おすすめの漫画をランキング形式で紹介していく。
世の中には適当に紹介するだけのまとめ記事が多いので、この記事では、当ブログ内で個別にレビュー記事を描いたことのある漫画のみを紹介している。
紹介する漫画はすべて、個別の感想&レビュー記事へのリンク付きだ。
それぞれの紹介には、「作者」、「掲載雑誌」、「2019年現在においての巻数(完結か連載中か?)」などの情報と、漫画のイメージがつきやすいように、実際のコミックスのスクリーンショットを載せている。(あくまで雰囲気を伝えるためのものなので、意図的に低画質にしている)
最近の漫画は、第1巻をWeb版などで無料で読むことができることが多い。お試しで無料で読みたいなら、漫画のタイトルをコピー&ペーストして検索するか、当ブログの個別レビュー記事に公式へのリンクを貼っているので、そこから探して欲しい。
好みは人それぞれだが、波長が合う人にとっては、参考になる内容だと思う。良い漫画を探している人は見ていってほしい。
鉄風

雑誌:good!アフタヌーン
巻数:8巻(完結)
「女子格闘技」という、一般的にはあまり盛り上がらないジャンルに焦点を当てた格闘マンガ。
男が戦う格闘マンガはたくさんあるが、女子の格闘技は珍しい。
ファンタジーではなくリアリティ重視で、「格闘技だけでは食っていけない」リアルな実情なども漫画内で描かれている。
「まっすぐに歪んでいる」女子が主人公で、個人的には好感を持てた。
「女子なのに、別に食っていけるわけでもないのに、なぜ格闘技をやるのか?」というモチベーションの部分も描かれていて、「今まで知らなかったジャンルと、その価値観に触れる」という、リアル路線の漫画を読むことの醍醐味のひとつを味わえる。
マイナージャンルを、説得力を持たせて描ききった良作。マイナーな漫画だが、もっと評価されていいと思う。
メイドインアビス

雑誌:WEBコミックガンマ
巻数:9巻(現時点)
竹書房のウェブコミック配信サイトで連載され、その独自性と人気から、アニメ化、アニメ映画化も果たした作品。
「かわいい系の絵柄だけど内容はエグい」という、大ヒットアニメ『魔法少女まどかマギカ』に近い感じがあると思う。
「アビス」という未踏の大穴がぽっかり空いて、その周辺に冒険者たちの街ができている世界観で、アビスの奥深くには、現代文明よりはるかに発展していた旧世代の遺物が眠っている。
王道の設定に思えるが、「アビスの呪い」というエグい設定もあって、「アビス」は、下に降りるときはなんともないのだけど、上に登ろうとすると「上昇負荷」という呪いを浴びる。「行きはよいよい帰りは怖い」で、最奥部まで潜ると生きて返ってこれないという設定があったりと、一筋縄ではいかない漫画なのだ。
「アビス」の設定以外にも色々と、エグい内容がたくさんある。」
出てくるキャラは非常に魅力的で、世界観や設定もとてもおもしろい。
漫画としては独特の画風なので、とっつきにくく感じるかもしれないが、唯一無二の強烈なオリジナリティを備えた作品で、読む価値は絶対にある!
ハイスコアガール

雑誌:月刊ビッグガンガン
巻数:10巻(完結)
アーケードゲームが全盛だった時代を描いている。
ゲームセンターの中が、ゲームの進化の最先端だった時代があった。
主人公「ハルオ」は、小学生から高校生と、当時のリアルタイムのゲームの進化に驚きながら、ゲームとともに成長していく。
薄暗い室内に足を運んだ先に「面白さの最先端」があった時代のワクワクと叙情が、「押切蓮介」先生の独特の絵柄で綴られていて、なんとも言えない味わいがある。
ラブコメ要素もけっこうあって、全10巻で完結だが、途中からはラブコメ的に続きが気になるような状況だった。
ゲームに夢中な主人公に可愛いヒロインが夢中という、ゲーマー少年の夢を詰め込んだような漫画だが、最高にエモい。
当時に生きた人はもちろん、むしろアーケードゲームを遊んだことがない人にこそ読んでほしい。「ゲームの歴史」を知ることができる漫画でもある。
かぐや様は告らせたい

