大兵器も登場する。

もともとはPCやXboxで遊ぶゲームだが、PS4用ソフトとしても発売され、日本ではPS4版の売上げランキングが高いようだ。当然ながらPS4のコントローラーでも普通に遊べる。PC版のようにマウスを使ってエイム(標準)を合わせたければ、専用のマウスコンバーターを使うこともできるが、そこまでせずとも十分に楽しめるだろう。
今作の特徴として、ストーリーモードに力を入れているというのがある。過酷な戦場に身を投じる戦士たちのオムニバスストーリーで、臨場感たっぷりのバトルフィールドを体験することが可能だ。
BFと言えばオンラインでプレイするFPSといったイメージだが、今作はオフラインの1人プレイでもしっかりとゲームを堪能できる。大人数のオンライン対戦も実装されていて、1人の実力がそれほど勝敗に反映されないので、苦手な人でも始めやすい。全体的に初心者に優しく、改めて「1」と銘打ったのも納得の作品になっている。
プレステ4を持っているFPSビギナーは、まずは『BF1』からやってみるといいかもしれない。

- FPSというジャンルに興味がある
- 1人でもストーリーをじっくり楽しめるFPSを求めている
- 大人数でオンライン対戦をしてリアルな戦場を体験したい
- リアリティのある洋ゲーが好き
- 実際に使われていた武器や兵器に心が惹かれる
- リアルな洋ゲーが嫌い
- エイム力に自信がないのでFPSをやりたくない
- 現実志向のものよりもファンタジー系が好き

モンスターハンター:ワールド

開発元:カプコン
ジャンル:ハンティングアクション
プレイ人数:1〜4人
遊びやすさ:★★★★
ストーリー:★
難易度:★★
自由度:★★★
長さ :★★
やりこみ度:★★★★
「モンハン」は、日本では知らない人がいないほどの人気シリーズだが、前作まであった数多くの不満やストレス要因が、今作ではしっかりと改善されている。
モンハンと言えば、癖になる操作性が何よりの売りだ。特別にスピーディーでもなければ、過剰な演出をしているわけでもないが、とにかくモンスターに攻撃を当てるのが気持ちいいのだ。モンハンというタイトルの長い歴史と、カプコンのクリエイターの細やかなバランス調整が、それを可能にしている。武器の種類も豊富で、様々なプレイスタイルを楽しめる。
『モンハンワールド』では、今まであったコンセプトがさらに進化していて、美しい自然と、モンスターの生態系が、とても魅力的になっている。環境を使った様々なギミックも楽しい。中毒性の強いアクションゲームにとどまらず、練り込まれた生態系の面白さを体験できる芸術性の高い作品になってもいる。

やりこみ要素やモンスター数がやや少なくなっているという不満も多かったようだが、追加ダウンロードコンテンツや定期的なイベント・アップデートがあるので、それも解決されていくだろう。
マップ移動の面倒くささ、モンスターの理不尽な攻撃判定、砥石や採集の手間などが改善された時点ですでに、間違いのない神ゲーになっている。それくらいの面白さは確実にある。
歴史あるシリーズの正統進化であり、今までは希薄だった海外への評価を獲得することに成功した初めてのモンハンでもある。当然ながら国内でも「モンハンの最高傑作」との呼び声も高い。
新しいユーザーを獲得しようと、過去の評価に甘えず、初心者にも(おせっかいに感じるくらい)親切な作品に仕上がっているので、まだモンハンをやったことがない人にも全力でおすすめしたい。
- モンハンシリーズのファンである
- ハック&スラッシュで強くなっていく快感を味わいたい
- 大型のモンスターを討伐するのがワクワクする
- 得意な武器の立ち回りを磨き上げていくアクションが好き
- 繰り返し何かをするのが嫌い
- 素材を集めたり武器や防具を強化したりするのが面倒くさい
- モンスターを何度も攻撃すると可哀想に思えてくるのでやりたくない

Horizon Zero Dawn(ホライゾン ゼロ ドーン)

開発元:ゲリラゲームズ
ジャンル:オープンワールド・アクションRPG
プレイ人数:1人
遊びやすさ:★★★
ストーリー:★★★★
難易度:★★
自由度:★★★★★
長さ :★★★
やりこみ度:★★★
ゲームの醍醐味の一つに「現実ではありえない世界を自由に冒険できる」というのがある。その点において、この『ホライゾン ゼロ ドーン』というタイトルは文句の付け所がない。
人類の文明が崩壊してから1000年後の世界が舞台で、地上には機械生命体が闊歩していて、人間たちは原始的な狩猟をする生活を余儀なくされている。
シャーマニズムとメカニズムが混在した世界で、主人公がそこを自由に冒険するオープンワールド・アクションRPGだ。ありきたりのファンタジーではなく、独自性のある、ハッとさせられるような世界観で、それだけでも遊ぶ価値が十分にある。

自由度は抜群で、どこに行くのも、何をするのも自分が決めるワクワク感は、オープンワールドの真骨頂を体感している最高級の面白さ!
以前までのオープンワールドは、世界は壮大でもアクション部分のクオリティが低くて白けてしまうことが多かったが、このゲームは違う。特にアクションが秀逸で、機械獣をハントする緊張感は、本格的なアクションゲームに勝るとも劣らない。
槍や弓を使って敵と戦い、隠れたり奇襲したりといった駆け引きも楽しい。普通に戦ったら敵わないような敵も、罠にハメるなどの工夫次第で倒すことができる。戦略性がありながらもスピーディーで、指の肥えたゲーマーも満足できるだろう。
美しい自然、移り変わる気候、荒廃した過去の文明の名残り、強く恐ろしい機械獣、原始的な人々の生活と、想像するだけで居ても立ってもいられなくなるようなワクワクに満ちた、新世代のオープンワールドアクションだ。
現在は、追加ダウンロードコンテンツ「凍てついた大地」が同梱された『Horizon Zero Dawn Complete Edition(ホライゾン ゼロ ドーン コンプリートエディション)』が発売されているので、そっちを買うようにしよう。価格はほとんど変わらない。
- ハイクオリティなオープンワールドアクションRPGを遊びたい
- 練り込まれた独特の世界観を堪能したい
- オープンワールドでありながらアクション部分を重視してくれるのが嬉しい
- 自由度が高いゲームが苦手
- 主人公やモブなどが洋ゲー特有のゴツい顔をしているのが萎える

