「Steam」で購入することのできるおすすめのゲームを紹介していく。
「Steam(スチーム)」は、アメリカの会社「Valve Corporation」が運営する、ゲームソフトをデジタル販売するための最大手プラットフォームの名称だ。
- ゲーム用PCを買ったので面白いゲームを探している
- インディーズゲームにはどのような名作があるか知りたい
- 家庭用ゲーム以外の最先端のゲーム文化を知りたい
という方は、是非この記事を読んで欲しい。
どんなゲームなのかは、動画を見たほうが手っ取り早いので、各タイトルのゲーム実況動画へのリンクも合わせて記載している。
「Steamらしい」おすすめのゲームを紹介
今回の記事では、荒削りだが発想力があって面白い、「steamらしさ」のあるタイトルをメインに紹介していく。
steamの醍醐味は、今までにない作品性とアイデアを持ったゲームに出会えることだからだ。そのため、人気作のナンバリングタイトルは紹介せず、なるべくインディーズ色の強いものを中心に選んだ。
例外はあるが
- インディーズや小規模な会社が製作・運営しているもの
- steamが初出のもの
- 店頭ではほとんど見かけず、steamで購入するのが便利そうなもの
をメインに紹介していく。
ちなみに、Steamのゲームは基本的に有料だ。
無料で遊べるPCゲームを探しているなら、「無料のPCゲームのおすすめをランキングで紹介」の記事が参考になる。
Steamはインディーズゲームにお金を支払いたいと思う人向けのプラットホームなので、ピンとくる作品を見つけたなら応援するような気持ちで購入してみよう。
Steamセールとは
Steamと言えば、様々なセールが開かれることで有名だ。steamをインストールしたことがない人でも、TwitterなどのSNSで話題になるのでセールの存在は知っていたりする。
「サマーセール」「ウィンターセール」「ハロウィンセール」「旧正月セール」などの特定の時期に開催されるものや、「ローグライクセール」「パブリッシャーセール」などゲームのジャンルや企業ごとに開催されるものがある。
将来のセールの予定は公開されていないが、1年に何度かチャンスがあることは確実だ。気になるゲームに目をつけておいて、セール期間があったら一気に購入する人が多い。良さげなタイトルを見つけたら遊ぶ時間がなくてもとりあえずセール時に爆買いして積んでおくのがスチーマーしぐさだ。
セール期間中は、「せっかくだから気になるものは買っておこう」というモチベーションでマイナーなゲームが購入されることがあり、それがキッカケでブレイクしたタイトルもある。「Steamセール」とはとても良い文化!
もちろんsteamタイトルはたいていパッケージソフトよりも安いので、遊びたいものがあればセール期間外でも普通に買うべきだ。「セール中も値引きはしない」と公言しているタイトルもたくさんある。
早期アクセスゲームとは?
Steamで売られている多くのゲームが「早期アクセスゲーム」という位置づけになっている。まだ完全版ではないが、試作的に売っているよ、という意味だ。
ただ、このラベルは作り手の意識を表すもので、家庭用ゲーム機のパッケージタイトルよりも完成度の高い早期アクセス版もあるし、完成版だからといってクオリティが高いとは限らない。あまり気にする必要はないだろう。
早期アクセス版で購入したゲームが正規版になったからといって追加で料金がとられたり、また買い直しになるといったことはまずない。早期アクセスの時点で買っていたほうが安く済む場合が多い。
ゲーム実況動画を一緒に紹介する理由
steamは、基本料金無料のスマホゲームやPCゲームとは違い、「購入」してからゲームを遊ぶプラットフォームだ。
「お試しで遊んでみる」ということができないので、ゲーム実況のプレイ動画を見て購入するかどうかを決めるのが一番いいと思う。そのため本記事では、面白く見れるゲーム実況動画のYouTubeかニコニコ動画へのリンクも一緒に紹介している。
ゲーム購入画面には公式が用意したゲームのトレーラーを見ることができるが、実際にプレイする場面を見たほうがどんなゲームかわかりやすい。
Steamのおすすめゲームを紹介
この記事では
- 公式steamサイトページへのリンク
- リリース日
- 開発元
- 価格
- 公式日本語サポートの有り無し
- 対応しているOS(オペレーションシステム)
- ジャンル
- 世界観
をそれぞれ記述している。ディベロッパー情報や価格に関しては、執筆時点でのsteam公式サイトの記述に準拠している。価格は更新される場合があるし、今後のアップデートで日本語対応が追加される場合も当然ある。
また、
- 親切度……快適に遊びやすいかどうか
- 難易度……攻略するのが難しいかどうか
- 自由度……できることの幅が広いかどうか
- 完成度……ゲームとして完成されているか
を★でレビューしている。ただ、難易度や自由度が高いゲームが必ずしも良いものとは限らないので、★の多さはあくまで傾向を表すものとして捉えてもらいたい。また、完成度はあくまで執筆時点での印象だ。
それでは、前置きが長くなったが紹介していきたい。
特にランキング形式などではなく、思いついたものから順番に紹介している。気になったものがあれば、公式サイトに行くか、関連リンクの実況動画を見るなどしてほしい。
Cuphead(カップヘッド)