雑誌:週刊ヤングジャンプ
巻数:15巻(現時点)
アニメ化、映画化も果たし、いまやヤングジャンプの看板となっている大人気ラブコメディ。
「恋愛頭脳戦?」という、独自のジャンルを切り拓いた、ギャグ&コメディ漫画で、やっていることはアホなんだけど面白い。
いい意味で肩の力を抜いて読むことができるし、登場人物の全員がかわいく、好感を持てるので、毎週の癒やしになっている。
「四宮かぐや」という財閥の令嬢で万能の美少女と、「白銀御行」という学年一位の生徒会長は、お互いにもう相思相愛なのだけど、恋愛関係において「好きになったほうが負け」は絶対のルール!として、どちらが先に相手を告らせるか、という闘いを繰り広げる。
最初は少女漫画っぽいとも思ったが、青年誌っぽいノリもあって、オリジナリティのある面白さを築き上げている。
あまり「頭脳戦」といった感じではないが、巻数を重ねるごとに色んなキャラが出てきて、気づけばどっぷりと「かぐや様」の世界にハマってしまっていた。
「恋愛ギャグ漫画」として、肩の力を抜いて読むのがおすすめ。
げんしけん

雑誌:月刊アフタヌーン
巻数:21巻(完結)
オタクたちの青春を描いた漫画で、めちゃくちゃエモい!
2002年から連載が始まり2016年に完結と、長いスパンで「オタク文化」をアップデートしながら描かれてきた。
それぞれのキャラの視点がある青春群像劇のような内容で、第1部(一代目)では、男性のガチオタが中心、第2部(二代目)では、BL好きの腐女子を中心に描かれる。二代目は評価が分かれるようだが、自分はむしろ二代目のほうが好きかもしれない。
「完結」ということになっているが、「三代目」が始まる可能性はまったくゼロではないので、密かに期待している。
『げんしけん』は、陰キャのオタクたちがダラダラ集まる優しい空気感みたいなものが描かれていて、自分にとってはこれが「オタク」のイメージのひとつになっている。
まあ、漫画なので、リアリティはそっちのけにして、美人キャラもけっこう出てくるのだけど、なんというか、胸を締め付けられるような感情を描くのが非常にうまい作者だと思う。
今から読んでも十分に楽しめる作品だと思うし、「オタク」や「陰キャ」というアイデンティティのある人にはおすすめしたい。
彼方のアストラ

雑誌:ジャンプ+
巻数:5巻(完結)
ジャンプ本誌では『SKET DANCE(スケット・ダンス)』を長期連載していた「篠原健太」先生が、Web版のジャンプ「ジャンプ+」で連載し、コミックス全5巻で堂々完結。
おそらく、最初からゴールを決めて描かれていて、第1巻から伏線が張り巡らされた、非常に完成度の高い作品になっている。
週刊連載の漫画は、その性質上、「風呂敷をだんだん広げていく」ような話になりがちだ。一方で、『彼方のアストラ』は、長期連載を狙うわけではなく、結末から逆算するような描き方がされている。
実力と実績のある作家でなければ、このようなやり方で作品を出すことはできなかっただろうと思われる。アニメ化もされたが、1クールでしっかりおわるちょうど良い長さ。
内容は、高校生たちが宇宙を漂流するSF風アドベンチャーで、ミステリーやサスペンスの要素もある。
謎が多くドキドキする部分と、シリアスな部分と、ギャグシーンや日常シーンの明るい部分が絶妙で、最初から最後まで夢中になって楽しく読める。
ここまで完成度の高い作品は、ジャンプ史上でも珍しいと思う。
「短い巻数で終わる良作」としておすすめしたい。
ブラックジャックによろしく