Dead by Daylight(デッド・バイ・デイライト)

開発元:Behaviour Digital
ジャンル:マルチプレイヤーホラー
プレイ人数:5人(オンライン必須)
遊びやすさ:★★
ストーリー:★
難易度:★★★
自由度:★★★
長さ :★
やりこみ度:★★★★★
日本ではややマイナーな部類のゲームにカテゴライズされるが、最初に遊んだときはその面白さに衝撃を受けた。
オンラインプレイが前提で、1対4で戦う非対称マルチプレイヤーバトルだ。ひとことで言えば、「隠れ鬼」と「警泥(泥警?)」が組み合わさったようなゲームで、鬼(殺人鬼)は生存者を捕まえて殺すのが勝利条件で、生存者は発電機を起動させてフォールドから脱出するのが勝利条件だ。
合計5人でオンラインマッチングして、成績に応じて経験値がもらえ、レーティングが上下する。
殺人鬼の恐怖に人々が逃げ惑うという、欧米のホラー映画のような世界観なのだが、ゲーム性は子供の頃に遊んだ「鬼ごっこ」や「隠れんぼ」の感覚に近い。だから、実は童心に帰れるような、普遍的な面白さのあるゲームシステムなのだ。

遊んでみると、単純に逃げて追いかけてだけではなく、様々な駆け引きが展開される奥深いゲームだということがわかるだろう。生存者も殺人鬼も、複数のキャラがいてそれぞれ違う性能を持っているし、パーク(キャラクターの能力)をカスタマイズすることもできる。
単純な「鬼ごっこ」「隠れんぼ」の面白さに加え、プレイヤースキルと判断力が求められるオンライン対戦ゲームで、何度やっても飽きないカスタマイズ性と戦略性がある。
ホラーゲームだからといって敬遠するのは勿体無いタイトルだ。
ラグが起きないオンライン環境があり、ホラーが苦手ではない人は、ぜひやってみて欲しい。
Amazonで北米輸入版を購入することができるが、PSストアからダウンロードしたほうが安いし、日本語にも対応している。
- オンラインの対戦ゲームに慣れている
- 読み合いが発生するゲームが好き
- 立ち回りを上達させてレートを上げていきたい
- 残酷な描写をそれほど嫌に感じない
- 殺人鬼から逃げ回ったり捕まった仲間を救出したい
- 殺人鬼になって逃げ回る人を捕まえたい
- オンライン通信対戦をできる環境が準備できていない
- 日本語だと不親切感のあるマイナーな洋ゲーが嫌い
- ホラーやバイオレンスが苦手

(追記:本田翼がYouTubeで実況したりして、日本でもすっかり有名にゲームになってしまった。それくらいのポテンシャルがあった神ゲーだと思っていたのでそんなに驚かないけれど。)
隻狼(SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE)

開発元:フロム・ソフトウェア
ジャンル:アクションアドベンチャー
プレイ人数:1人
遊びやすさ:★★★
ストーリー:★★
難易度:★★★★★
自由度:★★★
長さ :★★★
やりこみ度:★★★★
『アーマード・コア』『天誅』『ソウルシリーズ』など、一味違ったタイトルを世に出し続けてきた日本のゲーム会社「フロム・ソフトウェア」の、2019年の最新作。
フロム・ソフトウェアには、「フロム脳」との呼ばれる熱心なファンがいるが、本作『SEKIRO』も、従来のファンを裏切らない超クオリティかつ超難易度のゲームだ。
戦国時代の末期のような架空世界が舞台で、主人公が強敵を順番に倒していく剣戟アクション。
爽快感のある無双系ゲームではなく、緊迫感のあるギリギリの戦闘を楽しむゲーム。
難易度は非常に高く、何度もゲームオーバーになりながらプレイヤーが上達してくという、近年のタイトルにしては珍しい作風だ。
『ソウルシリーズ』とは世界観が大きく異なるが、プレイ感はかなり似通っている。「フロムの高難易度ゲーム」が好きな人には間違いなくおすすめできる。

シビアなゲームだが、それ故の美しさがある。
暗い世界観ではあるが、日本の美しさを再確認できるほど、風景や全体的な雰囲気がとても良く作り込まれている。
救済措置は少ないが、レベルデザインはかなり作り込まれていて、トライ&エラーを繰り返しながらも、自然に上達していけるような内容になっている。
しかしそれでも、かなりの難易度なので、アクションゲームが苦手な人は挫折してしまうだろう。
ゲームだからこその感動と満足感を味わえる高難易度ゲームなので、チャレンジ精神のある人はプレイしてみて欲しい。
また、前作というわけではないが、同じ「フロム・ソフトウェア」の『ソウルシリーズ』も個人的にはおすすめだ。
『SEKIRO』は、難しさに定評がある『ソウルシリーズ』よりもさらに難易度が高い印象がある。(救済措置にあたるシステムが少ない。)
このご時世にここまで激辛な大作タイトルを出せるのは、「フロムの難しさ」がユーザーに支持されているからだろう。
万人に薦められるわけではないが、個人的には文句なしの神ゲーである。
- 戦国時代風の世界観、剣戟アクションが好き
- 緊張感のある戦いを楽しみたい
- 一人プレイでじっくりとゲームに向き合いたい
- 全力で熱中できるゲームを探している
- アクションゲームが得意ではない
- 陰鬱なシーンが続くと気が滅入る