リリース日:2017年9月29日
開発元:Studio MDHR Entertainment Inc.
価格:1,980円
日本語サポート:無し
対応OS:Windows
ジャンル:アクションRPG、2D横スクロールアクション
世界観:カートゥーン、レトロ風、ノスタルジー
親切度:★★★
難易度:★★★★★
自由度:★★
完成度:★★★★★
1930年のカートゥーンにインスパイアされたというこだわりのビジュアルと、ゲームクリアに実力が必要だった頃のレトロゲームを彷彿とさせるような高難易度で、一時期大ブームが起きた名作。
ゲーム業界経験のない建設作業員だったモルデンハウアー兄弟が、持家を抵当に入れてまで開発に打ち込み、渾身の賭けに出てリリースしたのがこの『Cuphead』だ。
少人数制作とは思えないほどの圧倒的なクオリティの高さで話題になった。背景は手書きの水彩画で書かれていて、BGMも録り下ろしのジャズが使用されているようだ。
好きな人は好きであろう作品で、道中もボスも、本当にこだわり尽くされている。金と人を注ぎ込んだだけでは、このような作品を作ることは不可能だろうと思わさされる。
難易度はとても高いが、理不尽な難しさとは感じないように調整されている。操作キャラであるカップヘットとマグマンは、色んなワザを着脱可能で、進めていくたびに強くなっていくアクションRPGのような要素もある。
独特の「キービジュアル」に惹かれた人も、「高難易度の横スクロールアクション」というコンセプトに惹かれた人も、どちらも期待を裏切らないので、遊んでみて損はしないだろう。
Dungreed(ダングリード)

リリース日:2018年2月15日
開発元:TEAM HORAY
価格:1,010円
日本語サポート:有り
対応OS:Windows、Mac
ジャンル:2DアクションRPG、ローグライクダンジョン
世界観:ドット絵、ファンタジー、JRPG
親切度:★★★★
難易度:★★★★
自由度:★★★
完成度:★★★★
韓国の「TEAM HORAY」という会社が作成した、ローグライクな横スクロールアクションRPGで、ダンジョンに入るたびに地形や敵が異なる。ある程度のパターン性はあるし、各階層のボスは共通しているものの、死ぬとすべてのアイテムを失って1階からやり直しというゲーム性は、「風来のシレン」などの作品に似ている。
暖かみのあるピクセルアート(ドット絵)が魅力的なビジュアルだ。
ローグライクなゲームは、RPG要素が強めなものが多かったが、本作はアクション要素が強め。たくさんの種類がある武器はそれぞれ操作性が違い、手に入るものにはランダム性があるので、ダンジョンに潜るたびに違った冒険ができる。
食事をするたびにステータスが向上し、食事するごとに得られる効果と、武器や防具やアクセサリーとで色んなスキルのバリエーションが発生するので、その組み合わせを考えて進めていくのも楽しい。RPG要素もしっかりあって、まさに「アクションRPG」と呼ぶべき出来だ。
アクションの要素が多くを占めるものの、HP管理が重要なローグライクでもある。めちゃくちゃ楽しいので、アクションが苦手でない人にはぜひおすすめしたい。
現状ではボリュームはそれほどはないが、難易度が高いので満足するまで遊べるだろう。値段を考えれば十分すぎる。
現時点でもすでに完成度が高く日本語対応もしているので、MODなど入れなくても楽しめるsteamの良ゲー。
Kenshi(ケンシ)

リリース日:2013年3月21日
開発元:Lo-Fi Games
価格:1,980円
日本語サポート:有り
対応OS:Windows
ジャンル:オープンワールド、サンドボックス、ストラテジー、パーティーベースRPG
世界観:世紀末、シビア、砂漠、盗賊、農民、人食い人種
親切度:★
難易度:★★★★
自由度:★★★★★
完成度:★
「Kenshi(剣士)」というタイトルだが、日本人クリエイターが作ったものでもなければ、日本を舞台にしたものでもない。
世紀末的な世界観のオープンワールドで、建築したり、街を作ったり、NPCを奴隷にしたり人肉にしたり、あるいは自分が奴隷になったりする。
「オープンワールド」+「リアルタイムストラテジー」+「RPG」+「クラフト」と、盛りだくさんの要素が詰め込まれた超意欲的な作品。
主人公やその仲間たちは、特別な力を持たない、他のNPCと同じ「普通の人々」で、ゲーム開始時はとてもシビアな状況から始まる。そこそこの強さのやつに立ち向かうとすぐに負けて奴隷にされてしまうし、拠点を作って力を蓄えようとしていても、良からぬ輩が頻繁に襲撃してくる。
セーブするタイミングによっては、全員死ぬしかなくてそのまま「詰み」ということも。
完成度が高いわけではないので、自分で試行錯誤しながら遊んでいくのが好きな人に向いている。
現状で快適に遊べるとは言い難いが、唯一無二の雰囲気があり、今後が楽しみなゲームだ。まだ「早期アクセスゲーム」という位置付けで、これからも改善が進んでいくと思われる。
RimWorld(リムワールド)

