女性が男性のルックスに言及するときに使われがちな言葉に、「清潔感」というのがある。
「別にイケメンじゃなくていい、清潔感があればいい」みたいに。
ただ、字義通りに解釈しようとしても、ちょっとよくわからない言葉ではある。
今回は、この「清潔感」という言葉の本当の意味を解説しよう。
結論から言うと、女性の言う「清潔感」とは「社交性」のことだ。
ただしイケメンに限らない
自分は、おそらく人よりは比較的多くの、恋愛経験を積んできたと思う。
その経験則から言えば、女性は、世間(SNSなど)のイメージで言われているよりもずっと、男性のルックスを気にしていない。
こんなことを言うと「ウソつけ!」と言われそうだが、自分は特にイケメンではないおじさんだが、若い女性にも普通にモテるほうだと思う。
もし女性が男性と同じくらいルックスを重視するのであれば、自分がこれほどモテることなどありえなかった。世の男性が思っているよりも、女性は男のルックスを気にしない。
「ただしイケメンに限る」という言葉がある。
「イケメンは何をやっても好かれて、ブサイクは何をやっても嫌われるんだろ?」という意味合いで使われる言葉だ。
だが、「ただしイケメンに限る」と言いたがるのは男性のほうで、女性側がそれを言いたがることは少ない。
人は自分の欲望を異性に反映させがちで、ルックスで異性を見ている男性が、相手もそうだろうと思い込むので、「ただしイケメンに限る」と言いたがるという意見もある。
また、顔の造形という変えにくいもののせいにすることで、顔以外の自分の実力を評価されることから逃げている、という考え方もできる。
なんにせよ、「ただしイケメンに限る」と言いたがるのはむしろ男性のほうであり、女性はそこまで男性の造形を気にしていない、ということだ。
まったく気にしていないというわけではないだろうが、少なくとも男性が女性を見るようには、女性は男性の顔を重視しない。
女性は男性の何に着目しているのか?
では、女性は男性のどこを重視して見ているのか?
ひとことで言えば、「社交性」である。これは、男性にとっては盲点かもしれない。
男性は、「社交的かどうか?」で女性を選ぶことがほとんどない。むしろ、孤立しているに女性ほどチャンスを感じて好意を持ちやすかったりする。
しかし、女性は、男性が「社交的かどうか?」「友達が多いかどうか?」「コミュニケーション力があるかどうか?」をめちゃくちゃ見ている!
男女は、自分が求めているものを異性に反映させて、勘違いをしているのかもしれない。
女性のルックスの良さを期待する男性は「ただしイケメンに限る」と勘違いしがちであり、男性に社交性を求める女性は、イケてる知り合いが多い自分に価値があると勘違いしがちだ。
いずれにしても、相手の欲望に対して誤解をしていると、異性にモテようとするうえで不利になることは間違いない。
男性が女性にモテたい場合、「自分が社交的に見えるかどうか?」を意識したほうが良い。
そして、女性が言う「清潔感」というのも、実質的に「社交性」を指す言葉と考えてもそれほど間違いではない。
つまり、周囲に不快に思われないように、外見に気を使っているかどうか、だ。
「清潔感」と言っても、肌の綺麗さとか汚れの少なさなどの定量的な指標で判断されるわけではなく、「気を使っている感」があるかどうかが見られる。
女性は、「男性が周囲に気を使っている感じ」に好感を持ち、そのことを「清潔感」という言葉で表している。
友達や知り合いが多い男性は女性からもモテやすい
「男の価値観」で言えば、友達が多いチャラチャラしたやつよりも、寡黙で実力があるやつがかっこいいし、雑な格好をしていても肉体が強靭で顔が整っている男こそがかっこいい。
だが、女性はそうではない。女性は男性を、「友達や知り合いが多いかどうか?」「周囲を不快にさせない格好を心掛けているか?(一緒に歩いても恥ずかしくないか)」で見ている。
男性からすると、「女はわかってない!」と不満を言いたくなるかもしれないが、これはおそらくは、人間の能力に対する深い洞察からきている。
ユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』や『ホモ・デウス』などの書籍によると、「優秀な男性が協力し合うこと」で、人類は大きな偉業を達成してきたという歴史がある。
男性はエゴイズムを抱えがちだが、一方で、そのような男性たちが「協力し合う」ことによって、大きな成果を出してきたのが人類だ。
マンモスを狩っていたような時代から、「男同士の連携」は、人類にとって非常に重要なものだった。
それが理由かどうかはわからないが、女性は「協力し合う男性」に魅力を感じやすい。
今や、少年誌に連載されている漫画は、男性のみならず女性にも人気があるが、特に女性人気を集めやすいのは、「男性同士が協力し合う」タイプの作品らしい。
いわゆる「腐女子」の人気が高いのも、男性が活躍するスポーツ漫画であり、女性たちは「男性同士の関係性」を楽しんでいる。
協力し合う男性への愛好は、女性の本能なのかもしれない。
「清潔感」と「社交性」を意識すれば簡単にモテるようになる
これまでの知識を利用して、女性にモテる方法を探るなら、「清潔感」と「社交性」を意識することだ。(上で示した通り、このふたつはだいたい同じ意味なのだが。)
元のルックスの整い具合に係わらず、とにかく「気を使っている感(清潔感)」を出すのが大事! イメージとしては「飯はまずいけどオシャレなレストラン」だ。
男性としては外見に気を使うなんて不本意かもしれないが、少ない労力で高い効果を見込めやすいものとポジティブに考えよう。
女性の「美容」における洗練と競争の過酷さに比べれば、男性がルックスに気を使うことのコストパフォーマンスは非常に高いと言うほかない。
ルックス向上(外見に気を使う方法)に関しては、以下の記事に詳しく書いているので、よかったら参考にしていってほしい。
なお、「社交性」に関してだが、ハッタリでもいいから、友達や知り合いは多く見せたほうが良い。
例えば、「マッチングアプリ」や「結婚相談所」で、プロフィールの写真を載せるが、女性は男性のプロフィールを見るとき、「友達が多そうかどうか?」を意識して見ている。
つまり、マッチング系のサービスにプロフィール画像を載せるときは、「友達と一緒に映っている写真」があったほうが良い。
また、実際に会話の最中などは、「自分は友達や知り合いがけっこうたくさんいる」という前提で話すのがいい。
仮にそれが本当のことだとしても、「俺はぼっちだから……」みたいなことを言ってしまうと、見限られたり舐められたりしやすいので、得策ではない。
以上、「清潔感」の正体は「社交性」だよ、という話でした。
「社交性を意識する」というのは、けっこう実用的な話なので、モテなくて悩んでいる男性の方の参考になったのであれば幸いだ。
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