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ペルソナ5

開発元:アトラス
ジャンル:RPG
プレイ人数:1人
遊びやすさ:★★★
ストーリー:★★★★
難易度:★★★
自由度:★
長さ :★★★★
やりこみ度:★★★
『真・女神転生』などを作り続けてきた「アトラス」ブランドの復活を印象づける「ペルソナシリーズ」だが、今作『ペルソナ5』は完璧に傑作だった。
高校生の日常の中で繰り広げられる学園RPGで、ゲーム性にはややクセがあるけど、導入やUIが洗練されているので戸惑う人は少ないだろう。
近年の「JRPG(日本らしいロールプレイングゲーム)」の代表作として取り上げられることの多い作品だが、RPGであり、ラノベっぽくもあり、学園青春アニメっぽくもあり、日本で人気の高いコンテンツのテイストがめちゃくちゃに詰まっている。しかしスゴいのは、ペルソナシリーズ独特のスタイリッシュな感性で、それらが綺麗にまとまっていることだ。
「ペルソナは唯一無二」と評価されるのも納得だ。ここまでこだわって作られた作品は、触っていて幸福な気持ちになる。
スペックの高さや映像の綺麗さに頼る近年のゲームソフトと違って、センスと作り込みで戦っている感じが素晴らしい。

日常的であり、宗教的でもあり、呪術的でもあるカオスな世界観だが、全体的な印象はとてもポップでエンタメ性が高い。最近のJRPGの底力を感じる作品だった。
RPGとしてはやや変わり種のバトルシステムで、好みは別れそうだ。「RPGとして面白いもの」を期待している人にはちょっと合わないかもしれないが、ハマる人にはものすごくハマると思う。
- 日本らしいRPGが好き
- ラノベやマンガやアニメなど、日本のオタクカルチャーが好き
- スタイリッシュなデザインやキャラクターに心惹かれる
- ペルソナシリーズの過去作を遊んでことがある
- 変わり種のようなものは求めていない
- 複合ジャンルよりも、もっと解りやすいゲーム性が好み
- キービジュアルなどを見ても惹かれるものがまったくなかった

龍が如く0 誓いの場所

開発元:セガ
ジャンル:アクションアドベンチャー
プレイ人数:1人
遊びやすさ:★★★★
ストーリー:★★★★
難易度:★
自由度:★★
長さ :★★★
やりこみ度:★★★★
「龍が如く」はセガの人気シリーズだが、まだやったことがない人も多いのではないだろうか。
『龍が如く0』は、シリーズの中でも最高傑作だと個人的には思う。PS3でも遊べるソフトだが、PS4の廉価版が様々な点でお得なので、PS4を持っている人にはとてもオススメ度が高い。
「バトル」あり、「ストーリー」あり、「お楽しみ」ありの、エンタメ性に溢れたヤクザゲームで、肩の力を抜いて楽しめる。笑えるシーンもとても多いので明るくなれる。
ミニゲームがやたらと面白いし、ストーリーも気になるし、バトルも盛り上がるしで、とにかく「ゲームの楽しさ」を常に味わえる、人気シリーズになるのも納得のゲーム性だ。
「金・女・暴力」といった男性の欲望が詰まった作品だが、意外と女性人気も高いのがこのゲームのスゴイところ。

「龍が如くシリーズ」を本当に最初から遊びたいなら、PS4用にリメイクされた『龍が如く 極』が第一作目に当たる。
一番最初の作品からやりたいならこれを始めよう。とても安いソフトなので、こちらもおすすめだ。
ただ、『龍が如く0』は、第一作よりさらに前の時系列の話なので、「0」から始めても戸惑うことは何もない。「1」をやっていたほうがハッとする部分はあるけど、どちらから始めても楽しめるように作られている。
個人的には、『龍が如く0』がダントツの傑作だと思っているので、シリーズ未経験の人はこれからやるのをおすすめする。
舞台は1988年、バブル期の日本で、時代背景が忠実に再現されているし、その時代の空気がゲームの特徴とも相まって、よくわからない楽しげな感じを醸し出している。
柄がイカツイので、食わず嫌いしてしまう人が多そうなタイトルだが、遊んでみると良い意味で裏切られるほど面白い。
廉価版になっているので価格も安いし、手軽に楽しめるPS4ソフトの定番として、強くおすすめしたい。

- 肩の力を抜いて楽しめるゲームを探している
- 男らしい欲望を肯定したい
- アクションやミニゲームなど、様々なエンタメが混ざっているものがいい
- 不良やヤクザなど反社会的な人間には反吐が出る
- シリアスとギャグが混ざったような世界観は苦手だ

ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ

開発元:スクエア・エニックス
ジャンル:RPG
プレイ人数:1人
遊びやすさ:★★
ストーリー:★★★
難易度:★★★
自由度:★★★★
長さ :★★★★
やりこみ度:★★★★★
ファイナルファンタジーの12作目である『FF12』のリメイク版が、さらに改良され、PS4ソフトになったのが今作。
FFシリーズの中では影の薄い「12」だが、個人的にはめちゃくちゃ好きだ。「13」や「15」のような癖の強いスタイリッシュさがなく、古き良きファンタジーの雰囲気がしっかりとあるゲーム。特筆すべきは戦闘システムで、エンカウント制(画面が切り替わるシステム)ではなく、その場で戦闘が展開される。
リアルタイムで移り変わる臨場感たっぷりの戦闘は、ストレスフリーで、本当に世界を冒険しているかのような実感を与えてくれる。「RPGがこういう戦闘だったらいいのにな」という理想を体現してくれているかのようだ。
プレステ2のソフトの時点では、まだロード時間の長さなどの不満があったが、PS4でそのようなストレス要因は完全に解決されたと言っていい。しかもなんと、「4倍速」まで速度を調節できる機能がついたので、面倒になった移動や作業を素早く済ませることができる。(特に「必殺技(ミストナック)」がテンポ良く進むようになったのは素晴らしい改善。)
プログラミングの条件分岐のようにして各キャラの行動を設定できる「ガンビット」システムも、ハイスピードモードが可能だからこそますます便利になるし、利点が多いのでやっていて楽しい。