リリース日:2013年11月4日
開発元:Ludeon Studios
価格:3,090円
日本語サポート:有り
対応OS:Windows、Mac、Linux
ジャンル:基地運営、シミュレーション、ストラテジー、サバイバル
世界観:宇宙、SF、シビア、ピクセルアート
親切度:★★
難易度:★★★★★
自由度:★★★★
完成度:★★★★
Steamシミュレーションゲームの鉄板中の鉄板。
辺境の惑星(RimWorld)に不時着した3人が、周辺に散らばる資源を集め、宇宙船を完成させて脱出するのが目的。
かなり環境が厳しく、食料、燃料、住人の精神状態、怪我や病気など、様々なことを考慮に入れなければ生き残れない。
外敵の脅威もあり、蛮族や宇宙海賊が襲ってくるが、生け捕りにして仲間にすることもできたりなど、自由度が高い。
初見で普通に遊べば全滅することになるが、トライアンドエラーを繰り返せば生き延びる方法がわかってくる。ハマる人はがっつりハマる、「まさにシミュレーションゲーム」と言いたくなるような傑作だ。
シビアなゲームで、残酷な描写もあるが、2Dドット絵風に描かれているので、ホラーやバイオレンスがダメな人でも問題ない。イージーモードを選べるので苦手な人でも遊べる。
ディベロッパーがMODを歓迎しているので、MOD導入によって様々なテイストやバランス調整で遊べる。
完成度が高いだけあって早期アクセスゲームにしてはやや値段はするが、数百時間は遊べるゲームで、コストパフォーマンスは最強。
Factorio(ファクトリオ)

リリース日:2016年2月26日
開発元:Wube Software LTD.
価格:3,000円
日本語サポート:有り
対応OS:Windows、Mac、Linux
ジャンル:リアルタイムストラテジー、サバイバル、シミュレーション
世界観:メカ、建築、工場自動化
親切度:★★
難易度:★★
自由度:★★★★
完成度:★★★★
2012年からアルファ版がリリースされているゲーム。まだ公式は「早期アクセス」と位置づけているが、現時点で非常に完成度の高いリアルタイムストラテジー。
個人的は、steam史上最大の時間泥棒だと思う。ハマってしまう人にとっては麻薬的な魅力があり、仕事や課題を抱えている人が息抜きに手を出すと戻ってこれなくなる可能性があるので注意。
主人公は宇宙飛行士だったが未知の惑星に墜落してしまう。環境を守ろうとする原住民と対立しながら、資源を回収してロケットを製造するのが目的。
『マイクラ』に近い資源集めのゲームなのだが、採掘、輸送、加工、製造の過程を自動化することができ、それがめちゃくちゃ面白い。産業が発展していくほどに原住民からの攻撃も勢いを増すので、けっこうな緊迫感がある。
「効率」を考えるのが好きな人におすすめ。難しそうに見えるが、最初は小規模から始まるので、簡単なところからステップアップしていくことができる。
「セールや値下げを行う考えは一切ない」と公式が情報を発信していて、通常時もセール時も変わらず約3000円のソフト。ただ、クオリティの高さはsteamの作品の中でもトップクラスなので、全然安い。
Robocraft(ロボクラフト)

リリース日:2017年8月24日
開発元:Freejam
価格:基本無料(有料DLCあり)
日本語サポート:有り
対応OS:Windows、Mac、Linux
ジャンル:TPS、ロボットビルディング、アクション
世界観:メカ、ロボット、ポップ、現代風、カートゥーン
親切度:★★
難易度:★★
自由度:★★★
完成度:★★★
略称は「ロボクラ」。無料お試しプレイが可能なオンラインTPSで、リリース時はめちゃくちゃ遊んだ。
自由にパーツを組み合わせてロボットを作り、オンラインで他プレイヤーと対戦する。任天堂の名作『カスタムロボ』などを彷彿とさせるような、ガンダムやロボット好きにはたまらないゲーム。
ロボット製作にはかなり自由度があり、作り上げたロボットで戦うことができ、報酬として手に入れたパーツでロボを強化していく。ロボをベースにした「ハック・アンド・スラッシュ」で、「こういうタイプのゲームが好きな人ならハマらないわけがない!」という最高のコンセプトだ。
2013年の3月から早期アクセス版が遊べたが、2017年8月に正規リリースとなった。
昔は雑なゲームだったのだけど、アップデートされるたびにガチ勢に寄せた仕様になって、昔ほどの自由度はなくなったように思える。「eスポーツ」に近い形になってしまった。
「自由にクラフトできる」と「バランスの良い対戦が楽しめる」というのは、基本的に対立する概念であって、対戦パートを重視するほど、もともとあった雑な面白さが減っていくというジレンマがある。そういう意味で、かなり難しい課題を抱えたタイトルであり、アップデートするたびに批判や議論が巻き起こる。(元が神ゲーだっただけに批判している人も熱が入りすぎているように見える。)
不満に思うところを差し引いても素晴らしい作品だし、無料でも十分に遊べるので文句はないのだが、テスト版の段階からユーザーに遊んでもらうことのできるSteamの酸いも甘いも噛み分けたようなゲームと言える。
個人的には、何でもかんでも「競技化(eスポーツ化)」するような昨今の風潮は反対であり、もっとライトに楽しい遊び心地を追求したゲームが増えて欲しいと考えているが。
The Forest(ザ・フォレスト)

