白髪って、見つけたときは、めちゃくちゃショックを受けるよね。
自分は白髪が早いほうで、30代前半で、思った以上に白髪が進行していて、鏡を見るたびにため息をついていた。
「白髪染め」というのもあるけれど、若白髪の場合は「適切な栄養を摂って内側から治したい!」と思う人も少なくないだろう。
色んなサプリメントを試してみたりもしたのだが、そのような知見も踏まえて、「白髪に効果のあるサプリメントはあるのか?」に対する見解を語っていきたい。
なぜ白髪になるのか?
髪の毛には色がついているが、「色素細胞(メラノサイト)」が作り出している「メラニン」という色素によって、髪が着色されている。
ヘアカラーで「髪を染める」ときは、メラニンを一度破壊してから、新しい色を着色している。
メラニンを破壊するときに「ブリーチ(脱色)」というのをするのだが、それをやると、「黒→褐色→金髪→白」という順番で、色が薄くなっていく。
「白髪」というのは、メラニン色素がまったくなくなってしまった状態の髪のことだ。
「色素細胞(メラノサイト)」の機能が弱まり、うまく働かなくなって、メラニン色素を着色できなくなった状態が「白髪」。
白髪の原因だが、ほとんどは遺伝的なもの。
もともとの体質で決まっていて、早ければ10代後半から、一般的には30代から、白髪は進行していく。
白髪のサプリメントは効果があるのか?
白髪の主な原因は遺伝と加齢によるものなので、積極的に白髪を治すサプリメントというのは、デマである可能性が高い。
サプリメント業界というのは、コンプレックスにつけ込んで高いものを買わせようとする製品が多いので、そういうものには気をつけたほうがよさそうだ。
自分も「白髪を治せるサプリ」というのを何度か試したことがあったのだが、効果があると感じたものはひとつもなかった。
最近では、「「白髪に効果」根拠なく宣伝 サプリ会社に措置命令」というニュースもあった。
「白髪は遺伝的なものなので、治療法はなく、積極的に白髪を直していけるようなサプリメントなど無い」と考えるのが妥当だろう。
基本的に、白髪を治すことはできないし、染めるしかない。
ちなみに、白髪は「メラノサイト」の消失や「チロシナーゼ(メラニン色素の生成を促す酵素)」の減少が原因というところまではわかっているが、なぜそれらが弱まるかについては、まだ完全に解明されたわけではない。(まあ加齢によって身体のたいていの機能は弱まるので、結論として「加齢が原因」ということになりそうだが。)
栄養不足なら対策することは可能
白髪を治すことは難しい。
ただ、栄養不足によって「色素細胞(メラノサイト)」の機能が弱まり、そのために髪に色がつかない、という現象もあり、それは対処可能だ。
黒髪を構成するのは主に、タンパク質、亜鉛、銅であり、これらの要素が不足している場合は、ちゃんとした栄養を摂ることが、白髪の程度を抑えることに繋がるかもしれない。(「ヨード」が含まれている昆布やワカメなどが髪に良いとよく言われるけど、そういうイメージだけで実際はそうでもないと考えている。)
タンパク質が多く含まれている食品ほど高価なので、定期的にちゃんとしたタンパク質を摂取するのは、けっこう難しい。
おすすめは、プロテインだ。
変なサプリメントよりも、プロテインのほうが、あらゆる点でよっぽど効果がある。タンパク質が不足しがちに感じる人は、プロテインを飲もう!
亜鉛と銅は、意外と食品から摂りにくく、サプリメントを使ったほうが楽ではある。
亜鉛のみのサプリメントもあるが、亜鉛だけを摂取すると銅が不足しがちになるので、飲むのであれば予め比率を考えて配合されているものが良い。
不足しがちなタンパク質、亜鉛、銅、ビタミンなどを全般的に補う上では、スーパーフードの「藻類(スピルリナ)」や「ミドリムシ」系がおすすめ。
科学的に抽出したサプリメントと違って、あらゆる栄養素がバランス良く詰まっているし、良質なタンパク質が詰まっているわりには安いのでコスパも最強。補助食品の中では一番おすすめできる。
サプリメントは色々あるが、強いていうのであれば、上で紹介したもので終わりだ。それ以上の変なサプリなどを一生懸命摂取しても、あまり効果はないと自分では思っている。
あくまで、治療ではなく、足りない栄養の補助と考えよう。もともと不健康な生活をしている人なら効果があるかもしれない、程度。ただ、タンパク質をしっかり摂るとかは、白髪とかを抜きにしても、健康のためにやっておいて悪いことではない。
思い切って染めるのもアリ
白髪は、内側の作用によるものなので、シャンプーにこだわるとかも、あまり意味がないと思う。
また、ストレスや過労に関しては、もしかすると白髪をより進める原因になるかもしれないが、かと言ってそれを恐れて仕事などを頑張れなくなってしまうと、本末転倒だ。
白髪に関しては、最低限の栄養を摂取した後は、「そういうものなのだ」と納得するしかない。
どうしても気になるのであれば、白髪染めを検討してみよう。
いきなりヘアカラーで染めてしまうのに抵抗があるなら、気軽に使える「白髪染めトリートメント」をまずは試してみるのがいいかもしれない。
「ほどんど白髪」ではなく、「白髪が気になってきた程度」であれば、トリートメントからやることをおすすめする。
意外と手間がかからないし、髪に艶もでるので、やってみると気にいるかもしれない。
おすすめ白髪染めトリートメントに関しては以下の記事を参考にしてほしい。
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