FFシリーズの中でも、非常に自由度が高い。メインストーリーとは別に、クエスト依頼を受け、世界を冒険し、様々なところに足を踏み入れていく楽しさは別格だ。世界の細部の作り込みが素晴らしく、FFが作り上げてきた世界観だからこそ可能な、まさに本領発揮とも言えるクオリティになっている。
少しとっつきにくいと感じるのは、ストーリー重視の傾向が強い近年の他のFFシリーズと違って、主人公たちが饒舌ではないことだ。「ドラクエの喋らない主人公」に近いとも言える。「わかりやすい葛藤」のようなものが提示されないので、ストーリーを求める人は物足りなく感じるかもしれない。しかし、それは自由度の高さ裏返しなのだ。プレイヤーが解釈する幅が広く、それは今作のゲーム性ともマッチしている。
難しいことを考えなくとも、「純粋に戦闘がめちゃくちゃ面白い!」というだけでやる価値がある。RPGの人気が少ないアメリカなどの国でも、このFF12はかなり高く評価されている。
自由な冒険ができる大作RPGの魅力の真髄を、とことんまで味わえる名作。
- RPGが好き
- それぞれのキャラの行動を組み合わせて戦略を考えるのが好き
- シームレスに戦闘に突入するRPGは最高だ!
- ボリュームたっぷりの壮大な世界を旅したい
- 召喚獣や魔法など、FFらしいファンタジーが嫌いではない
- RPGというジャンルが好きではない
- 流動性のあるRPGではなく、エンカウント制、コマンド式のRPGでないと嫌だ
- プレイ時間が長いゲームを遊ぶ気力がない

Marvel’s Spider-Man(PS4スパイダーマン)

開発元:インソムニアックゲームズ
ジャンル:アクションアドベンチャー
プレイ人数:1人
遊びやすさ:★★★★
ストーリー:★★★
難易度:★★★
自由度:★★★★
長さ :★★
やりこみ度:★★★
通称「PS4スパイダーマン」。
スパイダーマンを操作して、ニューヨークの街を自由に滑空できる。ただ街を移動しているだけでも楽しめるほどの最高のクオリティで、プレイ動画がSNSでバズっているのを見て遊びたくなった人も多いはずだ。
映画『スパイダーマン』さながら、「ウェブ・スイング(蜘蛛の糸を発射するやつ)」を自在に使いながら、超快適にフィールドを移動できる。
操作は難しそうに感じるが、シンプルな操作で直感的に「スパイダーマンの動き」が可能で、ちょっとした革命と言えるくらいの操作性の良さがある。
オープンワールドのアクションゲームで、本当に移動してるだけでめっちゃ楽しい!
まさに「動かせる映画」といった感じだ。
グラフィックスやオブジェクトの作り込みがハンパなく、街並みは超リアルだ。「フォトモード」で写真を撮ったり、ニューヨーク観光のように楽しむこともできるぞ。

オープンワールドなだけに、膨大なサブストーリーもあるが、メインストーリーはけっこう骨格がしっかりしていて、映画を体験するように楽しめる。
物語の時系列は、主人公のピーターがスパイダーマンの能力を得てから8年後。ストーリーに関してはしっかりフォローされているので、原作のアメコミや映画をまったく知らない人でも問題なく楽しめると思う。
全体的にやや敵の攻撃力が高く、アクションゲームをあまりやらない人にとっては難易度高めと思われるかもしれないが、難易度の調整はいつでもできる。
個人的には、ステルス要素がしっかりとゲーム性に結びついているところが好感度が高い。
ワールド探索、アクション、育成、ストーリーと、様々な要素がハイレベルで揃っている大作かつ、スパイダーマンという世界観の魅力がぎっしり詰まった版権ゲームとも言える。
むしろ「今までスパイダーマンを見たことがない」という人にこそ遊んで欲しい作品かもしれない。
- スパイダーマンの原作が好き、あるいは気になっている
- ニューヨークの街を爽快感抜群に滑空したい
- 完成度の高いオープワンワールドアクションを遊びたい
- 版権モノ(スパイダーマン)はあまりやりたくない
- やることがたくさんあるゴチャゴチャしたゲームが嫌
- 3Dゲームを遊ぶと酔いやすい

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DARK SOULS III(ダークソウル3)

開発元:フロム・ソフトウェア
ジャンル:ダークファンタジー、3DアクションRPG
プレイ人数:1人(オンライン最大6人)
遊びやすさ:★★★
ストーリー:★★
難易度:★★★★★
自由度:★★
長さ :★★★
やりこみ度:★★★★
熱狂的な人気を誇る「ダークソウル」の最終作となる「3」。
超難しいことで知られているソウルシリーズだが、理不尽な難易度ではなく意味のある難しさで、ゲームを遊ぶことに慣れてしまったゲーマーでも心の底からハマることができる。
ナンバリングタイトルだが、前作を遊んでいなくても問題なくプレイできる。ストーリーがそれほど重視されていないゲームだし、そもそも過去作も含めて基本的にストーリーは意味不明だ。
ゲーム内に示される断片的な情報から考察するタイプの、難解な世界観とストーリーなのだけど、まったく理解していなくでもゲームに何の支障もない。
「物語は楽しんでも楽しまなくてもいい」という姿勢で提示されていて、そういうところもソウルシリーズの素晴らしさだ。

俺は(『Bloodborne』も含めて)ソウルシリーズを全作クリアしているが、各タイトルをどう評価するかは人それぞれだろう。
個人的には、以下のような感想だ。
-
- 『デモンズソウル』……金字塔を打ち立てた一作目。ボスやステージの発想とクオリティが神。しかし、ただでさえ難易度が高いのに草(回復アイテム)が消耗品であることなど不親切な仕様が多い。
- 『ダークソウル』……世界観を確立した作品。デモンズの欠点を解決し、マップ全体に深みと広がりを持たせた。初心者にも薦めやすい。
- 『ダークソウル2』……冒険してる感を味わえる開放感のある作品。疑問に思うところも多いが、他のソウルシリーズと比較して見劣りするだけで普通に良ゲー。やりこみ要素も豊富。
- 『ダークソウル3』……集大成と言っていい。選択肢が増えながらも調和がとれている。過去作の良いところをしっかり引き継いだ、不満点の少ない完成版。
どれから先に初めてもいいが、個人的には初代『ダークソウル』が初心者には最も良いと思う。(PS4やSwitchで遊べるリマスタード版も出たことだし。)当然、この『ダークソウル3』を先にやってもいい。
全体的な完成度で言えば、「3」は文句のつけどころがほとんど見つからない良作だ。「ダークソウル」シリーズは「3」が最後だと開発元のフロムが公言しているが、有終の美を飾るに相応しい出来だったと思う。
- 難しいゲームに全力で挑戦したい
- 「高難易度のアクションRPG」に心が躍る
- 過去のソウルシリーズを遊んだことがある
- ダークファンタジーでありながらも物理的なリアリティが担保されている戦闘が好き
- 完成度の高い作品が好き
- アクションが苦手で難易度が高いゲームは無理
- 暗い感じのテイストが苦手
- 鬱耐性が低い