リリース日:2014年5月30日(正式版:2018年5月1日)
開発元:Endnight Games Ltd
価格:2,050円
日本語サポート:有り
対応OS:Windows
ジャンル:オープンワールド、ホラー、サバイバル、FPS、アドベンチャー、シミュレーション
世界観:リアル、グロ、ホラー、自然、残酷、人食
親切度:★★
難易度:★★
自由度:★★★★
完成度:★★
アーリーアクセス版の時点でとても高い人気を集めていた、オープンワールドのサバイバルホラーゲームだが、2018年5月に正規版としてリリースされた。
飛行機が不時着し、謎の森でサバイバル生活を余儀なくされた主人公をプレイヤーが操作する。
自由度が高く、クラフトシステムなど多くの選択肢があるが、飢えや気温の変化、外敵の脅威から見を守らなければならない。うまく状況を整えなければゲームオーバーになってしまう。『マイクラ』のようなサンドボックス系のゲームと比べて、サバイバルの要素が強め。
島に住んでいる原住民は人食いミュータントで、主人公を見ると襲ってくる。やり方次第では返り討ちにすることも可能なので楽しい。
わかりやすい危機的な状況と、臨場感のあるFPS視点で、セーブやロードすらできないバグばっかりの初期の時点から人気のあったゲームだ。
どんどんアップデートされていて、オンライン対応で複数人でプレイできるし、VRプレイにも対応した。ストーリーもちゃんとあって、もちろん1人プレイでも楽しめる。
これからの進化にも期待が持てるタイトル。グロテスクな表現はかなり強烈なので、苦手な人は注意。
7 Days to Die(セブンデイズ・トゥ・ダイ)

リリース日:2013年12月14日
開発元:The Fun Pimps
価格:2,480円
日本語サポート:無し
対応OS:Windows、Mac、Linux
ジャンル:サバイバルホラー、ゾンビ、FPS、アクション、クラフト
世界観:ゾンビ、リアル、終末
親切度:★★
難易度:★★★
自由度:★★★★★
完成度:★★★★
略称は「7DTD」。
核戦争後の都市にゾンビが徘徊していて、その世界を生き延びようとするという世界観。
プレイヤーは武器や建築を駆使しながら、食料を集めて過酷な世界をサバイブする。昼夜の概念があり、ゾンビは昼には行動が遅いが、夜になると凶暴化する。
アメリカの「ゾンビもの」の王道を踏まえた作品だが、シンプルに楽しい。操作はやや複雑だがやることはわかりやすく、ドキドキハラハラする臨場感たっぷりのゲーム性を味わえる。
物理演算のシステムが用いられていて、耐久度のなくなった建築物は崩壊する。ランダム性のある要素によって予想外の状況が発生するので、なかなか飽きることがない。ゾンビを掻い潜りながらアイテムを集めたり、クラフトでしっかり拠点を作って少しずつ強くなっていったりなど、非常に自由度の高いサバイバルゲームだ。
単なるサバイバルのシミュレーションに終わらず、レベルデザインがよくできているので、ちゃんとゲームとしての面白さが味わえる。
この手のサバイバルゲームの中はsteamには数多くあるが、自由度とゲームバランスの完成度が頭一つ抜けているように思う。
まだアーリーアクセス版という位置付けでありながらも、PS4やXboxでパッケージ版が発売されたりもしている。
オンラインで協力プレイやPvPが可能だが、現状は各プレイヤーがサーバーを用意する必要がある。
日本ではあまり知られていないマイナーなゲームで、日本語対応もしていないものの、面白さは保証する。ゲーム慣れしていない人にはややハードルが高いかもしれない。現時点でも十分だが、完成したら神ゲーになる予感しかしない。
Mount & Blade: Warband(マウント&ブレード:ウォーバウンド)

リリース日:2010年3月31日
開発元:TaleWorlds Entertainment
価格:1,999円
日本語サポート:有り
対応OS:Windows、Mac、Linux
ジャンル:RPG、ストラテジー、アクション、オープンワールド
世界観:中世ヨーロッパ、ローポリゴン
親切度:★★
難易度:★★★
自由度:★★★★
完成度:★★
「Mount & Blade(マウントアンドブレイド)」は、中世ヨーロッパを舞台にしたRPGで、トルコのゲーム会社「TaleWorlds Entertainment」が運営している。
色々なジャンルを雑に組み合わせた複合的なゲームといった感じ。自由度が高く、主人公は流浪の騎士として「カルラディア」と呼ばれる中世ヨーロッパ風の世界に投げ出される。強国の勢力に属して出世を目指す、独立して自らが王となり覇権を目指す、盗賊になって人々から略奪を働く、など、自由なプレイスタイルで遊ぶことができる。
魔法は存在せず、剣や弓といった現実的な戦い方がメインだ。
ゲームシステムが洗練されているとは言えないが、MODなどを使って色んな楽しみ方ができる。アップデートも定期的にされ続けているので好感が持てる。購入して損をした気分になることはないだろう。MODを導入しないバニラの時点ではグラフィックはしょぼいが、システム要件が低いので低スペのPCでも意外に動かせる。
普通にパッケージゲームとして遊ぶのであれば、近年の大作タイトルの基準からすれば不満の多いものになるのだろうが、手探りで遊んでいるときの面白さは唯一無二だ。
日本ではあまり知られていないが、けっこう有名で、Steamを代表するタイトルの一つ。
Portal(ポータル)

