おすすめYouTubeチャンネルの紹介をする。
今回紹介する「打ち切り学会」は、「ゆっくり解説」の動画で、YouTubeというより「ニコニコ動画」が主戦場な感じだが、YouTubeにもちゃんと動画が投稿されているので、「YouTubeチャンネル」として紹介する。
「打ち切り学会」は、そういう集まりがあるというわけでもなく、「杉山」という方が運営しているチャンネルで、打ち切りになってしまった連載漫画を主に扱っている。
ジャンプ、サンデー、マガジンといった週間誌は、人気のない漫画は著者の意志と関係なく「打ち切られて」しまうのだが、「学術的な研究」という体で、「なぜ打ち切られてしまったのか?」を解説している。
「打ち切り」は、基本的に作者にとっては屈辱的なことなので、弱者に鞭打つような意地悪さが全面に出ていて、苦手に思う人もいるかもしれない。
ただ、ある種の意地悪さも相まって、解説がやたら面白い。打ち切り漫画側としても、ここでこうやって取り上げられることで、むしろ報われるのではないかとも思う。
まったく知らない人にもわかりやすく、一から漫画を紹介しているので、元ネタの漫画を今まで知らなかったという人でも、間違いなく楽しめる。
「打ち切り漫画の解説」というニッチなジャンルにもかかわらず、ニコニコ動画では常に数十万再生という、トップクラスの人気を獲得しているし、YouTubeでも現在8万人近くのチャンネル登録者を獲得している。
ゆっくり打ち切り漫画紹介 第1週「ロケットでつきぬけろ!」
「打ち切り学会」のメインコンテンツである「ゆっくり打ち切り漫画紹介」は、「第○週」という形でナンバリングになっている。
「ニコニコ動画のマイリスト」や「YouTubeのアップロード済み動画」から、一覧を見れる。
この第1話で出た「つきぬけ」というワードは、以降の回でも頻出するし、基本的には順番に見ていくのがいいと思うが、サムネイルやタイトルで気になったものがあれば、それから見てもいいだろう。
ニコニコ動画と比べて、YouTubeのほうは、よりキャッチーな?(視聴者をバカにした?)サムネになっている。
打ち切り漫画の最後のコマを集めてみた【ゆっくり解説】
「打ち切り学会」を有名にしたヒット動画。
この動画は、特に有名なもののダイジェストといった感じだが、「杉山(動画作者)」氏の漫画全般に対する教養の深さには息を巻く。
いったいどういうモチベーションで「打ち切り漫画」を編集して解説しようとしたのかはわからないが、事実の列挙よりも、解説のゆっくりトークがめちゃくちゃ面白い。
ゆっくりおもしろ漫画紹介「MMR(マガジンミステリー調査班)」
「打ち切り漫画」だけでなく、「おもしろ漫画」の紹介もやっている。
自分はマガジンを購読していなかったので、これを通して『MMR』を知ったのだが、漫画の内容というよりも、このゆっくり解説が面白い。
ネタの出し方や言い回しなど、今まで見た「ゆっくり解説」の中でナンバーワンのトーク力。
動画の紹介は以上。
取り上げられている漫画は週刊少年ジャンプが多く、ジャンプをリアルタイムで読んでいた人の多くは、「めっちゃ懐かしい!」と思うだろう。自分もその一人だ。
単に連載漫画をおちょくってるだけでなく、おそらく単行本などもすべて買って内容を確認していると思われる。
漫画全般、ゲーム、ニコニコ動画などのネットミームなどに造形が深く、自分はこの「打ち切り学会」に出てきたネタを検索することによって、インターネットのアングラな文化を色々と知るに至ったという経緯もある。それをしたくなるくらい、とにかくトークが面白いのだ。
打ち切り漫画に情熱を傾ける「偏愛」、様々な漫画に通じネットミームなども使いこなす「教養」、めちゃくちゃ性格が悪いけど面白い「毒舌」と、初見の人からすると「こんなすごいチャンネルがあったのか!」となること間違いなしの、数ある「ゆっくり解説」のなかでもひときわ存在感を放つチャンネルだ。
打ち切り漫画に興味のある人や、ニコ動やネットミーム関連が好きな人には、特におすすめ。
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