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キングダム ハーツ – HD 1.5+2.5 リミックス

開発元:スクエア・エニックス
ジャンル:アクションRPG
プレイ人数:1人
遊びやすさ:★★★★★
ストーリー:★★★★
難易度:★★★
自由度:★
長さ :★★★★★
やりこみ度:★★★★
『キングダムハーツ』シリーズは、「PS2」や「PSP(プレイステーションポータブル)」といったハードで販売されていたソフトだが、過去6作品(映像作品も含む)が1本のソフト(約7000円)にまとめられていて、とてもお得になっている。中でもメインとなるのが『キングダムハーツⅠ』と『キングダムハーツⅡ』だろう。
『キングダムハーツⅢ』をプレイする前に、最低でも『1』と『2』は遊んでおきたい。PS2版と比べて、映像の進化はもちろんのこと、ロード時間が短くなっているので快適に遊べる。
「キングダムハーツ」ほど贅沢なゲームは他にないのではないかと思う。まるでディズニーランドに入り込んだかのような楽しげな世界観で、「ディズニー」のキャラと「FFシリーズ」のキャラが入り混じってストーリーが展開していくのが面白すぎる。
ストーリー的にはシリアスな要素が強いものの、一つ一つの「ワールド」がとても明るく楽しげなので、テーマパークのアトラクションをこなすような感じで進めていける。
「アクションRPG」としてもよく出来ていて、爽快感バツグンのアクションを味わえながら、レベルを上げて新しいスキルを覚えていく楽しみもある。

『キングダムハーツⅠ』は、ディズニーの世界観を思う存分堪能できるので素晴らしい。ファンタジー好き、ディズニー好きなら、ゲームとは関係なく楽しめる。アクションが苦手な人でもクリアできるような配慮がされている。
『キングダムハーツⅡ』は、純粋にアクションRPGとして面白すぎる。スキルを得るごとにアクションが強化されていき、爽快感と戦略性が組み合わさったアクションの面白さは、過去の偉大な名作に勝るとも劣らない。もともと「1」の戦闘からアトラクション的な要素が強かったが、「2」ではそこからさらに戦略性が加わって、「キングダムハーツ」ならではの独自性に昇華された最高のアクションゲームとなった。
「1」と「2」の「FINAL MIX」バージョンに加えて、「Re:チェイン オブ メモリーズ」「Re:コーデッド」「358/2 Days」「バース バイ スリープ」の合計6作品が収録されている。
スクエニが成し遂げた偉大な功績である「キングダムハーツ」を、全力で味わい尽くすことのできるパッケージだ。
『キングダムハーツⅠ』だけでも十分に元がとれるレベル。まだやったことのない人は、ぜひ体験してみてほしい。

- 明るくて遊びやすいゲームが好き
- ディズニーやファイナルファンタジーのキャラクターが嫌いではない
- ディズニーランドのアトラクションのようなゲームに心惹かれる
- オールスターが一つの作品に勢揃いすることにワクワク感を感じる
- スクエニが作ったアクションRPGをやってみたい
- 派手な魔法が飛び交うファンタジーに心惹かれる
- キャラクター文化が嫌い
- ディズニーやFFが嫌い
- テーマパークが嫌い
- 光とか闇とか、厨二病っぽいセリフには虫酸が走る
- 一本道のゲームはつまらない

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アサシン クリード オリジンズ

開発元:ユービーアイソフト モントリオールスタジオ
ジャンル:オープンワールド、ステルスゲーム、アクションアドベンチャー
プレイ人数:1人
遊びやすさ:★★★★
ストーリー:★★★
難易度:★
自由度:★★★★
長さ :★★
やりこみ度:★★★
ゲーム表現の一つの到達点だと思う。
「アサシン クリード シリーズ」は、自由を求める「アサシン教団」と、人々をコントロールしようとする「テンプル騎士団」との戦いを描くロングセラーだ。
今作『アサシン クリード オリジンズ』は、10作目であり、時系列的には最も古い、教団と騎士団との戦いの「オリジンズ(起源)」を描くものになっている。とは言え、本作からの未経験者でも何の問題もなく楽しめる。
もともと「アサシン クリード シリーズ」は、時代考証に非常に力が入れられていて、過去の時代にタイムトリップをするような楽しみ方ができるゲームだ。そして本作はそのスゴさ半端ない!
舞台は紀元前のエジプトだ。歴史上最も深い謎に包まれていると言われる古代エジプトだが、おそらくゲーム作品史上最も考証に力を入れ、なるべく当時のエジプトを再現しようとしている。
当時の人々の生活、砂漠の中のオアシス、積み上がったヒエログリフ、ファラオの墓と、「古代エジプト」を心ゆくまで堪能できる。当然ながらピラミッドの中に入ることだってできる。仮に戦闘やRPGが無かったとしても、このワールドだけでも金を払う価値があるレベルだ。(開発にはなんと4年も費やされている。)
本作はオープンワールド・アクションRPGで、好きなところに行けるし、自由に様々なミッションをこなせる。始めてから数時間も経つと、次はどこに行って何をしようかというワクワクが止まらなくなる。