リリース日:2007年10月9日
開発元:Valve Corporation
価格:600円
日本語サポート:有り
対応OS:Windows、Mac
ジャンル:FPS、アクションパズル、アドベンチャー
世界観:SF、無機質、密室
親切度:★★★★
難易度:★★★
自由度:★★★
完成度:★★★★★
エポックメイキングなFPS(ファーストパーソンシューティング)の名作として語り継がれているタイトル。
「ポータルガン」を使って、実験室からの脱出を試みる、一人称視点のアクションパズルシューティング。
ポータルガンは、「ブルーポータル」と「オレンジポータル」を設置することができ、「ブルー」に飛び込むと「オレンジ」から、「オレンジ」に飛び込むと「ブルー」から出てくる。この仕組みを使ってステージを攻略していく。
それまでFPSと言えば、敵を倒していくものだったが、戦闘がまったくないFPSゲーム(アクションパズルゲーム)の可能性を提示したのが本作だ。重力や物理エンジンも取り入れらていて、後の数多くのゲームのベースにもなっている。
10年以上前のゲームではあるものの、今やっても間違いなく楽しめる殿堂入りのタイトルだ。
ボリュームは少ないが価格も安い。ストーリーテリングも魅力の一つであり、短時間で満足な体験が得られるだろう。
教養として一度クリアしておいても損はしない。
PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS(PUBG)

リリース日:2017年3月24日
開発元:PUBG Corporation
価格:3,300円
日本語サポート:有り
対応OS:Windows
ジャンル:FPS、マルチプレイヤーサバイバル、PvP
世界観:現実、実写、バトルロイヤル
親切度:★★
難易度:★★★★
自由度:★★★★
完成度:★★★★
現在はここで言うまでもなく圧倒的な知名度を獲得したゲームだが、あえて紹介しておきたい。おそらく、現状、steamにおいて最も成功したと言えるタイトルである。
アイルランド人のゲームクリエイターであるブレンダン・グリーンが、韓国のゲーム会社に移って開発、運営を指揮した。
2017年3月24日にsteamの早期アクセス版が開始され、その大掛かりかつ斬新なゲーム性に注目が集まった。2017年12月20日に正式版としてリリースされ、世界中で大ブームを巻き起こした。
100人のプレイヤーが無人島に投げ出され、最後の1人が生き延びるまで戦うバトルロイヤルを行うというゲームシステム。
技術の進化(同時通信の高速化)によって可能になった、キャッチーかつシンプルな対人ゲームの形式で、わかりやすく面白い。ゲーム実況の文化とも相性が良く、スキルの高いゲームプレイヤーが注目を浴びやすいタイトルでもある。
「100人に1人しか勝てないゲームなんて難しすぎる!」と思うかもしれないが、「勝てないのが当たり前」だからこそ遊びやすくもなっている。従来の対人ゲームは勝つか負けるかに大きなウェイトがあって、それがプレイヤーにとってストレスとなることが多かった。
一方で『PUBG』のバトルロイヤルは、ドン勝(最後の一人になること)がとても難しく、普通はできるものではないだけに、必勝法に縛られない自由な立ち回りが可能になっている。
逃げ回っているだけでも上位10人くらいまで生き残れたりと、意外とラッキーなことも起こるのが、大規模PvPの醍醐味だ。一方で実力のある人でも、初期の戦いに敗れてすぐに脱落してしまうということもままある。
100人のバトルロイヤルと聴くと上級者だけしか遊べないように思えるが、実は自由度と熟練度の幅が広いゲームデザインとなっている。ガチ勢しかいないようなFPSや格闘ゲームよりは、よっぽど初心者に優しいゲームと言える。
このバトルロイヤル系の大規模PvPは、あまりにエポックメイキングだっただけに、『荒野行動』『Rules of Survival』『フォートナイト』などの類似ゲームを生んだ。
最近はチーターなどの問題があり『PUBG』の人気は低迷していて、クラフト要素などのある『フォートナイト』の人気が高いようだ。ただ、個人的にはリアリティのある『PUBG』の戦闘がとても好きだ。
Terraria(テラリア)