雑誌:モーニング
巻数:22巻(完結)
自分は「佐藤秀峰」という漫画家が好きなのだけど、この『ブラックジャックによろしく』は、中でも最高傑作だと思う。
「永大」という架空のエリート大学を卒業し、研修医を始める主人公の目を通して、日本の医療の様々な問題に切り込む、ジャーナリスティックな内容。
抗がん剤、精神医療、臓器移植など、様々な医療の問題を扱っていて、病気のことにも詳しくなる「医療漫画」だ。
ただ、キツい内容のものが多く、読めば「病気になりたくない!」という気持ちが強まって、健康を意識するようになるだろう。
主人公の「斉藤英二郎」は、本当にヤバい男で、様々な現実に直面しつつも、妥協を知らず、異常なまでの情熱を持って現実を変えようとする。
描写にリアリティがあるだけに、「斉藤先生」の異常さが際立つのだが、出版社や大手企業とのリアルな闘いを繰り広げる漫画家「佐藤秀峰」先生のパーソナリティが強く反映されたキャラでもあると思う。
作者の天才性と異常性がありありと漫画に現れていて、その迫力に圧倒される。
理想を描きがちな学生と、現実を経験した社会人とで、まったく違った感想を抱く作品でもあると思う。ぜひ一度読んでみてほしい。
チェンソーマン

雑誌:週刊少年ジャンプ
巻数:4巻(現時点)
天才漫画家「藤本タツキ」先生の、ジャンプ本誌連載デビュー作。
人間を害する「悪魔」という存在がいる世界で、悪魔を滅しようとするデビルハンターたちの闘いを描く……と聞くと、少年ジャンプっぽい王道バトル漫画に思えるが、そうでもない。
デビルハンターたちは、悪魔を倒すために悪魔と契約するのだが、その悪魔との契約がエグい!
『チェンソーマン』の世界の中の「悪魔」は、人間に協力的なヤツもいるが、「例外なく人の死を願う存在」で、力を借りるためには、寿命を与えるとか、身体の一部を食わせるとか、かなりキツい契約を負わなければならない。
普通、少年ジャンプの技とか能力って、真似したくなるようなものが多いと思うのだが、『チェーンソーマン』は真似したくないような契約ばかりが出てくる。
作者の「藤本タツキ」先生は、『ファイヤパンチ』などの代表作が他にあるのだが、いろいろとヤバい作家で、まさかジャンプ本誌に連載するとは思わなかった。実際『チェーンソーマン』も、「この内容をジャンプでやるのか!?」というシーンが多い。
ただ、「藤本タツキ」のヤバい部分と、「少年ジャンプ」というレギュレーションがいい感じのバランスを保っていて、独自性のある傑作となっているように思う。
近年のジャンプ連載作品の中でもナンバーワンだと思う!
ブルーピリオド

雑誌:月刊アフタヌーン
巻数:5巻(現時点)
「美術」をテーマにした漫画で、そのクオリティの高さに驚く。
高校生の主人公は、あるキッカケで美術に魅せられ、美大の最高峰である「東京藝大」を受験しようとする。
「絵の良さ」は何で決まるのか、美大受験とはどのようなものなのか、が描かれ、多くの人にとって、まったく知らない分野の価値観に触れることになるだろう。
漫画のクオリティがとにかく高くて、画力はもちろんのこと、作中に「それぞれの登場人物が描いた絵」が出てくる。(協力者を募って描いてもらっているようだ)
月刊連載だが、めちゃくちゃ手の込んでいる豪華な漫画なのだ。
作者の「山口つばさ」先生が藝大出身で、長く真剣に美術に触れてきた人でないと描けないような内容。
「美術系の漫画」って、ありそうであまりなかったのだけど、描く労力を考えたら当然のことかもしれない。
題材がスゴいだけじゃなく、作品自体の内容がとても良い。
ここ数年のあらゆる漫画の中でも、最高峰の傑作だと思う。絵やイラストが好きな人、描くことに興味がある人には、特におすすめしたい!
HUNTER×HUNTER

雑誌:少年ジャンプ
巻数:36巻(現時点)
現代における「漫画」の最高峰が『HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)』だと思う。
『幽遊白書』で、マンガ界におけるひとつの定番を築き上げてきた「冨樫義博」先生だが、『HUNTER×HUNTER』においても、漫画の最前線をいまだに切り拓いていると思う。
「休載が多い」ことでも有名だが、これだけのクオリティのものを連載しているのだから、無理もないだろう。
「冨樫義博」は、多様な才能が集まる漫画業界の中でも、ひとりだけ別次元にいるような天才の中の天才だ。
少年漫画を読まなくなったオッサンでも、『HUNTER×HUNTER』が再開されるとなればジャンプを買い出す。
絵が雑とか、完結するかわからないとか、そういう悪いイメージによって敬遠している人もいるかもしれないが、ぜひとも読んでもらいたい。
コメントを残す