世界観は引き継いでいるが、過去のアサクリシリーズからシステムが大きく変化した。個人的には、かなり良い方向の改良で、大成功だと思う。完全シームレスのオープンワールドへと進化を遂げた。
アクションの上手さとは別にレベルの高さも大事なので、ハック&スラッシュで強くなっていくことができるし、アクションが苦手な人でもレベルを上げればクリアできる。難易度も調整できるので、ゲームが苦手な人でも問題なく楽しめる。
戦闘が行われずにマップを自由に散策し、古代エジプトに関する解説を閲覧可能な「ディスカバリーモード」も実装されている。繰り返し言うが、これだけでも十分に買うに値するクオリティだ。
これほど贅沢に楽しめるゲームはそうは無いと思うので、違う時代を冒険したいと思う人はぜひやってみて欲しい。
- アクション・RPG・オープンシナリオが高いレベルで揃った傑作を遊んでみたい
- エジプトの壮大な世界観の中でゲームを楽しみたい
- 様々な人たちとの交流や、強敵との戦いに胸が踊る
- 「ハック&スラッシュ」や「ステルス」など、様々なプレイスタイルを選べるゲームを高く評価している
- 歴史とか世界観とか、そういうものに一切興味がない
- 考えて行動するオープンワールドよりも、やることが明白なゲームが好き
- ゲームシステムが変化したアサシンクリードは受け入れられない

Detroit: Become Human(デトロイト ビカム ヒューマン)

開発元:クアンティック・ドリーム
ジャンル:オープンシナリオ・アドベンチャー
プレイ人数:1人
遊びやすさ:★★★★
ストーリー:★★★★★
難易度:★★
自由度:★★
長さ :★★
やりこみ度:★★★
スペックお化けなPS4のポテンシャルを最大限まで引き出した、圧倒的な映像のクオリティ。「体験できる映画」のようだが、これを映画と言ってしまうのは失礼かもしれない。ゲームだからこそ可能な作品性があり、強く心打たれる内容だった。
舞台は、人工知能を搭載したアンドロイドが当たり前のようにいる近未来SFの世界。アンドロイドたちに自我が芽生えて暴走するという、SFとしてはわりとありがちなテーマ。犯罪や暴力など、大人向けのシリアステイストで、海外ドラマっぽさが強い。(CEROのレイティングはDで17歳以上対象)

カーラ、コナー、マーカスと、主人公は3人いて、「プレイヤーが選択する行動」によってシナリオが幾重にも変化していく。日本のPCゲームで流行っていた「ノベルゲーム」に近いが、臨場感が別格。このレベルのグラフィックだからこその感情移入体験があって、間違いなくやってよかったと思えるゲームだった。
BGMの楽曲変化など、細かいところのこだわりが本当に凄い。操作性も親切で、「フローチャート」で行動を見直すことができるので、どの分岐にいるのかを簡単にチェックできる。
周回プレイを前提としたリプレイ性の高い内容。あらすじだけを読んだり、ゲーム実況動画を見て済ませるのは勿体無い。自分がプレイヤーになりゲームをプレイしてみてこそ、この作品の価値が理解できる。
- 2018年で最高とも言われている評価の高い作品が気になる
- 「オープンシナリオ」という珍しいゲームジャンルに興味がなくもない
- 映像や演出などを楽しみたい
- ゲームだからこそ体験できる感動を求めている
- ゲームに物語を求めているわけではない
- 気軽に遊べて爽快感のあるゲームがいい
- 洋ゲーや海外ドラマのような言い回しやセリフの掛け合いが嫌い

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ウィッチャー3 ワイルドハント ゲームオブザイヤーエディション

開発元:CD Projekt RED
ジャンル:オープンワールド・アクションRPG
プレイ人数:1人
遊びやすさ:★
ストーリー:★★★★
難易度:★★★
自由度:★★★★★
長さ :★★★★
やりこみ度:★★★★★
とても壮大なオープンワールド・ファンタジーゲームだ。ゲーム関連の様々な賞を総嘗めしていて、海外では「2015年最高のRPG」という評価が確立されている本作だが、圧倒的なクオリティに驚愕する他ない。
ポーランドのゲーム会社が開発元したタイトルで、原作もポーランドのファンタジー小説だ。エロもグロもある中世ファンタジーの世界観で、おぞましいモンスターたちが跋扈しているし、霊的な存在の驚異に脅かされている。人間同士の争いも絶えない。
剣と魔法を使って戦うが、手触り感の強いローファンタジーで、弾薬や罠など、様々な戦略を駆使して戦うことができる。戦闘はとてもリアリティがあり、観察し、考えながら、主人公のゲラルドになったつもりで戦うことができる。知力と判断力を必要とする、玄人好みの戦闘だ。

メインクエストは当然のこと、サブクエストの分量も物凄い。自分の選択によってストーリーが変わってくる、アドベンチャー的な要素もある。トーナメントで騎士たちと腕を競ったり、ワイン農園を作り上げたりなど、サブコンテンツも非常の豊富。特に『グウェント』というゲーム内カードゲームの評価がとても高い。
『グウェント』は、『ウィッチャー3』内で遊べるTCG(トレーディングカードゲーム)で、あまりの人気から、それ自体が単体のPCゲームとして運営されるまでになった。
あらゆる面で、楽しめる要素がふんだんに詰まった大作ゲームだ。
ただ、できることが多すぎるので、ある程度ゲームに慣れた人でないと戸惑うことが多いかもしれない。また、前作を遊んでいなくても普通にプレイできるが、壮大すぎるので物語の全貌を掴むのは難しい。手探りで世界を探索していくところに楽しさがある。大人が本気でハマれるゲームだが、そのぶんガッツリハマるにはエネルギーが必要。
もともとPCやXboxで遊べるゲームで、2016年に発売された『ゲームオブザイヤーエディション』版は、追加ダウンロードコンテンツが最初から入っているし、日本語にもしっかり対応している。
PS4版は、エロ表現などに修正が入っていて残念に思う人も多いだろうが、起こりやすいバグも修正されているので、快適に遊びやすいだろう。
- リアリティのある海外ファンタジーが好きだ
- 没頭できるオープンワールドがやりたかった
- 剣と魔法がありながらも、渋めの世界観が嫌いではない
- やり込める要素がたくさんあったほうが嬉しい
- 洋ゲーならではの壮大さとクオリティの高さを求めている
- ゲーム内で人の話を聞いたり情報を集めるのが面倒くさい
- 残酷な描写が苦手だ
- あまり考えてゲームをするのが好きではない
- 操作方法やシステムが難しいものは遊べない