リリース日:2011年5月17日
開発元:Re-Logic
価格:980円
日本語サポート:無し
対応OS:Windows、Mac、Linux
ジャンル:サンドボックス、サバイバルアドベンチャー
世界観:明るい、ポップ、オーソドックス、創作次第
親切度:★★★
難易度:★★★
自由度:★★★★★
完成度:★★★★
Steamを代表する超人気タイトル。
地形を掘ったり建てたりするので、ゲーム内の地形を自由に操作できる。自由度抜群の「サンドボックス(砂場)」ゲームだ。
サンドボックスと言えば、『Minecraft』が間違いなく金字塔だが、マイクラが3Dのゲームなのに対して、テラリアは2Dの横スクロールだ。
建築に関しては、表現できるものの多い3Dのサンドボックスゲームに軍配が上がるだろう。しかし戦闘の面白さと操作性に関しては、2Dの『テラリア』のほうが間違いなく優れている。
テラリアは、建築や資源集めはもちろんのこと、アクションの部分が特に面白い。他の住人と交流したり共闘したりできる要素もある。他のゲームの面白いところを貪欲に取り入れる姿勢が開発側にもあって、遊んでいてダレることがない。マイクラとはまた別の種類の面白さがある神ゲーだ。
ゲーム性はとてもシンプルでわかりやすいものの、公式の日本語対応がなく、親切なチュートリアルなどもない。基本的に遊び方は自分で調べるしかなく、攻略サイトやwikiに目を通す必要がある。ただ、日本語MODは導入しやすい上にクオリティが高いし、UIなども明快なので、steamのゲームの中でも遊びやすいほうと言える。
Starbound(スターバウンド)

リリース日:2016年7月23日
開発元:Chucklefish
価格:1,480円
日本語サポート:無し
対応OS:Windows、Mac、Linux
ジャンル:サンドボックス、2DアクションRPG、クラフト
世界観:ドット絵、宇宙、ファンタジー
親切度:★★
難易度:★★★
自由度:★★★★
完成度:★★★
『Terraria(テラリア)』に似た2D横スクロールのサンドボックスゲーム。テラリアのクリエイターも製作に関わっているので、続編のように捉えられることもある。
一つのフィールドでクラフトを始めるのではなく、宇宙船に乗って銀河を渡り歩いていく。様々な惑星が登場し、星によって入手できる資源が違う。
自由に拠点をクラフトできるサンドボックスでありながら、「メインストーリー」があり、普通のRPGのように遊ぶこともできる。惑星には様々な住民が住んでいて、彼らにクエストを託されることもある。
『テラリア』は、「ブラッディムーン」など、構えた拠点に脅威がやってくるというゲーム性だが、この『スターバウンド』は、自ら探索していくというゲーム性が強い。どちらが好きかは好みが別れるが、両方とも楽しいゲームなのでおすすめできる。
『スターバウンド』は戦闘が非常に凝っていて、アクションやバトルを求めているプレイヤーなら『テラリア』よりも楽しく遊べるだろう。
ただ、日本語で検索したときに手に入る攻略情報は『テラリア』のほうが圧倒的に豊富なので、自信の無い人は『テラリア』から遊ぶのがいいかもしれない。(どちらも低価格のわりに遊び尽くせるコスパ最強のゲームであることは間違いない。)
Goat Simulator(ゴートシミュレーター)

リリース日:2014年4月2日
開発元:Coffee Stain Studios
価格:999円
日本語サポート:有り
対応OS:Windows、Mac、Linux
ジャンル:シミュレーター、バカゲー
世界観:リアル、現代、ギャグ、コメディ
親切度:★★★
難易度:★
自由度:★★★★
完成度:★★★
一時期とても話題になったゲーム。文字通り「ヤギのシミュレーター」である。
もともとは「1ヶ月でゲームを作ってみよう」という試みで作られたゲームだが、なんだかんだで話題になり、Steamで普通に買って遊べるほどのクオリティになった。
プレイヤーは不死身の「ヤギ」を操作できる。ヤギを動かして自由に暴れまわり、何かを台無しにすることによってポイントが手に入る。
物理演算を使ったシミュレーションなので、予想外にものすごい変な動きになったりする。また、意図的にバグが残してあって、とにかくアホみたいなことが起こる。
舞台となる街は遊び心に溢れていて、意外なほどに作り込まれているので、色んな遊びができるようになっている。
『げんしけん』というマンガに出てくる斑目という人物のセリフに「クソゲーは笑いの瞬発力があるからな」といったようなのがあるが、まさにそんな感じの面白さを全面に押し出したバカゲーだ。
クソゲーチックなギャグやパロディが好きな人にはおすすめ。
Crypt of the NecroDancer(クリプト・オブ・ネクロダンサー)

