最近はニコニコ動画のゲーム実況動画をよく見ている。
ニコニコ動画のレジェンドである「レオモン」さんの動画を見たのだが、普通にめちゃくちゃ感動してしまった!
レオモンさんは、「ポケットモンスターコイキング~金鯱の逆鱗~」という動画を、2011年の10月8日に投稿して、最終話の投稿が2017年5月5日。
全12話(前編と後編がある話もあり、実質全20話くらい)の動画なのだが、5年以上もの歳月をかけて完結した。
まだ見たことがない人は、第1話をまず見てみてほしい。
【実況】ポケットモンスターコイキング~金鯱の逆鱗~ 第1話
やってる企画の「マゾ」具合がやばいし、編集の凝り方がすごい。
まず、色違いのコイキングをピンポイントで狙ってゲットする時点で、かなり大変。
その後、コイキング1匹で「ポケモンルビー」を全クリするのも大変なのだが、レオモンさんは、自分で縛りを自主的にどんどん追加していく。
見ていて「もうやめてくれよ……」と思うくらい、「ドM」な縛りゲーム実況だ。
今は、ゲーム実況と言えばYouTubeだけど、かつてはゲーム実況と言えば「ニコニコ動画」だった。
そして、レオモンさんの「金鯉」は、ニコニコ動画的なゲーム実況のカルチャーをすごく感じる動画で、けっこう感動してしまった。
もともとゲーム実況というのはアンダーグラウンドな試みで、メーカーから許可をもらっていたわけではなかっただから、当時のゲーム実況は、ちょっと自虐的というか自罰的というか、悪いことしてるから、自分から苦行を背負う、みたいな文化があったのかもしれない。
レオモンさんが投稿を始めてからの「ゲーム実況」は、どんどん世間に認められ始めて、どんどん人気プレイヤーが出てきた。自分は、ゲーム実況は好きだが、コメントで罵倒する人が多いニコニコ動画があまり得意ではなくて、YouTubeをメインに見ていた。プラットフォームの勢力図が変わって、ニコニコ動画からYouTubeに鞍替えする人気者がたくさん出てきた。
レオモンさんは、実直な人だと思う。多くの人が転身していく中で、最後まで「ポケットモンスターコイキング」と「ニコニコ動画」にこだわり、完結させた。
レオモンさんほどのトークスキルと編集スキルがあれば、YouTubeとかに行って、もっとラクに再生数とお金を稼げるようなやり方はいくらでもあったように思う。
それでも、最初の自分のファンの期待に応えるやり方を、5年以上もかかって完成させたことに感動する。
最後まで動画のクオリティには手を抜いていないけど、最終回の「再生数」は、彼がかけた苦労ほどは伸びていない。なんというか、投稿している間に時代の空気感が変わってしまったのだと思う。
それでも、改めて最初から最後まで見てみると、投稿者の人柄とプライドと、時代の空気感のようなものを感じて、けっこう胸に来るものがある。
もちろん、単純に娯楽作品として見ても「金鯉」はめちゃくちゃ面白いので、気になった方はぜひ見てみてください。
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