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて

開発元:スクエア・エニックス
ジャンル:RPG
プレイ人数:1人
遊びやすさ:★★★★★
ストーリー:★★★★★
難易度:★★
自由度:★
長さ :★★★
やりこみ度:★★
一人で遊んで普通に面白い、正統派のドラクエが帰ってきたという感じがする。
ニンテンドーDSの『ドラクエⅨ』は、携帯機器だし、すれちがい通信などの要素が強い変わり種だった。MMORPGとしてリリースされた『ドラクエⅩ』はオンラインプレイ前提だった。
仲間と共に旅をして物語を楽しむ、「王道のドラクエ」を、長い間多くの人が待っていた。そして今作のドラクエは、王道RPGで、待ち望んでいたワクワク感を裏切らない、最高の傑作に出来上がっている。

ゲームシステムは特に目新しさもなく、「普通のRPG」なのだが、素朴な温かさがあり、遊んでいてとても気持ちが安らぐ。
道中のバランス調整が完璧に絶妙で、嫌な思いや理不尽に感じることは一切ないが、だからと言って簡単でも退屈でもない。常に「これは面白いゲームだ」という安心感に包まれながらずっとプレイしていることができた。「さすがドラゴンクエスト!」と叫びたくなるほどに。
単純なグラフィックや豪華さではなく、手の尽くされた丁寧さ。過去作を遊んできたがゆえの補正も加わっているのかもしれないが、今作は特にスゴすぎると思う!
シナリオに「堀井雄二」、音楽に「すぎやまこういち」、キャラデザに「鳥山明」という黄金のメンツで、「集大成を作るぞ」といった気合いで取り組んだそうだ。
個人的には、特にストーリーがものすごく良いと感じた。堀井雄二氏はマジでヤバい。もちろん、音楽やデザインも素晴らしく、それゆえにますます物語が叙情的に感じる。
ネームバリューを裏切らない超名作で、今までドラクエを遊んだことがないという人にも、これは間違いなくおすすめできる。
- 良質なコマンドRPGがやりたかった
- 王道のドラクエを求めていた
- 遊びやすいゲームが欲しい
- ストーリーに感動したい
- 仲間との掛け合いを楽しみたい
- 懐かしく素朴な世界観に浸りたい
- 選択するだけで動かせないRPGは時代遅れだ
- 自由度が少ないゲームは退屈だ
- ドラクエの世界観があまり好きではない

DARK SOULS REMASTERD(ダークソウル リマスタード)

開発元:フロム・ソフトウェア
ジャンル:ダークファンタジー・3DアクションRPG
プレイ人数:基本1人(オンラインで6人まで)
遊びやすさ:★★★
ストーリー:★★
難易度:★★★★★
自由度:★★
長さ :★★★
やりこみ度:★★★★
名作『ダークソウル』が、より遊びやすく、美しく、臨場感たっぷりになった「リマスタード」バージョンで再登場。もともとはPS3のソフトだが、PS4で遊べるようになった。内容自体は原作とほぼまったく変わっていないが、「追加DLC」の内容が最初からついている。
『ダークソウル』は、フロムソフトウェアの「ソウルシリーズ」第2段であり、「ダークソウルシリーズ」の第1段だ。
「ソウルシリーズ」の最初は『デモンズソウル』からなのだが、『ダークソウル』から始めてもストーリーやシステムで戸惑うことは何一つない。むしろ、「エスト瓶(回復アイテム)」などが採用されたゲームシステムは前作『デモンズソウル』よりも親切なので、個人的にはシリーズの中でもこの『ダークソウル』を最初に薦めたい。
圧倒的な高難易度のゲームとして知られている。ゲームの腕に自信がある人でも、何度も途中でゲームオーバーになってしまうだろう。だが、理不尽な難しさはなく、むしろ「遊びやすい」とすら言える。
操作もシステムもかなりシンプルで、戸惑う要素はない。ジャンプアクションのような目まぐるしい動作はなく、盾を構えて剣を振り、魔法や呪術を補助的に使う、わかりやすいアクションRPGだ。ダンジョンを攻略し、ボスを倒していくという、まさに王道で、ゲームシステム自体はとても明快なのだ。
だが、めちゃくちゃ難しい。とにかく敵が強く、何度もチャレンジすることを前提に作られている。やっとのことでボスまでたどり着いたら、そのボスが圧倒的な強さで、心が折れそうになることもしばしばだ。
しかし、不思議なことに、嫌な気持ちになったり理不尽さを感じないのが、ソウルシリーズのすごいところ。徹底的に調整され尽くしたゲームバランスで、「次こそはクリアしたい!」と夢中になってしまう。トライ&エラーを繰り返しているうちに、糸口が掴めてくる。

『ダークソウル』は、大人が全力でハマれるゲームなのだ。
子供の頃は、とても熱中してゲームにのめり込んでいたが、大人になってからは、なかなかそういう感覚を味わえなくなっていた。へたにゲームがうまくなって、刺激にも慣れてしまっていたのだ。しかし、『ダークソウル』はそうはならなかった。
ゲーム慣れした大人が、まるで子供に戻ったように、全身全霊でゲームの世界に没頭し、感覚を研ぎ澄ませて世界を探索できる。「強い敵」と戦って、コントローラーを握る手が汗ばみ、心臓がドキドキと波打つような感覚を思い出すことができる。
そして、強敵を倒したときの、あの格別の嬉しさを心の底から感じることができる。
ゲームが好きな人、ダークファンタジーが大丈夫な人、アクションがそんなに苦手じゃない人は、是非とも『ダークソウル』をやってみて欲しい。
オンラインで協力や対人が可能だが、基本的にはソロプレイのゲームだ。オフラインでもまったく問題なく楽しめる。(むしろ最初はオフライン推奨かもしれない。)
近年の任天堂作品以外の国産ゲームで、おそらく最も海外から評価されている作品でもある。
歴史に名を残すべき、まぎれもない神ゲーだ。

- 今までそれなりにゲームを遊んできて、やや慣れてしまっている
- アクションRPGというジャンルが好きだ
- ダンジョンやフィールドを探索するのが好きだ
- 理不尽な要素の少ない高難易度ゲームを探していた
- 全力でゲームを遊んで達成感を得たい
- アクションが得意ではない
- ゲームが苦手なので難易度が調整できるものがいい
- ダークファンタジーの残酷な世界観が無理
- 明るい雰囲気のある作品じゃないとやる気にならない