リリース日:2015年4月24日
開発元:Brace Yourself Games
価格:1,480円
日本語サポート:有り
対応OS:Windows、Mac、Linux
ジャンル:リズムゲーム、ローグライクRPG
世界観:ドット絵、レトロ、JRPG
親切度:★★★
難易度:★★★
自由度:★★
完成度:★★★★
リズムゲームとローグライクRPGが組み合わさった異色のゲーム。PS4やNintendo Switchといった家庭用ゲームハードのパッケージ版も発売されている。
良BGMに合わせて操作し、テンポよくゲームが進んでいく。色んなリズムがあるので退屈しない。
本格的な音ゲーほど厳密なリズムは求められず、判断力が大事で、スピーディーなローグライクRPGといった感じもする。ただ、リズム感もそれなりに重要で、遊ぶたびに上達していく実感を味わえる。
既存のローグライクとはまったく違った遊び心地だが、これはこれでかなり面白い。
色々な要素が合わさったゲームだが、完成度はかなり高く、数あるsteamのタイトルの中でもコスパは最強レベルだ。たまに80%オフで300円くらいの値段になっていたりと、めちゃくちゃノリの良いセールをやっていたりもするので、欲しい人は定期的にチェックしてみるといい。
リズムに乗って遊ぶのだが、いつの間にかすごく集中していて、数時間遊ぶとぐったり疲れる。
ローグライクはのめり込みすぎて時間がいつの間にか過ぎてしまうのが欠点といえば欠点だが、ハマりすぎて困ってしまう人にこそむしろオススメかもしれない。
Grim Dawn(グリムドーン)

リリース日:2016年2月26日
開発元:Crate Entertainment
価格:2,480円
日本語サポート:有り
対応OS:Windows
ジャンル:アクションRPG、ハック・アンド・スラッシュ
世界観:ダークファンタジー
親切度:★★
難易度:★★★
自由度:★★★★
完成度:★★★
戦闘を繰り返し、どんどん強くなっていく、「ハック・アンド・スラッシュ」の醍醐味が詰まった「王道のハクスラ」だ。
コンテンツ量が非常に豊富で、ハマる人にとっては麻薬的な魅力を持つゲーム性。まるで時間が湾曲したかのように、パソコンの前で一週間の時が流れていたということだってありえるだろう。
2週類の職業(クラス)、スキルツリー、星座、装備の組み合わせで膨大なパターンがあるので、自分なりの方向性で無限にキャラを育てていくことができる。組み合わせによって発生するシナジーが多いので、とにかくキャラクターのビルドが楽しい。
アクションRPGなので爽快感がある。最初のスキルはわりと地味なのだが、強くなっていくたびに豪華になっていって、それもまたたまらない。
クラシックな遊び心地で、余計な要素を削ぎ落として、純粋に気持ちよくゲームにハマれるようになっている。
強敵を倒し、レアなドロップを拾ったときには脳汁が勢いよく放出される。
「純化したゲームの中毒性」が味わえるタイトル。時間や生活に余裕のない人は手を出さないほうがいいかもしれない。
Slay the Spire(スレイ・ザ・スパイア)

リリース日:2017年11月15日
開発元:Mega Crit Games
価格:1,580円
日本語サポート:有り
対応OS:Windows、Mac、Linux
ジャンル:カードゲーム、デッキ構築、ローグライク、RPG
世界観:ファンタジー、ボードゲーム
親切度:★★★★
難易度:★★★
自由度:★★
完成度:★★
デッキを構築していくローグライクなカードゲーム。
主人公は、「トルネコの大冒険」や「風雷のシレン」のように、ダンジョンを1段づつ登っていく。登るたびに敵は強くなっていくし、ところどころで凶悪なボスやエリートモンスターが待ち構えている。
デッキにあるカードを組み合わせてモンスターを倒していく。モンスターを倒して新しいカードを手に入れたり、鍛冶でカードを強化したり、宝箱を開けてエピック(自分に有利な効果をもたらすアイテム)を獲得したりなど、プレイヤーのキャラもどんどん強くなっていく。
デッキは、TCG(トレーディングカードゲーム)のように自由に組み合わせるタイプではなく、選んだカードはデッキから自由に取り除くことはできない。「呪い」といって、自分に不利な効果をもたらすカードがデッキに紛れ込む場合もある。
道中で手に入る強力なエピックほど、自分にとって不利な効果になりかねないものも多い。
基本的にどんどん強くなっていく和製RPGと違って、強い効果には欠点もあるという、ボードゲームのような世界観だ。そこらへんは好みが別れるだろう。
また、ローグライクと言えるほどダンジョンのランダム性はなく、出てくる敵の順番や種類は限られている。(今後のアップデート次第では仕様が変更される可能性も少なくないが。)
不満点は、現状でシステムがある程度完成されているものの、50階までしかダンジョンが用意されておらず、最後までクリアしてもそれほど手応えを感じにくいことだろう。
ただ、発想とクオリティはピカイチ。まだ早期アクセスゲームだが、調整次第で神ゲーになりそうな予感がプンプンする注目のタイトルだ。アプデが早いので期待大。
Lobotomy Corporation(ラボラトリーコーポレーション)

リリース日:2016年12月17日
開発元:Lobotomy Corporation
価格:2,570円
日本語サポート:有り
対応OS:Windows
ジャンル:モンスターマネジメントシミュレーション
世界観:狂気、コミカル、ホラー、バイオレンス
親切度:★★
難易度:★★★★
自由度:★★★
完成度:★★★
モンスターを管理するシミュレーションゲームで、かなり癖のあるゲームシステム。
プレイヤーは、アブノーマリティ(モンスター)が生み出すエネルギーを回収する事業をしている「ロボトミー社」の管理人になり、危険なアブノーマリティたちを収容しつつも、日々を無事にやり過ごすことを目標とする。
収容中のアブノーマリティからエネルギーが溜まっていき、ノルマを達成するとその日を終えることができる。アブノーマリティには多くの種類がいて、比較的大人しいものから、非常に凶悪でやっかいなものまで様々なのだが、何体も同時に管理することになるので、何かしらの組み合わせの悪さなどで大惨事になる可能性が非常に高い。
日数を経るごとにアブノーマリティが追加されていくが、職員も追加されたりレベルアップしたりして、「何日まで耐えられるか?」というローグライク系に近いゲーム性だ。
職員の健康と正気を守りながら、危険なアブノーマリティを管理して、なるべく長い日数を耐えるのが目的。
情報があればアブノーマリティの管理はしやすくなり、全滅しても一度攻略したアブノーマリティの情報は消えないので、たくさん遊ぶほど進めやすくなる。
システムを理解してやり始めるまでのハードルが高いので人を選ぶかもしれないが、ハマる人はめちゃくちゃハマる良ゲー。
ニコニコ動画のゲーム実況などではそれなりに人気のタイトルなので、動画を見て一連の流れを確認してからのほうが遊びやすいだろう。
Anodyne(アノダイン)

リリース日:2013年3月23日
開発元:Sean Han Tani, Joni Kittaka
価格:980円
日本語サポート:有り
対応OS:Windows、Mac
ジャンル:2Dアクション、アドベンチャー、RPG
世界観:ドット絵、レトロ、JRPG、ピクセルアート、16ビットゲーム
親切度:★★★
難易度:★★★
自由度:★
完成度:★★
ジョナサン・キタッカとシーン・ホーガンという二人のクリエイターによって制作された2Dアクションアドベンチャー。
2Dの「ゼルダの伝説」に似た、アクションと謎解きでダンジョンを攻略していくゲーム。RPGでもあるが、アクション要素が一番強い。カードを集め、パズルを解いて、ボスを倒す。
ヤングという少年の心象風景の中を旅していくという設定で、象徴的でわかりやすいことは少ないが、印象に残る表現や音楽が続く。
短いゲームだが、ストーリーは鬱っぽい感じなので、遊びきるにはエネルギーが必要かもしれない。
少数制作ながらも、ゲームならではの唯一無二の表現を獲得していると高く評価されている。人を選ぶゲームな気がするが、気になったのならぜひ遊んでみて欲しい。
Undertale(アンダーテイル)

リリース日:2015年9月15日
開発元:tobyfox
価格:980円
日本語サポート:有り
対応OS:Windows、Mac、Linux
ジャンル:RPG、2Dシューティング
世界観:シリアス、ユーモラス、JRPG、ドット絵
親切度:★★★★★
難易度:★★
自由度:★★
完成度:★★★★★
カルト的な高評価を誇る、インディー開発の伝説的なタイトル。
ドット絵で構成されたゲームのビジュアルからは「MOTHERシリーズ」などのJRPGが連想されるが、作者のトビー・フォックスも日本のゲームに影響されたと語っている。作者1人で、デザイン、音楽、プログラミングのほとんどすべてをこなし、個人制作ということでも注目されているが、何よりスゴいのがそのゲーム性だ。
キャッチコピーは「誰も死ななくていいやさしいRPG」で、必ずしもモンスターを倒す必要はない。様々な手段で相手との戦闘を回避できる。相手の攻撃などをかわすときは、シューティングゲームのような画面に切り替わり、自分のハートアイコンを動かすゲームになる。
既存のRPGの文法やプレイヤーの行動をメタるようなセリフが多く、ビジュアルだけでなく、雰囲気や台詞回しも糸井重里の「MOTHER」のような感じ。むしろ、『Undertale』と同じシステムで糸井重里にゲームを作って欲しいとすら思う。
とにかく、遊んでみればこのゲームのスゴさがわかる。あまり言ってしまうとネタバレになるので避けるが、プレイヤーの行動によってエンディングが変化する。ドット絵で描かれたキャラクターたちに驚くほど感情移入してしまい、RPGの系譜から発生した作品の中でも、間違いなく最高峰のクオリティがある。
センスも完成度も圧倒的な、世界中で高く評価されているユニークなRPG。知らなかった人はぜひやってみよう!
Steamは素晴らしいプラットフォームだ!
steamおすすめゲームの紹介は以上となる。
インディーゲームの中でも、それなりに人気の高い代表的なものを多めに紹介してきた。
好みのゲームがあったら、公式ページの「類似品」のカテゴリから、似たようなタイプのゲームを探すことができる。ニッチなタイトルやこれから伸びそうなゲームを自分で発掘しようとするのがsteamの醍醐味だ。実際に俺自信も、100以上のタイトルを積んでいる(買ったけど一度も遊んでない)状態だ。
有望そうなゲームを積んで支援するのも立派なスチーマーしぐさなので、積極的に金を落としていけば作り手も受け手もみんなが幸せになれるぞ!
コメントを残す