ゲームは一生楽しめる素晴らしい趣味だ!
ファミコンの発売に心をときめかせた古参ゲーマーだが、あの日から、リアルタイムにゲームの進化を体感し続けることができた。
一時期は仕事がめちゃくちゃ忙しくなり、ゲームをやらない時期が続くこともあったが、やはりゲームは心の糧になる。オッサンになると、色んなゲームに慣れてしまって楽しめなくなるのではないかと思ったが、全然そんなことはないようだ。世の中にはまだまだ、心の底から楽しめるゲームがたくさんある。
「ゲームが趣味」と言える人の将来は明るい。仕事を引退して手持ち無沙汰になっても、娯楽には事欠かないからだ。現在発売されているゲームだけでも、一生楽しめる自信が俺にはある。そう思えるようになるためには、やはり「PS4」など家庭用ゲーム機の大作をやるのがいいと思う。
「ガチャ」や「運営」のあるスマホアプリのゲームも楽しいが、長いスパンで遊ぶなら、絶対にPS4のほうがコスパが良いし、質の高い楽しみ方ができるだろう。
PS4で遊ぶゲームを探してここにたどり着いたあなたは良い選択をしていると思う。この記事がゲーム選びの参考になったのであれば幸いだ。
この記事では、有料のPS4ゲームのおすすめを紹介したが、パソコンで無料で遊べるタイトルを探している人は、「おすすめPCゲームをランキングで紹介【パソコンの無料オンラインゲーム】」などの記事もあるので、ぜひ参考にしてもらいたい。
ナイス記事です!他のネットまとめより参考になりましたよ(*^^*)
自分は任天堂の「ゼルダBotW」と並んで「ウィッチャー3」が最高のオープンワールドだと思っているので、執筆者様と同じ意見で嬉しいです
ダークソウルはちゃめちゃに難しいけど激ハマり中です
納得感のあるランキングでした
デトロイトを知れて良かったです、ありがとうございます
やっぱ他人が選ぶランキングってあてにならねぇですね。
地球防衛軍5は友達とプレイしたら5位以内に入るくらい楽しいです。
ダークソウルは楽しいけど、1位になるほどではない。ブラットボーンの方が話も面白いしアクションも派手。
ウィッチャー3もめちゃくちゃ広いってだけで、話はやっぱ洋ゲーなんで意外と雑。なので、せいぜい10位かそこらだと思う。面白いのは確かだけど。
ペルソナ5やドラクエ11が、キングダムハーツやダークソウル、その他のゲームより評価が低いのはあり得ない。これはマジでない。
正直、ペルソナ5とドラクエ11は群を抜いてると思う。ストーリーへの没入感と、思わず声が出てしまい、鳥肌の立つ演出。
キングダムハーツは全てプレイしているけど、楽しいなぁって感じだし、クリア後にキンハロスになった事はない。
でも、ランキングって、プレイヤーそれぞれの価値観だから仕方ないね。
最後の一行で済む話笑笑
まぁランキングなんてそんなもん。ペルソナ好きだけど5は本当苦痛だったつまんなかった。
納得度の高いランキングですね
けっこう参考になります
FIFA、グラセフ、テイルズが入っていればもっと良かったと思います
個人的にはライフイズストレンジが一押しの神ゲーです
ジャストコーズ入れて欲しかった
ランキングの上下は別として、かなり妥当なソフトを取り上げてると思う。
ニーア、BF1、ホライゾン、モンハン、アサクリ、デットバイデイライト、ペルソナ5プレイ経験あり、どれも面白かった。
追加するならラストオブアス、GTAシリーズ、メタルギアソリッドシリーズ、ファークライシリーズ、スパイダーマンとか。
アクション・RPG以外だと、レインボーシックスシージ、ライフイズストレンジ、7days to die、戦場のヴァルキュリアとか面白かった。
GoW入ってないとかマジかよ
海外のランキングではほぼトップなのに
日本人視点だから洋ゲーは不利。
ペルソナ5/ニーアと、ウィッチャー/GoWのAmazonレビュー比べればよくわかる。
だからGoWは神ゲーってことでおけ。
メタルギアは?;
ARKサバイバルは?
ラストオブアスを入れてほしかった、、読み進めていってどこで出るのかと思ってたのに出てこなかった、、
筆者がフロムゲー好きなだけのランキングじゃん
2月にPS4 を買って、ARK一筋で遊んできましたが、そろそろ違うタイトルもプレイしたいなと思い参考にさせていただきました。
紹介文が参考になるのはもちろん、面白くて隅々まで全部読んでしまいました(^^)
文章や強調の使い方がとても上手で、きっとお仕事もできる方なのだと思います。
ランキングを拝見した結果、やりたくなったゲームばかりで迷いましたが、ドラクエIX買って来ましたよ〜
プレイするのが楽しみです♫
ありがとうございました!
ぷるぷる、今まで読んだランキング記事のなかで一番しっかりしてると思ったよ。アフィリエイトの欲求が全面に出た記事が多すぎて、ボクはつかれてしまったよ。ピキー。
久しぶりPS4ゲームをしたくなって記事を拝見しました(最近スマホアプリばかり)。当たり障りない万人受けする記事には辟易していたので、私的好みも入ってる方が個人的にグッときた。
スパイダーマン。アサクリオリジンズ。はやりたくなった。デトロイトは全くノーマークだったので興味ひかれる。
すでにプレイしたソウルシリーズやウィッチャー3等の記事は思い出しながら読んでました。いいゲームはずっと心に残るものがありますね。
あまり有名じゃないけど佳作、傑作ゲームをぜひまた教えていただきたいです。
なかなか楽しめました。ありがとうございます!
私は50を超えたオッサンですが、デモンズ~以降それこそ
「50を超えたオッサンがここまでのめり込めるゲームを世に出してくれたフロムソフトウェアに感謝したい。」
と常々思っていたので、大変共感しました(^^)/
今まで見たPS4のお勧め記事で一番中身がしっかりしてた
参考にします